帝国の呪縛! 後編‼︎
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「なななっ! 何やってんの、こんなときに!」
「えっと……おまじない?」
「何故に疑問系!? フ、フィディオの真似はしなくていいの!」
恥ずかしくなった瑞貴はそう言うと先に歩き始めた。円堂はそのうしろ姿を見ながら自身の唇に指を当てる。すると先ほどとは比べ物にならないほど真っ赤になった。
(俺……いったい何を!?)
どうやら円堂も無意識でやったらしい。瑞貴に声をかけられて何をしたか理解し、おまじないというのは誤魔化す口実だったのだ。
しばらくして瑞貴と円堂は佐久間を見かけると、向こうも気づいてこちらに駆け出して来た。
「なあ、不動を見なかったか?」
「不動? なんで?」
「最初は鬼道が不動のあとを追おうとしたが、もし不動と影山が手を組んでいるとしたら、鬼道を誘き出す作戦の可能性がある。阻止するために俺が代わったんだ。だが、途中で見失ってしまって……」
「まだ明王を疑っていたんだ……。まあ確信がないから仕方ないかもしれないけど」
とりあえず不動を探しつつ鬼道と合流することにし、佐久間も瑞貴と円堂と一緒に行動することにした。だんだん人気(ヒトケ)がない道に移動すると、前方に鬼道を見つけて円堂が声をかける。
「鬼道!」
「!」
「こっちはダメだった。お前は?」
「それが……」
ガラッ…ガラガラ――……!
なんと鬼道の上からたくさんの木材が落ちてきた。
「有人!」
「「鬼道!」」
瑞貴たちは助け出そうと駆け寄ったが、落ちたショックの砂煙に遮られて腕で顔を覆う。治まると同時どかすと鬼道が立っていた。
「「鬼道!」」
「有人! 大丈夫!?」
「ああ……」
「よかった……!」
怪我もないことに円堂たちは安堵してホッとする。
「危ないところだったな」
「よける必要はなかった」
「「「えっ?」」」
「動かなければ、俺に当たらないように仕掛けてあったんだ」
どういうことだ、というように瑞貴と円堂と佐久間は顔を見合わせると鬼道は険しい表情をする。
「脅しだよ……。『いつでも潰せる』という……!」
「脅し……!」
「もしかしてあいつが!」
「会ったのか?」
瑞貴と佐久間は顔を見合わせ、円堂の問いに鬼道は無言で頷いた。この中で影山のことをよく知っている鬼道なら間違うはずがない。
「なんてことだ……」
「「「「!」」」」
第三者の声に四人は振り向くと、そこには驚いた表情をしたフィディオがいた。
「何があったんだ!? ――っ! まさか、俺を助けたせいでキドウ……君まで狙われたのか!?」
「いや、お前を助けたことなど関係ない、あいつが俺の今の力を試したんだ」
「君を、試す? ――ん?」
鬼道の言葉に不思議に思ったフィディオがふと横を見て、瑞貴たちも続けて見ると不動がいた。この惨状に驚いているのか一瞬目を見開いていた。
「えっと……おまじない?」
「何故に疑問系!? フ、フィディオの真似はしなくていいの!」
恥ずかしくなった瑞貴はそう言うと先に歩き始めた。円堂はそのうしろ姿を見ながら自身の唇に指を当てる。すると先ほどとは比べ物にならないほど真っ赤になった。
(俺……いったい何を!?)
どうやら円堂も無意識でやったらしい。瑞貴に声をかけられて何をしたか理解し、おまじないというのは誤魔化す口実だったのだ。
しばらくして瑞貴と円堂は佐久間を見かけると、向こうも気づいてこちらに駆け出して来た。
「なあ、不動を見なかったか?」
「不動? なんで?」
「最初は鬼道が不動のあとを追おうとしたが、もし不動と影山が手を組んでいるとしたら、鬼道を誘き出す作戦の可能性がある。阻止するために俺が代わったんだ。だが、途中で見失ってしまって……」
「まだ明王を疑っていたんだ……。まあ確信がないから仕方ないかもしれないけど」
とりあえず不動を探しつつ鬼道と合流することにし、佐久間も瑞貴と円堂と一緒に行動することにした。だんだん人気(ヒトケ)がない道に移動すると、前方に鬼道を見つけて円堂が声をかける。
「鬼道!」
「!」
「こっちはダメだった。お前は?」
「それが……」
ガラッ…ガラガラ――……!
なんと鬼道の上からたくさんの木材が落ちてきた。
「有人!」
「「鬼道!」」
瑞貴たちは助け出そうと駆け寄ったが、落ちたショックの砂煙に遮られて腕で顔を覆う。治まると同時どかすと鬼道が立っていた。
「「鬼道!」」
「有人! 大丈夫!?」
「ああ……」
「よかった……!」
怪我もないことに円堂たちは安堵してホッとする。
「危ないところだったな」
「よける必要はなかった」
「「「えっ?」」」
「動かなければ、俺に当たらないように仕掛けてあったんだ」
どういうことだ、というように瑞貴と円堂と佐久間は顔を見合わせると鬼道は険しい表情をする。
「脅しだよ……。『いつでも潰せる』という……!」
「脅し……!」
「もしかしてあいつが!」
「会ったのか?」
瑞貴と佐久間は顔を見合わせ、円堂の問いに鬼道は無言で頷いた。この中で影山のことをよく知っている鬼道なら間違うはずがない。
「なんてことだ……」
「「「「!」」」」
第三者の声に四人は振り向くと、そこには驚いた表情をしたフィディオがいた。
「何があったんだ!? ――っ! まさか、俺を助けたせいでキドウ……君まで狙われたのか!?」
「いや、お前を助けたことなど関係ない、あいつが俺の今の力を試したんだ」
「君を、試す? ――ん?」
鬼道の言葉に不思議に思ったフィディオがふと横を見て、瑞貴たちも続けて見ると不動がいた。この惨状に驚いているのか一瞬目を見開いていた。