ムゲン・ザ・ハンドを超えろ!

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モロに食らったので気絶した立向居を壁山が背負い、すぐに宿舎へ運び込まれた。


「なんだなんだ!? みんなしてどうした!?」


たまたま玄関近くを通りがかった円堂は只ならぬ様子を見て焦ったが、気絶している立向居を見て驚きの声を上げる。


「立向居!?」

「ボールが顔に当たったの。今までの疲れも含めたから気絶まで至ったかも。夕弥はタオルと水を、春奈ちゃんは目を覚ましたときの水分補給としてドリンクを、条介は救急箱を持って来て! お願い!」

「「「はい/オウッ!」」」

「鉄平は久遠監督に練習の休みを伝えて。ちょうど今日は午前だけだったし。塀吾郎はこのまま部屋に運んで!」

「「はいっス/でヤンス!」」


立向居を部屋に運び、瑞貴が布団を用意している間に他のみんなも頼んだことを成し遂げてやってきた。立向居の手当てをし、濡れタオルを額に乗せて安静にさせる。



――それから午前中は春奈に任せ、練習終了後は瑞貴たちも立向居の部屋に戻った。円堂も心配で一緒にいる。

瑞貴が濡れタオルを交換するために取ると、立向居がゆっくり目を開けた。


「立向居!」

「気が付いた?」

「円堂さん……? 瑞貴さん……?」


立向居は体を起こそうとしたので瑞貴は支えてあげる。


「大丈夫か?」

「はい……。あっ」


周りを見れば心配する春奈や綱海たちの姿も見えた。


「ちょっと、調子に乗り過ぎちまったな」

「いえ。俺も何かつかめた気がして油断してました。せっかくいい感じだったのに……」

「ゆっくり休め。これ、ずいぶん重くしているんだな」

「もっと、力を付けたくて……」


円堂が取り出したのは立向居が今まで付けていたパワーリスト。かなりの重量に設定しているのに立向居はずっとそれで特訓していた。


「俺、結局は円堂さんのあとを追いかけてるだけだなって考えたら、『じゃあ、なんでこのチームにいるんだろう』とかいろいろ考えちゃって……」

「あのさ、俺もある人に『俺自身の必殺技はどこにあるのか』、『全部じいちゃんのおかげ』って言われたときは正直考えちゃったよ。でもさ、カッコいいなって思ったら、やってみたくなっちゃうよ!」

「うん。守の気持ちわかるよ!」

「はい! 俺もなるでヤンス!」

「そうそう。俺だってよ、お前らとサッカーやって『おもしれぇ!』って思ったから始めたんだぜ」

「それ、真似する以前の段階だよね。ウッシッシッシッ」

「余計なことは言わなくていいの」

「イテッ!」


いつも通りひと言余計な木暮に瑞貴はチョップを繰り出す。


「最初って、みんなそうなのかも。誰かや何かの『ごっこ』から始めて、だんだん自分のモノになっていくんじゃないかな」

「立向居はキャプテンごっこをして、強くなってきたってこと」

「円堂さんごっこ……なるほど。そういえばそうだ!」


春奈と木暮の言葉に立向居は面白そうに微笑んだ。
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