帝国の呪縛! 後編‼︎
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「なんで……」
「悪いが円堂。俺も手伝えない」
「えっ!?」
「今は影山を探すことが先決だ」
「鬼道……。佐久間……」
時間は二日しかないし、こうしている間に影山が何するかわからない。だからこそ鬼道たちには優先順位が違うのだ。
「ありがとう、エンドウ、ミズキ。気持ちだけで充分だよ」
「「でも……」」
「これは俺たちの問題だ。今自分たちの力でできることをやるだけさ」
「そっか……。うん、がんばれよ!」
「ああ。そっちも探してる男を見つけられるといいな」
「ああ!」
円堂とフィディオは笑い合って頷いた。瑞貴も激励をかける。
「フィディオ、絶対に勝ってね。私、フィディオのチームの……オルフェウスとFFIで戦いたいから!」
「うん! そうだ。ミズキ、少し力を貸してくれないか?」
「いいよ。何したらいいかな?」
「簡単なことだよ。両手を出して」
「両手? はい」
瑞貴は首を傾げつつ両手を広げて差し出すと、フィディオは同じく両手で取り、そして――。
クイッ……チュッ。
「みぎゃ!?」
「「「なっ!?」」」
なんと少し瑞貴の手を引いたかと思うと額にキスしたのだ。唐突なことに瑞貴は顔を赤くし、円堂と鬼道と佐久間は声を上げた。
「おまじない。俺と瑞貴の目的が果たせますようにって」
(が、外国ではこういうスキンシップは当たり前なのかな……)
ライオコット島に来てからキスされることが多い。免疫がないので瑞貴は顔を赤くする一方だった。
フィディオと別れ、このままずっと固まっても情報は集まりにくいのでバラバラで探すことにした。
「ここからは手分けして探そう。じゃあ、私はこっちを探すね」
「ああ」
「気をつけてな」
「俺は瑞貴と行くよ。万が一瑞貴を呼び出した奴が影山なら、一人は危険だからな」
「ありがとう」
鬼道と佐久間とも別れ、瑞貴は円堂と一緒に影山を探すべく走って行った。
街を歩きながら、影山らしき人物はいないかとキョロキョロと顔を動かしながら一人一人の顔を見ていく。
「人が多いね。探しにくいな」
「ああ。鬼道たちの話じゃ影山は姿を変えたらしいし……――っ!」
円堂が瑞貴に顔を向けると、先ほどフィディオにキスされた瑞貴の額が目に入った。
「瑞貴!」
「ん?」
チュ。
瑞貴は呼ばれたので振り向くと、同時に円堂が額にキスした。
一瞬ポカンとしたがすぐに何をされたか気づいて、瑞貴の顔はせっかく治まった熱が再発して再び赤くなった。しかもやった張本人である円堂も顔が赤い。
「悪いが円堂。俺も手伝えない」
「えっ!?」
「今は影山を探すことが先決だ」
「鬼道……。佐久間……」
時間は二日しかないし、こうしている間に影山が何するかわからない。だからこそ鬼道たちには優先順位が違うのだ。
「ありがとう、エンドウ、ミズキ。気持ちだけで充分だよ」
「「でも……」」
「これは俺たちの問題だ。今自分たちの力でできることをやるだけさ」
「そっか……。うん、がんばれよ!」
「ああ。そっちも探してる男を見つけられるといいな」
「ああ!」
円堂とフィディオは笑い合って頷いた。瑞貴も激励をかける。
「フィディオ、絶対に勝ってね。私、フィディオのチームの……オルフェウスとFFIで戦いたいから!」
「うん! そうだ。ミズキ、少し力を貸してくれないか?」
「いいよ。何したらいいかな?」
「簡単なことだよ。両手を出して」
「両手? はい」
瑞貴は首を傾げつつ両手を広げて差し出すと、フィディオは同じく両手で取り、そして――。
クイッ……チュッ。
「みぎゃ!?」
「「「なっ!?」」」
なんと少し瑞貴の手を引いたかと思うと額にキスしたのだ。唐突なことに瑞貴は顔を赤くし、円堂と鬼道と佐久間は声を上げた。
「おまじない。俺と瑞貴の目的が果たせますようにって」
(が、外国ではこういうスキンシップは当たり前なのかな……)
ライオコット島に来てからキスされることが多い。免疫がないので瑞貴は顔を赤くする一方だった。
フィディオと別れ、このままずっと固まっても情報は集まりにくいのでバラバラで探すことにした。
「ここからは手分けして探そう。じゃあ、私はこっちを探すね」
「ああ」
「気をつけてな」
「俺は瑞貴と行くよ。万が一瑞貴を呼び出した奴が影山なら、一人は危険だからな」
「ありがとう」
鬼道と佐久間とも別れ、瑞貴は円堂と一緒に影山を探すべく走って行った。
街を歩きながら、影山らしき人物はいないかとキョロキョロと顔を動かしながら一人一人の顔を見ていく。
「人が多いね。探しにくいな」
「ああ。鬼道たちの話じゃ影山は姿を変えたらしいし……――っ!」
円堂が瑞貴に顔を向けると、先ほどフィディオにキスされた瑞貴の額が目に入った。
「瑞貴!」
「ん?」
チュ。
瑞貴は呼ばれたので振り向くと、同時に円堂が額にキスした。
一瞬ポカンとしたがすぐに何をされたか気づいて、瑞貴の顔はせっかく治まった熱が再発して再び赤くなった。しかもやった張本人である円堂も顔が赤い。