恐怖のサッカーサイボーグ!
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鬼瓦は冬海が見えなくなると、誰もいない廊下でポツリと呟いた。
「あの嬢ちゃんの情報は間違いなかったな……」
瑞貴が与えた情報は富山だけではなかった。
『それと、うちの…雷門中サッカー部の冬海先生なんですが、彼も影山さんが一枚噛んでいます。私たちがフットボールフロンティアに負けることを望んでいるようですしね。それに帝国学園との練習試合のときも影山さんのことばかりチラチラ見て異常に機嫌を伺っていましたから。試合が終われば必ずどこかにいなくなるので、影山さんに報告していると思います』
鬼瓦は試合が終わって雷門中のベンチを去る冬海のあとを追ってみたら、案の定、冬海は影山に報告していた。
「嬢ちゃん……お前さんも影山に狙われるかもしれないぞ」
そう呟く鬼瓦の言葉は誰にも聞こえることはなかった。
☆☆☆☆☆
豪炎寺を病院に送ったあと、部室でミーティングを済ませた瑞貴は、みんながいなくなったあと、今日の試合について円堂に声をかけた。
「守」
「どうした?」
「今日の私との新必殺技なんだけど……」
「ん? ――ああ!」
首を傾げた円堂はポンッと拳を手の平に当て、目をキラキラと輝かせながら瑞貴の手を握ってブンブンと振る。
「スゴかったよなぁ! 俺とお前の必殺シュート!」
「そうだね……――じゃなくて! どうして私を呼んだの? 修也でもよかったんじゃない?」
あのとき、円堂の近くには瑞貴だけじゃなく豪炎寺も同じくらい近くにいた。本来なら豪炎寺と円堂が撃つはずだから当然なのだが。しかし円堂が選んだのは瑞貴だった。
円堂は瑞貴の質問にキョトンとし、次いでニカッと笑った。
「お前がいいと思ったからだ!」
「へっ!?」
「なんていうか……俺、豪炎寺じゃなくてお前と一緒にやりたかったんだ。きっと俺はお前のことを『相棒』だと思ってるんだ!」
「相棒……?」
「ああ! 嫌か?」
シュンとうなだれる円堂が、なんだか可愛く見えて瑞貴はある意味でキュンときた。
「全然! 私も守のこと相棒だと思っている」
「ホントか!?」
今度は嬉しそうに声を上げたので瑞貴は驚きつつも頷く。円堂は握った拳を差し出すと、その意図に気づいた瑞貴も拳を出した。
「「これからもよろしくな、相棒!」」
そしてコツンと拳と拳をぶつけ合った。
☆☆☆☆☆
「えぇ――っ!! ドクターストップゥ!?」
翌日。松葉杖をついて部室に来た豪炎寺の報告に、円堂を始めとする雷門中サッカー部一同は唖然とした。瑞貴はやっぱりか、と思いながら頭をかく。
「すまん……。次の準決勝には……出場できない」
「仕方ないよ。とりあえず早く治すためにもムリは禁物だよ、修也」
「ああ……」
冷静に話す瑞貴とは反対に、円堂を含む仲間はエースストライカーが出場できないことにショックを受けていた。
「そんな――っ!!」
「すまん……」
悲鳴じみた声を上げる円堂に、豪炎寺はもう一度謝った。
☆副キャプテン 今日の格言☆
同じサッカー仲間じゃないですか
以上!!
「あの嬢ちゃんの情報は間違いなかったな……」
瑞貴が与えた情報は富山だけではなかった。
『それと、うちの…雷門中サッカー部の冬海先生なんですが、彼も影山さんが一枚噛んでいます。私たちがフットボールフロンティアに負けることを望んでいるようですしね。それに帝国学園との練習試合のときも影山さんのことばかりチラチラ見て異常に機嫌を伺っていましたから。試合が終われば必ずどこかにいなくなるので、影山さんに報告していると思います』
鬼瓦は試合が終わって雷門中のベンチを去る冬海のあとを追ってみたら、案の定、冬海は影山に報告していた。
「嬢ちゃん……お前さんも影山に狙われるかもしれないぞ」
そう呟く鬼瓦の言葉は誰にも聞こえることはなかった。
☆☆☆☆☆
豪炎寺を病院に送ったあと、部室でミーティングを済ませた瑞貴は、みんながいなくなったあと、今日の試合について円堂に声をかけた。
「守」
「どうした?」
「今日の私との新必殺技なんだけど……」
「ん? ――ああ!」
首を傾げた円堂はポンッと拳を手の平に当て、目をキラキラと輝かせながら瑞貴の手を握ってブンブンと振る。
「スゴかったよなぁ! 俺とお前の必殺シュート!」
「そうだね……――じゃなくて! どうして私を呼んだの? 修也でもよかったんじゃない?」
あのとき、円堂の近くには瑞貴だけじゃなく豪炎寺も同じくらい近くにいた。本来なら豪炎寺と円堂が撃つはずだから当然なのだが。しかし円堂が選んだのは瑞貴だった。
円堂は瑞貴の質問にキョトンとし、次いでニカッと笑った。
「お前がいいと思ったからだ!」
「へっ!?」
「なんていうか……俺、豪炎寺じゃなくてお前と一緒にやりたかったんだ。きっと俺はお前のことを『相棒』だと思ってるんだ!」
「相棒……?」
「ああ! 嫌か?」
シュンとうなだれる円堂が、なんだか可愛く見えて瑞貴はある意味でキュンときた。
「全然! 私も守のこと相棒だと思っている」
「ホントか!?」
今度は嬉しそうに声を上げたので瑞貴は驚きつつも頷く。円堂は握った拳を差し出すと、その意図に気づいた瑞貴も拳を出した。
「「これからもよろしくな、相棒!」」
そしてコツンと拳と拳をぶつけ合った。
☆☆☆☆☆
「えぇ――っ!! ドクターストップゥ!?」
翌日。松葉杖をついて部室に来た豪炎寺の報告に、円堂を始めとする雷門中サッカー部一同は唖然とした。瑞貴はやっぱりか、と思いながら頭をかく。
「すまん……。次の準決勝には……出場できない」
「仕方ないよ。とりあえず早く治すためにもムリは禁物だよ、修也」
「ああ……」
冷静に話す瑞貴とは反対に、円堂を含む仲間はエースストライカーが出場できないことにショックを受けていた。
「そんな――っ!!」
「すまん……」
悲鳴じみた声を上げる円堂に、豪炎寺はもう一度謝った。
☆副キャプテン 今日の格言☆
同じサッカー仲間じゃないですか
以上!!