帝国の呪縛! 後編‼︎
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新たな事実な驚く瑞貴に、佐久間は体を向けて頭を下げる。
「今更だが、すまない瑞貴……」
「もう過ぎたことだし気にしてないよ。ほら、顔を上げて」
佐久間が恐る恐る顔を上げると、優しく微笑む瑞貴がいた。心からの言葉と笑顔に佐久間は幾度も救われた。それは今回も。
「だけど、この手紙には正確な場所が書いてないんだ」
「なら俺たちと行こう」
「有人?」
「その手紙を送ったのが影山なら目的は同じだ」
「……なるほど、それもそうだね」
目的の人物が同じなら共に行動をしても大丈夫だろう。
「よし、まずは手掛かりを探そう。行くぞ」
「うん」
「瑞貴!」
鬼道と不動が歩き始めて瑞貴も続こうとすると、佐久間に呼び止められて振り向く。
「お前は、何があっても俺が守るから。絶対に」
「次郎……」
「…………」
真剣な目で頷く佐久間に瑞貴は目を見開いた。真・帝国学園の罪滅ぼしにもならないかもしれないが、ただ瑞貴は佐久間にとって守るべき愛する存在なのだ。
それを見ていた円堂は悲しげな顔をして胸をギュッと握り締めて顔をうつむける。
(俺は最初瑞貴を守るために一緒に来た。だけど影山のは放っておけないし佐久間も瑞貴を守ろうとしているのはいいことだ。なのに、なんで胸がモヤモヤするんだ……!?)
「守!」
「っ!」
突然名前を呼ばれて我に返ると、瑞貴が心配そうな表情で円堂を見ていた。
「どうしたの? どこか痛い?」
「えっ、あの、いや、なんでもない。ちょっと考えごとしてただけ」
「考えごとしてたなら、なんでもないわけないでしょ」
「えっ!?」
「ほら、行こう」
瑞貴が手を差し出してニコッと笑う。……瑞貴が円堂の言葉と笑顔に救われたなら円堂もまた同じだ。彼女に救われたことは今まで何度だってある。一度目を閉じると円堂は心から笑った。
「そうだな。行こうぜ!」
グイッ。
「みぎゃ!」
円堂が手を重ねようとしたら、瑞貴は背後から別の人物に腕を取られて引きずられていく。おかげで手は繋げなかった。しかもその犯人は不動である。
「さっさとしねぇと置いて行くぞ」
「わかったから手を離して! 歩き辛いよ~!」
連れて行かれる瑞貴に、円堂はしばしポカンとしていた。
「今更だが、すまない瑞貴……」
「もう過ぎたことだし気にしてないよ。ほら、顔を上げて」
佐久間が恐る恐る顔を上げると、優しく微笑む瑞貴がいた。心からの言葉と笑顔に佐久間は幾度も救われた。それは今回も。
「だけど、この手紙には正確な場所が書いてないんだ」
「なら俺たちと行こう」
「有人?」
「その手紙を送ったのが影山なら目的は同じだ」
「……なるほど、それもそうだね」
目的の人物が同じなら共に行動をしても大丈夫だろう。
「よし、まずは手掛かりを探そう。行くぞ」
「うん」
「瑞貴!」
鬼道と不動が歩き始めて瑞貴も続こうとすると、佐久間に呼び止められて振り向く。
「お前は、何があっても俺が守るから。絶対に」
「次郎……」
「…………」
真剣な目で頷く佐久間に瑞貴は目を見開いた。真・帝国学園の罪滅ぼしにもならないかもしれないが、ただ瑞貴は佐久間にとって守るべき愛する存在なのだ。
それを見ていた円堂は悲しげな顔をして胸をギュッと握り締めて顔をうつむける。
(俺は最初瑞貴を守るために一緒に来た。だけど影山のは放っておけないし佐久間も瑞貴を守ろうとしているのはいいことだ。なのに、なんで胸がモヤモヤするんだ……!?)
「守!」
「っ!」
突然名前を呼ばれて我に返ると、瑞貴が心配そうな表情で円堂を見ていた。
「どうしたの? どこか痛い?」
「えっ、あの、いや、なんでもない。ちょっと考えごとしてただけ」
「考えごとしてたなら、なんでもないわけないでしょ」
「えっ!?」
「ほら、行こう」
瑞貴が手を差し出してニコッと笑う。……瑞貴が円堂の言葉と笑顔に救われたなら円堂もまた同じだ。彼女に救われたことは今まで何度だってある。一度目を閉じると円堂は心から笑った。
「そうだな。行こうぜ!」
グイッ。
「みぎゃ!」
円堂が手を重ねようとしたら、瑞貴は背後から別の人物に腕を取られて引きずられていく。おかげで手は繋げなかった。しかもその犯人は不動である。
「さっさとしねぇと置いて行くぞ」
「わかったから手を離して! 歩き辛いよ~!」
連れて行かれる瑞貴に、円堂はしばしポカンとしていた。