完成! 俺だけの必殺技‼︎
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「いけ! 瑞貴!」
「やっちゃってください! 瑞貴さん!」
「うん!」
「何っ!? ミズキさんが!?」
なんと豪炎寺と虎丸は囮で瑞貴が続いて上がっていたのだ。まさかの伏兵にエドガーたちは驚くと、瑞貴はボールを受け取ってゴールへと走り出す。
「男子の中で異例である女子の私にしかできないこと……それは、未来に繋げることだ!」
『瑞貴はあたしら女子プレーヤーの希望の星だよ!』
脳裏に財前塔子の言葉が甦る。日本にいる女子サッカー選手は塔子や浦部リカや今まで知り合った女子選手だけじゃない。きっと瑞貴のように自分の国の代表として戦いたかっただろう。
それに瑞貴よりスゴい選手なんてたくさんいる。世界だって同じだ。
『あなたは世界に女子選手の実力を示している。サッカーのこれからのためにも、あなたの力が必要なのよ』
続いてネオジャパン戦の吉良瞳子の言葉。女子が男子に混じって参加するのが『異例』でも、いずれ未来では『普通』になるときが来る。今その第一歩を大々的にできるのは――瑞貴しかいない。
たった一人の女子選手だからこそ、世界中の誰よりも代表に選ばれる重みをわかっているのだ。
「そのためにも、私は……私たちは世界一になる!」
キラッ!
瑞貴の体から神秘的な光と妖精が現れた。それはフェアリーダンスのようだが瑞貴はその体勢を取っていない。しかも現れるだけではなく瑞貴の背に集まって羽を作り、ボールと共に瑞貴は飛んで羽ばたく。
まるで瑞貴自身が妖精になったかのような幻想的な美しい姿に、イナズマジャパンやナイツオブクイーンだけではなく、スタジアムにいる誰もが見惚れていた。
「いっけぇえええぇぇえ!!」
蹴った瞬間に虹色に輝いたボールがゴールへと一直線に向かう。
「ガラティーン! ――なっ!?」
フレディがガラティーンで対抗しようとしたが、獅子王雷とはケタ違いのパワーに圧されてゴールを許した。そして瑞貴が着地すると同時に羽も消える。
《井上の新たな必殺シュートが決まった――っ!! イナズマジャパン、逆転です!!》
《素晴らしいシュートでしたね。本戦でも自ら得点を決めるとは、特例で選ばれた理由が納得できます!》
マクスターの実況と共に試合終了のホイッスルが鳴った。逆転されたと言うことはナイツオブクイーンの負けを示しており、エドガーたちはショックを受けている。
《試合終了――っ!! イナズマジャパンが強豪・ナイツオブクイーンを降しました――っ!!》
《これは驚きました。とんでもない番狂わせが起きましたね》
「勝った……勝ったんだ!」
「よーし! やったぞ、みんなー!」
新必殺技で決めただけじゃなく勝利したことに瑞貴は嬉しそうな顔をすると、円堂がゴールから駆け寄って来た。それと同時にベンチの選手も駆け寄りイナズマジャパンが全員ピッチに集まって喜び合う。
「大会はまだ始まったばかりだ……。今は、君たちの勝利を称えよう」
エドガーもイナズマジャパンの実力を認め、悔しいが新しいライバルができて静かに笑う。
ベンチに残っていた響木とシンと久遠も、お互いの顔を見合わせて微笑んで頷いていた。
「これがお前の――いや、お前たちの世界への第一歩だな」
老人は観客席の出入り口で呟くと振り向いて去って行く。さの言葉が聞こえたかのように円堂は顔を向けると、老人の背を見つけた。
「あの人……まさか……」
円堂が老人に対して何かを思った。
「やりましたね、瑞貴さん! 新必殺技の完成です!」
「うん、勇気も協力してくれてありがとう! さっそく名前を付けなくちゃね」
「でしたら! 幻想的な意味を込めてファンタジアアローというのはどうでしょう!?」
一番協力していた立向居と喜び合った瑞貴が必殺技の名前を考えると、目金が待ってましたというかのように告げたが……。
「ごめん。却下」
「ンガッ!? 何故ですかー!?」
「フェアリーダンスの進化版だから、それにちなんだ名前がいいな」
「あの、だったらフェアリーブレイクはどうでしょうか?」
「フェアリーブレイク?」
目金の必殺技名を却下した瑞貴に立向居が声をかけた。
「えっと……アフロディさんのゴッドブレイクは天使みたいな翼でしたが、瑞貴さんのは妖精のような羽で美しくても力強い意味をこめて……。やっぱり、似ているからダメでしょうか?」
これも却下されるのではないかと思い、立向居は苦笑する。だが瑞貴は笑顔で頷いた。
「採用! この必殺技はフェアリーブレイクにしよう!」
「なんで立向居くんのはOKするんですかー!」
「やっちゃってください! 瑞貴さん!」
「うん!」
「何っ!? ミズキさんが!?」
なんと豪炎寺と虎丸は囮で瑞貴が続いて上がっていたのだ。まさかの伏兵にエドガーたちは驚くと、瑞貴はボールを受け取ってゴールへと走り出す。
「男子の中で異例である女子の私にしかできないこと……それは、未来に繋げることだ!」
『瑞貴はあたしら女子プレーヤーの希望の星だよ!』
脳裏に財前塔子の言葉が甦る。日本にいる女子サッカー選手は塔子や浦部リカや今まで知り合った女子選手だけじゃない。きっと瑞貴のように自分の国の代表として戦いたかっただろう。
それに瑞貴よりスゴい選手なんてたくさんいる。世界だって同じだ。
『あなたは世界に女子選手の実力を示している。サッカーのこれからのためにも、あなたの力が必要なのよ』
続いてネオジャパン戦の吉良瞳子の言葉。女子が男子に混じって参加するのが『異例』でも、いずれ未来では『普通』になるときが来る。今その第一歩を大々的にできるのは――瑞貴しかいない。
たった一人の女子選手だからこそ、世界中の誰よりも代表に選ばれる重みをわかっているのだ。
「そのためにも、私は……私たちは世界一になる!」
キラッ!
瑞貴の体から神秘的な光と妖精が現れた。それはフェアリーダンスのようだが瑞貴はその体勢を取っていない。しかも現れるだけではなく瑞貴の背に集まって羽を作り、ボールと共に瑞貴は飛んで羽ばたく。
まるで瑞貴自身が妖精になったかのような幻想的な美しい姿に、イナズマジャパンやナイツオブクイーンだけではなく、スタジアムにいる誰もが見惚れていた。
「いっけぇえええぇぇえ!!」
蹴った瞬間に虹色に輝いたボールがゴールへと一直線に向かう。
「ガラティーン! ――なっ!?」
フレディがガラティーンで対抗しようとしたが、獅子王雷とはケタ違いのパワーに圧されてゴールを許した。そして瑞貴が着地すると同時に羽も消える。
《井上の新たな必殺シュートが決まった――っ!! イナズマジャパン、逆転です!!》
《素晴らしいシュートでしたね。本戦でも自ら得点を決めるとは、特例で選ばれた理由が納得できます!》
マクスターの実況と共に試合終了のホイッスルが鳴った。逆転されたと言うことはナイツオブクイーンの負けを示しており、エドガーたちはショックを受けている。
《試合終了――っ!! イナズマジャパンが強豪・ナイツオブクイーンを降しました――っ!!》
《これは驚きました。とんでもない番狂わせが起きましたね》
「勝った……勝ったんだ!」
「よーし! やったぞ、みんなー!」
新必殺技で決めただけじゃなく勝利したことに瑞貴は嬉しそうな顔をすると、円堂がゴールから駆け寄って来た。それと同時にベンチの選手も駆け寄りイナズマジャパンが全員ピッチに集まって喜び合う。
「大会はまだ始まったばかりだ……。今は、君たちの勝利を称えよう」
エドガーもイナズマジャパンの実力を認め、悔しいが新しいライバルができて静かに笑う。
ベンチに残っていた響木とシンと久遠も、お互いの顔を見合わせて微笑んで頷いていた。
「これがお前の――いや、お前たちの世界への第一歩だな」
老人は観客席の出入り口で呟くと振り向いて去って行く。さの言葉が聞こえたかのように円堂は顔を向けると、老人の背を見つけた。
「あの人……まさか……」
円堂が老人に対して何かを思った。
「やりましたね、瑞貴さん! 新必殺技の完成です!」
「うん、勇気も協力してくれてありがとう! さっそく名前を付けなくちゃね」
「でしたら! 幻想的な意味を込めてファンタジアアローというのはどうでしょう!?」
一番協力していた立向居と喜び合った瑞貴が必殺技の名前を考えると、目金が待ってましたというかのように告げたが……。
「ごめん。却下」
「ンガッ!? 何故ですかー!?」
「フェアリーダンスの進化版だから、それにちなんだ名前がいいな」
「あの、だったらフェアリーブレイクはどうでしょうか?」
「フェアリーブレイク?」
目金の必殺技名を却下した瑞貴に立向居が声をかけた。
「えっと……アフロディさんのゴッドブレイクは天使みたいな翼でしたが、瑞貴さんのは妖精のような羽で美しくても力強い意味をこめて……。やっぱり、似ているからダメでしょうか?」
これも却下されるのではないかと思い、立向居は苦笑する。だが瑞貴は笑顔で頷いた。
「採用! この必殺技はフェアリーブレイクにしよう!」
「なんで立向居くんのはOKするんですかー!」