完成! 俺だけの必殺技‼︎
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円堂は瑞貴に気づいて一緒に控え室に向かって歩く中、ポツリと呟く。
「瑞貴、『止められないなら止めなければいい』ってなんだろうな?」
「どうしたの? 藪から棒に」
「古タイヤのおじさんが言ってたんだ。どういう意味だと思う?」
「『止められないなら止めなければいい』……か。なるほどね」
「わかったのか!? なあ、教えてくれ!」
その台詞は原作を知る瑞貴は理解している。だけど円堂が成長するためにも正解を言ってはいけない。
「剣を防ぐのは素手ではなく盾。私から言えることはこれだけだよ」
「えっ、ちょ、どういう意味だよ?」
瑞貴の言葉で謎は深まったので、円堂はますます悩むことになった。
そして控え室に全員が集まり、ミーティングが始まると久遠が指示を出す。
「これ以上の失点は許されない。後半はボールをキープして常に動かし続ける。鬼道、お前がコントロールするんだ。わかったな」
久遠が顔を向けると鬼道は真剣な表情で頷いた。
「そしてもう一人――不動」
名前を呼ばれても不動は頷かなかったがニヤリと笑う。
「後半は、お前たち二人が司令塔だ」
「二人……!?」
「同時にピッチにいる意味を考えて、プレーしろ」
「そういうことだよ。鬼道クン」
「…………」
韓国戦と違って鬼道は不動が出ることに反対しなかったし自分と同等のゲームメイクができると理解しているが、完全に信用したわけではない。鬼道は円堂に顔を向ける。
「円堂。ゴールは任せたぞ」
「……ああ!」
ハッキリと頷いたが、円堂がこれからどう成長するのか久遠も観察していた。……そしてもう一人。
「瑞貴。お前もチャンスがあったら決めろよ」
「うん。後半戦もがんばる」
染岡の言葉に瑞貴は微笑んで言った。だけど瑞貴はまだ相手のGK・フレディの必殺技を実際に目の当たりにしていないので、自分の今使える必殺技で勝てるかどうかわからなかった。
――後半戦が始まり、両チームの選手がポジションに着く。イナズマジャパンは栗松と綱海と土方とヒロトをベンチに下げ、不動と佐久間次郎と木暮と飛鷹征矢を投入してきた。
「何をするべきかわかってんだろうな?」
「ああ。エドガーにシュートを撃たせるんじゃないぞ」
「俺の足を引っ張るなよ? 鬼道クン」
「お前こそな」
「フッ」
鬼道と不動はお互いの顔を見て確認した。
ナイツオブクイーンボールで後半開始。フィリップからボールを受け取ったエドガーが上がって行く。すると風丸と不動、佐久間と鬼道が顔を見合わせると、風丸と佐久間が中央を開けてきた。
「ならば遠慮はしない。無敵の槍!」
エドガーの合図でフィリップとニックとマイキーが周りに集まり、無敵の槍を完成させて突入して来る。
「飛鷹! 狙うのはシュートの瞬間だぞ!」
「ああ!」
不動が飛鷹に指示を出した。ゴール前になるとニックに風丸と虎丸と不動が、マイキーに瑞貴と佐久間と鬼道が引き付けてエドガーが一人ゴールに突っ込む。
「もらたったぁ!」
しかし直前で木暮がディフェンスに入り、エドガーはそれをかわしたものの次に来る飛鷹までは反応できなかった。
「おりゃあ! 真空魔!」
「何っ!?」
「よーし! やった!」
「ナイス征矢!」
飛鷹の真空魔によりボールを奪取することに成功した。エドガーは驚き、円堂と瑞貴は喜びの声を上げる。
《無敵の槍を封じ込めましたー!》
《シュートを撃つときを狙ってガードの選手を引きつけ、ボールを奪うとは……考えましたね》
マクスターも驚いたが、逆にレビンは感心するように呟いた。
「瑞貴、『止められないなら止めなければいい』ってなんだろうな?」
「どうしたの? 藪から棒に」
「古タイヤのおじさんが言ってたんだ。どういう意味だと思う?」
「『止められないなら止めなければいい』……か。なるほどね」
「わかったのか!? なあ、教えてくれ!」
その台詞は原作を知る瑞貴は理解している。だけど円堂が成長するためにも正解を言ってはいけない。
「剣を防ぐのは素手ではなく盾。私から言えることはこれだけだよ」
「えっ、ちょ、どういう意味だよ?」
瑞貴の言葉で謎は深まったので、円堂はますます悩むことになった。
そして控え室に全員が集まり、ミーティングが始まると久遠が指示を出す。
「これ以上の失点は許されない。後半はボールをキープして常に動かし続ける。鬼道、お前がコントロールするんだ。わかったな」
久遠が顔を向けると鬼道は真剣な表情で頷いた。
「そしてもう一人――不動」
名前を呼ばれても不動は頷かなかったがニヤリと笑う。
「後半は、お前たち二人が司令塔だ」
「二人……!?」
「同時にピッチにいる意味を考えて、プレーしろ」
「そういうことだよ。鬼道クン」
「…………」
韓国戦と違って鬼道は不動が出ることに反対しなかったし自分と同等のゲームメイクができると理解しているが、完全に信用したわけではない。鬼道は円堂に顔を向ける。
「円堂。ゴールは任せたぞ」
「……ああ!」
ハッキリと頷いたが、円堂がこれからどう成長するのか久遠も観察していた。……そしてもう一人。
「瑞貴。お前もチャンスがあったら決めろよ」
「うん。後半戦もがんばる」
染岡の言葉に瑞貴は微笑んで言った。だけど瑞貴はまだ相手のGK・フレディの必殺技を実際に目の当たりにしていないので、自分の今使える必殺技で勝てるかどうかわからなかった。
――後半戦が始まり、両チームの選手がポジションに着く。イナズマジャパンは栗松と綱海と土方とヒロトをベンチに下げ、不動と佐久間次郎と木暮と飛鷹征矢を投入してきた。
「何をするべきかわかってんだろうな?」
「ああ。エドガーにシュートを撃たせるんじゃないぞ」
「俺の足を引っ張るなよ? 鬼道クン」
「お前こそな」
「フッ」
鬼道と不動はお互いの顔を見て確認した。
ナイツオブクイーンボールで後半開始。フィリップからボールを受け取ったエドガーが上がって行く。すると風丸と不動、佐久間と鬼道が顔を見合わせると、風丸と佐久間が中央を開けてきた。
「ならば遠慮はしない。無敵の槍!」
エドガーの合図でフィリップとニックとマイキーが周りに集まり、無敵の槍を完成させて突入して来る。
「飛鷹! 狙うのはシュートの瞬間だぞ!」
「ああ!」
不動が飛鷹に指示を出した。ゴール前になるとニックに風丸と虎丸と不動が、マイキーに瑞貴と佐久間と鬼道が引き付けてエドガーが一人ゴールに突っ込む。
「もらたったぁ!」
しかし直前で木暮がディフェンスに入り、エドガーはそれをかわしたものの次に来る飛鷹までは反応できなかった。
「おりゃあ! 真空魔!」
「何っ!?」
「よーし! やった!」
「ナイス征矢!」
飛鷹の真空魔によりボールを奪取することに成功した。エドガーは驚き、円堂と瑞貴は喜びの声を上げる。
《無敵の槍を封じ込めましたー!》
《シュートを撃つときを狙ってガードの選手を引きつけ、ボールを奪うとは……考えましたね》
マクスターも驚いたが、逆にレビンは感心するように呟いた。