戦慄! もう一人の「鬼道」‼︎
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先ほどから瑞貴とフィディオは今日の寝る場所でずっと口論している。円堂たちはオルフェウスのメンバーと同室で予備の布団を使わせてくれることになったが、瑞貴は女子以前に本人が遠慮深いので頑なに拒否しているのだ。
二人は何度も同じことを言っているので、円堂たちは呆れて放っておくことにした。そして無事だったオルフェウスのメンバーと明日の試合について話し合っている。
「明日試合ならちゃんと体を休まなくちゃ」
「ウゥ……わかった」
ついに瑞貴が折れた。協力すると言った本人が体調を崩しては元も子もない。
「それじゃあ私は誰の部屋で寝たらいいの?」
「俺の部屋」
「「「「ダメだ!」」」」
アッサリと言ったフィディオに円堂と鬼道と佐久間と不動は即座に却下した。
「なら僕の部屋で!」
「「「「「それもダメだ!」」」」」
今度はフィディオも加わってアンジェロの提案も却下された。
「なら監督の部屋で寝たらどうだ? ミスターKは使ってないし一人部屋だから大丈夫だろう」
「じゃあ、それでお願い」
最終的にブラージの提案が可決されて瑞貴も了承した。円堂たちも「それならいい」と納得する。フィディオとアンジェロが少しガッカリした顔をしていたのは見なかったことにしよう。
☆☆☆☆☆
翌日の午後。瑞貴たちとフィディオたちオルフェウスは、グラウンドで向き合っている男と少年たちを見る。男がミスターKで少年たちはチームKだろう。ミスターKは背を向けているので顔が見えない。
「逃げなかったか」
「約束です! 俺たちが勝てばイタリア代表の座は返してもらいます!」
「無論。だがそいつらは?」
ミスターKが示しているのは瑞貴たちのことだ。
「俺たち、日本代表イナズマジャパンのメンバーです」
「負傷したメンバーに代わって、彼らが出てくれると言ってくれてます」
「フンッ。帰ってきたか……鬼道、私の作品よ」
「!」
振り向いたミスターKの姿に鬼道が一番驚愕した。それもそのはず、鬼道と佐久間と不動が最初に見かけた男だ。こうして対面すると瑞貴も鬼道も佐久間もハッキリわかる。
「あなたは……!」
「影山零治!」
「やはりか!」
「では、この人が!?」
「ああ……卑怯な手で何度も俺たちに襲い掛かってきた帝国学園の総帥だ。そして、俺のじいちゃんも……!」
「まさか、みんなの怪我も!?」
フィディオの問いに円堂と瑞貴の顔はミスターK――影山に向いてても無言で頷いた。
「何を企んでいるのかわからないが、自らの野望のためにイタリア代表を利用していることは間違いない!」
「なっ!?」
「影山……!」
「っ!」
「――総帥はK。ミスターKだ」
佐久間の推測にフィディオが驚き、円堂と鬼道が歯を食いしばる中で別の声がかかった。今まで影山の背後にいたから姿が見えなかったが、出てきた人物を見て全員驚く。
ピンクのマント、赤いゴーグル、うなじ辺りに縛ったドレッド……鬼道そっくりなのだ。
「紹介しよう。我がチームのキャプテン・デモーニオ=ストラーダだ」
「デモーニオ……!?」
「鬼道にそっくりじゃないか、あいつ!」
「いや、むしろ似せてきたって感じかも……」
「……フッ」
フィディオも円堂も瑞貴も動揺する中、不動だけが不敵に笑っていた。
二人は何度も同じことを言っているので、円堂たちは呆れて放っておくことにした。そして無事だったオルフェウスのメンバーと明日の試合について話し合っている。
「明日試合ならちゃんと体を休まなくちゃ」
「ウゥ……わかった」
ついに瑞貴が折れた。協力すると言った本人が体調を崩しては元も子もない。
「それじゃあ私は誰の部屋で寝たらいいの?」
「俺の部屋」
「「「「ダメだ!」」」」
アッサリと言ったフィディオに円堂と鬼道と佐久間と不動は即座に却下した。
「なら僕の部屋で!」
「「「「「それもダメだ!」」」」」
今度はフィディオも加わってアンジェロの提案も却下された。
「なら監督の部屋で寝たらどうだ? ミスターKは使ってないし一人部屋だから大丈夫だろう」
「じゃあ、それでお願い」
最終的にブラージの提案が可決されて瑞貴も了承した。円堂たちも「それならいい」と納得する。フィディオとアンジェロが少しガッカリした顔をしていたのは見なかったことにしよう。
☆☆☆☆☆
翌日の午後。瑞貴たちとフィディオたちオルフェウスは、グラウンドで向き合っている男と少年たちを見る。男がミスターKで少年たちはチームKだろう。ミスターKは背を向けているので顔が見えない。
「逃げなかったか」
「約束です! 俺たちが勝てばイタリア代表の座は返してもらいます!」
「無論。だがそいつらは?」
ミスターKが示しているのは瑞貴たちのことだ。
「俺たち、日本代表イナズマジャパンのメンバーです」
「負傷したメンバーに代わって、彼らが出てくれると言ってくれてます」
「フンッ。帰ってきたか……鬼道、私の作品よ」
「!」
振り向いたミスターKの姿に鬼道が一番驚愕した。それもそのはず、鬼道と佐久間と不動が最初に見かけた男だ。こうして対面すると瑞貴も鬼道も佐久間もハッキリわかる。
「あなたは……!」
「影山零治!」
「やはりか!」
「では、この人が!?」
「ああ……卑怯な手で何度も俺たちに襲い掛かってきた帝国学園の総帥だ。そして、俺のじいちゃんも……!」
「まさか、みんなの怪我も!?」
フィディオの問いに円堂と瑞貴の顔はミスターK――影山に向いてても無言で頷いた。
「何を企んでいるのかわからないが、自らの野望のためにイタリア代表を利用していることは間違いない!」
「なっ!?」
「影山……!」
「っ!」
「――総帥はK。ミスターKだ」
佐久間の推測にフィディオが驚き、円堂と鬼道が歯を食いしばる中で別の声がかかった。今まで影山の背後にいたから姿が見えなかったが、出てきた人物を見て全員驚く。
ピンクのマント、赤いゴーグル、うなじ辺りに縛ったドレッド……鬼道そっくりなのだ。
「紹介しよう。我がチームのキャプテン・デモーニオ=ストラーダだ」
「デモーニオ……!?」
「鬼道にそっくりじゃないか、あいつ!」
「いや、むしろ似せてきたって感じかも……」
「……フッ」
フィディオも円堂も瑞貴も動揺する中、不動だけが不敵に笑っていた。