帝国の呪縛! 後編‼︎
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――何があるかわからないため、五人は固まってイタリアエリアを回る。だけど影山について何一つ情報が得られなかった。
「この辺りじゃないのか?」
「よし、次に行こう」
「あれ? フィディオだ」
「「「「ん?」」」」
円堂と鬼道が話していると、瑞貴は別方向からイタリア代表オルフェウスのキャプテン・フィディオ=アルデナを見つけた。他にも四人いるが、同じユニフォームなので彼のチームメイトに違いない。
「イタリアエリアにいる彼なら何か知ってるかも。ちょっと聞いてくる」
「っ!? 俺も行く」
瑞貴に続いて、異変を感じた鬼道もフィディオの元へ行こうとしたら――。
ブチッ! ガラガラ――……!
建物にもたれるよう置いてあった木材のロープが急に切れて、フィディオにめがけて倒れていく。
「フィディオ!」
「っ!」
瑞貴より先に鬼道が飛び出し、フィディオのチームメイトの一人からボールを奪い木材に向かってシュートを撃った。
落下のショックで舞った砂煙が治まると、フィディオはボールを持って怪我一つしていなかった。彼の無事な姿にチームメイトたちは安堵の声を上げる。
「フィディオ!」
「このボールが、俺を助けてくれた……」
フィディオは自身へ確実に当たる木材はボールが的確に命中したおかげで難を逃れた瞬間を見た。それをやった鬼道に笑顔を向ける。
「君が蹴ってくれたんだね、ありがとう! 素晴らしいキックだった。あの強さと角度でなければ、落ちてくる木材のコースを変えることができなかった」
「フィディオ、大丈夫!?」
「えっ……ミズキ!? なんで君がここに――」
「危なかったな、フィディオ!」
「エンドウ=マモル……!?」
次々と現れた他国の選手である二人との再会に、フィディオは驚いた。
「怪我はなかったか?」
「ああ。彼のおかげでね」
「よく倒れてくるの気づいたな」
「さすが有人だね!」
「エンドウ、ミズキ、彼も君たちと同じチームの?」
「「ああ。最高の仲間だ!」」
円堂と瑞貴は声をそろえて言った。嘘偽りなく心から思ってるからこそ同時に言えたのだろう。
――とある橋の上に移動し、フィディオは瑞貴たちに事情を話してくれた。
急に監督が辞めてミスターKという男が就任したこと、自分たちに代わってイタリア代表になるチームKの登場、宿舎のグラウンドは彼らが使うため、自分たちは代わりの練習場を探していたら怪我人が続出したと。
「えぇっ!? 九人も怪我したってのか!?」
「うん……」
「それで、みんなは大丈夫なの!?」
「ああ。だけどしばらくは安静にしないといけないらしい」
フィディオの話を聞いて、鬼道は顎に指をかけながら不可解に思っていた。
「この辺りじゃないのか?」
「よし、次に行こう」
「あれ? フィディオだ」
「「「「ん?」」」」
円堂と鬼道が話していると、瑞貴は別方向からイタリア代表オルフェウスのキャプテン・フィディオ=アルデナを見つけた。他にも四人いるが、同じユニフォームなので彼のチームメイトに違いない。
「イタリアエリアにいる彼なら何か知ってるかも。ちょっと聞いてくる」
「っ!? 俺も行く」
瑞貴に続いて、異変を感じた鬼道もフィディオの元へ行こうとしたら――。
ブチッ! ガラガラ――……!
建物にもたれるよう置いてあった木材のロープが急に切れて、フィディオにめがけて倒れていく。
「フィディオ!」
「っ!」
瑞貴より先に鬼道が飛び出し、フィディオのチームメイトの一人からボールを奪い木材に向かってシュートを撃った。
落下のショックで舞った砂煙が治まると、フィディオはボールを持って怪我一つしていなかった。彼の無事な姿にチームメイトたちは安堵の声を上げる。
「フィディオ!」
「このボールが、俺を助けてくれた……」
フィディオは自身へ確実に当たる木材はボールが的確に命中したおかげで難を逃れた瞬間を見た。それをやった鬼道に笑顔を向ける。
「君が蹴ってくれたんだね、ありがとう! 素晴らしいキックだった。あの強さと角度でなければ、落ちてくる木材のコースを変えることができなかった」
「フィディオ、大丈夫!?」
「えっ……ミズキ!? なんで君がここに――」
「危なかったな、フィディオ!」
「エンドウ=マモル……!?」
次々と現れた他国の選手である二人との再会に、フィディオは驚いた。
「怪我はなかったか?」
「ああ。彼のおかげでね」
「よく倒れてくるの気づいたな」
「さすが有人だね!」
「エンドウ、ミズキ、彼も君たちと同じチームの?」
「「ああ。最高の仲間だ!」」
円堂と瑞貴は声をそろえて言った。嘘偽りなく心から思ってるからこそ同時に言えたのだろう。
――とある橋の上に移動し、フィディオは瑞貴たちに事情を話してくれた。
急に監督が辞めてミスターKという男が就任したこと、自分たちに代わってイタリア代表になるチームKの登場、宿舎のグラウンドは彼らが使うため、自分たちは代わりの練習場を探していたら怪我人が続出したと。
「えぇっ!? 九人も怪我したってのか!?」
「うん……」
「それで、みんなは大丈夫なの!?」
「ああ。だけどしばらくは安静にしないといけないらしい」
フィディオの話を聞いて、鬼道は顎に指をかけながら不可解に思っていた。