帝国の呪縛! 前編‼︎
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(これ以上、影山のことを放っておくわけにはいかない。本当に影山なのか確認しなければ集中できない……。目の前にいないのにもかかわらず、俺にここまで影響を及ぼす……俺はあの人の呪縛からまだ抜け出せないでいるのか!?)
「あれ、不動さんは? さっきまでここにいましたよね?」
不動の姿が見えないと言う春奈に声をかけられ我に変える鬼道。次いでグラウンドを見渡すが確かに不動の姿がなかった。
(まさか――!)
「鬼道!」
突然走り出した鬼道を佐久間が呼び止めるが反応しない。佐久間も鬼道に続いてグラウンドを去って行った。
そして入れ替わるように神崎シンがやってきて、二人の姿に首を傾げるが目的を果たすことにする。
「おーい瑞貴、君に手紙が来ているよ」
「手紙?」
シンに呼ばれた瑞貴はすぐに向かって受け取ると、真っ白い封筒に差出人が書いてなかった。同時にデジャヴを感じる。
「まさか私にも大介さんから? なーんて……――っ!」
『イタリアエリアで待っている。K』
その内容を見た瑞貴は目を見開くと同時に原作を思い出す。立向居のことやアルゼンチン戦のことで頭がいっぱいになり気づかなかったが、すでに影山が動く時期になっていた。
「シン……。私、イタリアエリアに行ってくる」
「危険だよ? それにアルゼンチン戦のことを覚えているんだろう?」
「わかっている。でも行かなきゃ――それ以上に危険なことが起こるかもしれない。危険と知りながら何もしないなんて、最低なことだよ」
影山は自分を狙っていることを忘れていた。だからこそ原作よりもヒドい悲劇にさせないために、瑞貴は行くことを決意した。
「……わかった。久遠監督には僕から伝えておく。気をつけて」
「ありがとう」
(――瑞貴?)
瑞貴が険しい表情でグラウンドから出て行く姿を、円堂が見つけていた。そして久遠に伝えようとするシンを呼び止める。
「円堂くん?」
「神崎さん、瑞貴はどうしたんですか? なんかいつもと違っていた……」
伝えるかどうか迷ったが、瑞貴に影山からの呼び出しが来て、円堂が自分に尋ねたことで原作の違いができた。ここは言うべきだろう。
「呼び出しが来たんだよ。でもなんか心配だから追いかけてくれるかい?」
「わかりました!」
円堂は迷いもなく頷いてシンに礼をするとすぐに瑞貴のあとを追って行く。そのうしろ姿を見ながらシンは目を閉じる。
(お姫様には守ってくれるナイトが――いや、王子が必要だよね)
そう思ったシンは久遠に瑞貴と円堂のことを伝えに向かった。
――次に出る巡回バスに乗るために瑞貴は走って行く。
「瑞貴!」
「守!?」
突然うしろから声をかけられて瑞貴は驚くが、原作で円堂が鬼道たちを追いかけに行ったことを思い出した。
「あれ、不動さんは? さっきまでここにいましたよね?」
不動の姿が見えないと言う春奈に声をかけられ我に変える鬼道。次いでグラウンドを見渡すが確かに不動の姿がなかった。
(まさか――!)
「鬼道!」
突然走り出した鬼道を佐久間が呼び止めるが反応しない。佐久間も鬼道に続いてグラウンドを去って行った。
そして入れ替わるように神崎シンがやってきて、二人の姿に首を傾げるが目的を果たすことにする。
「おーい瑞貴、君に手紙が来ているよ」
「手紙?」
シンに呼ばれた瑞貴はすぐに向かって受け取ると、真っ白い封筒に差出人が書いてなかった。同時にデジャヴを感じる。
「まさか私にも大介さんから? なーんて……――っ!」
『イタリアエリアで待っている。K』
その内容を見た瑞貴は目を見開くと同時に原作を思い出す。立向居のことやアルゼンチン戦のことで頭がいっぱいになり気づかなかったが、すでに影山が動く時期になっていた。
「シン……。私、イタリアエリアに行ってくる」
「危険だよ? それにアルゼンチン戦のことを覚えているんだろう?」
「わかっている。でも行かなきゃ――それ以上に危険なことが起こるかもしれない。危険と知りながら何もしないなんて、最低なことだよ」
影山は自分を狙っていることを忘れていた。だからこそ原作よりもヒドい悲劇にさせないために、瑞貴は行くことを決意した。
「……わかった。久遠監督には僕から伝えておく。気をつけて」
「ありがとう」
(――瑞貴?)
瑞貴が険しい表情でグラウンドから出て行く姿を、円堂が見つけていた。そして久遠に伝えようとするシンを呼び止める。
「円堂くん?」
「神崎さん、瑞貴はどうしたんですか? なんかいつもと違っていた……」
伝えるかどうか迷ったが、瑞貴に影山からの呼び出しが来て、円堂が自分に尋ねたことで原作の違いができた。ここは言うべきだろう。
「呼び出しが来たんだよ。でもなんか心配だから追いかけてくれるかい?」
「わかりました!」
円堂は迷いもなく頷いてシンに礼をするとすぐに瑞貴のあとを追って行く。そのうしろ姿を見ながらシンは目を閉じる。
(お姫様には守ってくれるナイトが――いや、王子が必要だよね)
そう思ったシンは久遠に瑞貴と円堂のことを伝えに向かった。
――次に出る巡回バスに乗るために瑞貴は走って行く。
「瑞貴!」
「守!?」
突然うしろから声をかけられて瑞貴は驚くが、原作で円堂が鬼道たちを追いかけに行ったことを思い出した。