ムゲン・ザ・ハンドを超えろ!
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「立向居くんにもゴッドハンドがあって、マジン・ザ・ハンドがあって、ムゲン・ザ・ハンドがある……その積み重ねの上に自分自身の技ができるってことですよね!」
「ああ! その通りだ! 一緒にジャパンのゴール、守っていこうぜ!」
円堂の言葉に立向居は心から微笑む。そんな立向居の両手に瑞貴は自分の両手を重ねてしゃがむと、必然的に立向居を見上げる形になる。
「あのね、私だってチームにいることはよく悩んでる。女子というだけで差別されることは毎回だし悔しいと思うこともあるけど、みんながいるからがんばれるんだ。もちろん勇気だってその一人だよ」
「瑞貴さん……」
「勇気は私の特訓に嫌な顔一つせずに付き合ってくれた。だから私もとことん付き合うしアドバイスだってなんだってするよ。勇気の必殺技ができるように。みんなで一緒にがんばろう? ねっ」
「~~~~っ!」
両手をギュッと握られてさらに上目遣いの上に小首を傾げて笑顔を浮かべる瑞貴に、立向居はボンッと効果音が付くくらい顔が赤くなった。これを天然でやっているから恐ろしい。
「勇気!? 顔真っ赤だよ!?」
「どうした立向居!? まさか熱でも!?」
「いいいいいえ! あの、その、えっと……」
「とりあえず瑞貴先輩は立向居くんの手を離してくださーい!」
さっきの真剣なムードから一気に賑やかになってあった。笑い合う仲間がいるのは何よりも幸せなことだろう。これできっと立向居も変わっていける。
一方、シンは響木の部屋に入るとベッドサイドの棚の上にある薬と水を見て顔をしかめる。
「薬、増えてますね……」
「ああ。だが、まだ倒れるわけにはいかん」
「僕はすぐにでも入院することをオススメしますが……聞きませんよね。通院は欠かさずしてください。イナズマジャパンにはあなたが必要なんですから」
「それはお前もだ。神崎」
「えっ?」
「お前自身もイナズマジャパンに必要なんだ」
「!」
響木の言葉にシンは目を見開いた。自分が神だとはトリップさせた瑞貴しか知らない。その対象者を見守るためにイナズマジャパンに入り普通の人間として接していたが、『必要』と言ってくれたことに嬉しく思った。
「ありがとうございます……!」
☆☆☆☆☆
翌日からもイナズマジャパンは練習に精を出す。通常練習は瑞貴も攻撃組に参加しないといけないが、早朝と練習終了後の立向居の特訓には一年組と綱海と共に付き合っている。
そしてとある朝に変化が訪れた。
「直感と言っても闇雲に動いてもダメ。集中して!」
「はい!」
「いくぞ! ザ・タイフーン!」
(……つかんだぞ! ボールの動きがハッキリ見える!)
ザ・タイフーンを真正面から受け止めると、立向居の背中から紫のオーラが出て魔王の片鱗が現れた。
「ぐわっ!」
だけどすぐに消えて完全に止めることはできなかった。しかしその光景は全員見た。
「今の……!」
「魔王……!」
「スゲーパワーを感じたぞ……!」
「これはもしかして……!」
「もしかするっス……!」
「キタ……キタキター! ジンジン感じたぞ! お前自身の必殺技、魔王・ザ・ハンド!」
春奈も瑞貴も木暮も栗松も壁山も綱海も感じた。同時に立向居も実感したようだ。
「俺自身の必殺技……――できる!」
「よーしみんな! この調子でガンガンいくよ! 勇気の必殺技の完成はもうすぐだよ!」
「「「オウッ!」」」
「いくぞ! 立向居!」
「はい!」
立向居の特訓が順調に進んでいく中――街でランニングをしていた不動がとある人物を見かけると目を見開いて驚いていた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
頭で考えるだけじゃなく時には直感力も必要だよ
以上!!
「ああ! その通りだ! 一緒にジャパンのゴール、守っていこうぜ!」
円堂の言葉に立向居は心から微笑む。そんな立向居の両手に瑞貴は自分の両手を重ねてしゃがむと、必然的に立向居を見上げる形になる。
「あのね、私だってチームにいることはよく悩んでる。女子というだけで差別されることは毎回だし悔しいと思うこともあるけど、みんながいるからがんばれるんだ。もちろん勇気だってその一人だよ」
「瑞貴さん……」
「勇気は私の特訓に嫌な顔一つせずに付き合ってくれた。だから私もとことん付き合うしアドバイスだってなんだってするよ。勇気の必殺技ができるように。みんなで一緒にがんばろう? ねっ」
「~~~~っ!」
両手をギュッと握られてさらに上目遣いの上に小首を傾げて笑顔を浮かべる瑞貴に、立向居はボンッと効果音が付くくらい顔が赤くなった。これを天然でやっているから恐ろしい。
「勇気!? 顔真っ赤だよ!?」
「どうした立向居!? まさか熱でも!?」
「いいいいいえ! あの、その、えっと……」
「とりあえず瑞貴先輩は立向居くんの手を離してくださーい!」
さっきの真剣なムードから一気に賑やかになってあった。笑い合う仲間がいるのは何よりも幸せなことだろう。これできっと立向居も変わっていける。
一方、シンは響木の部屋に入るとベッドサイドの棚の上にある薬と水を見て顔をしかめる。
「薬、増えてますね……」
「ああ。だが、まだ倒れるわけにはいかん」
「僕はすぐにでも入院することをオススメしますが……聞きませんよね。通院は欠かさずしてください。イナズマジャパンにはあなたが必要なんですから」
「それはお前もだ。神崎」
「えっ?」
「お前自身もイナズマジャパンに必要なんだ」
「!」
響木の言葉にシンは目を見開いた。自分が神だとはトリップさせた瑞貴しか知らない。その対象者を見守るためにイナズマジャパンに入り普通の人間として接していたが、『必要』と言ってくれたことに嬉しく思った。
「ありがとうございます……!」
☆☆☆☆☆
翌日からもイナズマジャパンは練習に精を出す。通常練習は瑞貴も攻撃組に参加しないといけないが、早朝と練習終了後の立向居の特訓には一年組と綱海と共に付き合っている。
そしてとある朝に変化が訪れた。
「直感と言っても闇雲に動いてもダメ。集中して!」
「はい!」
「いくぞ! ザ・タイフーン!」
(……つかんだぞ! ボールの動きがハッキリ見える!)
ザ・タイフーンを真正面から受け止めると、立向居の背中から紫のオーラが出て魔王の片鱗が現れた。
「ぐわっ!」
だけどすぐに消えて完全に止めることはできなかった。しかしその光景は全員見た。
「今の……!」
「魔王……!」
「スゲーパワーを感じたぞ……!」
「これはもしかして……!」
「もしかするっス……!」
「キタ……キタキター! ジンジン感じたぞ! お前自身の必殺技、魔王・ザ・ハンド!」
春奈も瑞貴も木暮も栗松も壁山も綱海も感じた。同時に立向居も実感したようだ。
「俺自身の必殺技……――できる!」
「よーしみんな! この調子でガンガンいくよ! 勇気の必殺技の完成はもうすぐだよ!」
「「「オウッ!」」」
「いくぞ! 立向居!」
「はい!」
立向居の特訓が順調に進んでいく中――街でランニングをしていた不動がとある人物を見かけると目を見開いて驚いていた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
頭で考えるだけじゃなく時には直感力も必要だよ
以上!!