英国の騎士! ナイツオブクイーン‼︎
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エドガーの『健闘を祈る』という言葉はベンチにいる染岡や佐久間たちにも届いていた。
「なんか嫌な感じだぜ」
「ああ。余裕綽々って所がな」
「フンッ。奴らにとっちゃ勝って当然の相手だからな。日本は」
「勝負は最後までわからないものよ」
「……フッ」
不動がエドガーたちの気持ちを理解して言うと、秋は自信満々ぬ告げた。それに不動は面白そうに笑う。
その間にもエドガーと円堂の会話は続いていた。
「女性のミズキさんに戦いの場は似合いません。なのに彼女は戦いの道を選んだ挙げ句に、戦うことを賛同した君を相棒だと言っていました。守るのではなく共に戦わせるとは……私には理解できません」
「戦うっ決めたのは瑞貴だ。そんな瑞貴だからこそ俺は相棒に選んだんだ。俺は――その気持ちに応え、支え合い、一緒に戦う! それはこれからも変わらない!」
「……楽しみにしていますよ」
尚も瑞貴を戦う立場に取る円堂にエドガーは顔をしかめて去っていった。すると瑞貴は円堂の元へ駆け寄って来た。
「守、どうしたの? なんか意味深な話をしてた気が……」
「あいつが、瑞貴は戦いの場は似合わないって……俺が相棒にしたのが理解できないって……」
「……本戦でも、私は男女差別を受け続けるってことか」
女子選手という異例はアジア予選で何度も否定されていた。だけどアジアはまだ世界より劣ると言われ、本戦出場チームの中で最弱と呼ばれる日本に女子選手までいるのだ。快く受け取ることはできない。
「守。私は何があっても一人の選手として戦い続ける。そんな私を認めてくれたのはイナズマジャパンと雷門中サッカー部だった。……だけど、その中で一番最初に認めてくれたのは守でしょ?」
「瑞貴……」
「勝とうよ。『女子選手として世界に認めさせる』のは私自身の問題だけど、一番は『イナズマジャパンと共に世界一になる』なの。やろうぜ、相棒」
瑞貴は真っ直ぐ円堂に拳を突きつけると、それを一度見た円堂はニカッと笑って同じように拳を出す。
「オウッ!」
そしてコツンと二人の拳が合わさった。そんな二人の様子をエドガーたちナイツオブクイーンは見ていた。
「やはり彼女は戦いの場を選ぶのか」
「はしたない……」
「女性はナイトに守られるものだ」
フィリップ=オーウェンや、デービッド=バッキンガムや、ポール=アップルトンが呆れるように言う中、エドガーはジッと瑞貴を見ていた。
(あなたにわからせてあげます。あなたを守り、そばにいるのはエンドウではなく、この私だということを)
《さあ、両チームの選手がキックオフを待っています! マードックさんから見て、この試合どう予想されますか?》
《ナイツオブクイーンは長い歴史を誇るヨーロッパの中でも屈指の強豪です。エースストライカーのエドガー=バルチナスは、各国のプロチームも注目する逸材ですし、ダイナミックなサッカーが期待されます》
《なるほど! 対するイナズマジャパンはいかがですか?》
《そうですね。アジア地区も近年かなりの力を付けてきたと言われています。世界レベルの相手に対して、どこまで食らいついていけるか、注目したいですね》
マクスターの実況とマードックの解説を聞く中、瑞貴は微かに顔をしかめて拳を握った。控え目ではあるが、二人もエドガーと同じように『弱小の日本が世界を相手にムダに足掻いている』と言ってるしか聞こえない。
(あの人たちも驚けばいい。イナズマジャパンの強さを!)
「なんか嫌な感じだぜ」
「ああ。余裕綽々って所がな」
「フンッ。奴らにとっちゃ勝って当然の相手だからな。日本は」
「勝負は最後までわからないものよ」
「……フッ」
不動がエドガーたちの気持ちを理解して言うと、秋は自信満々ぬ告げた。それに不動は面白そうに笑う。
その間にもエドガーと円堂の会話は続いていた。
「女性のミズキさんに戦いの場は似合いません。なのに彼女は戦いの道を選んだ挙げ句に、戦うことを賛同した君を相棒だと言っていました。守るのではなく共に戦わせるとは……私には理解できません」
「戦うっ決めたのは瑞貴だ。そんな瑞貴だからこそ俺は相棒に選んだんだ。俺は――その気持ちに応え、支え合い、一緒に戦う! それはこれからも変わらない!」
「……楽しみにしていますよ」
尚も瑞貴を戦う立場に取る円堂にエドガーは顔をしかめて去っていった。すると瑞貴は円堂の元へ駆け寄って来た。
「守、どうしたの? なんか意味深な話をしてた気が……」
「あいつが、瑞貴は戦いの場は似合わないって……俺が相棒にしたのが理解できないって……」
「……本戦でも、私は男女差別を受け続けるってことか」
女子選手という異例はアジア予選で何度も否定されていた。だけどアジアはまだ世界より劣ると言われ、本戦出場チームの中で最弱と呼ばれる日本に女子選手までいるのだ。快く受け取ることはできない。
「守。私は何があっても一人の選手として戦い続ける。そんな私を認めてくれたのはイナズマジャパンと雷門中サッカー部だった。……だけど、その中で一番最初に認めてくれたのは守でしょ?」
「瑞貴……」
「勝とうよ。『女子選手として世界に認めさせる』のは私自身の問題だけど、一番は『イナズマジャパンと共に世界一になる』なの。やろうぜ、相棒」
瑞貴は真っ直ぐ円堂に拳を突きつけると、それを一度見た円堂はニカッと笑って同じように拳を出す。
「オウッ!」
そしてコツンと二人の拳が合わさった。そんな二人の様子をエドガーたちナイツオブクイーンは見ていた。
「やはり彼女は戦いの場を選ぶのか」
「はしたない……」
「女性はナイトに守られるものだ」
フィリップ=オーウェンや、デービッド=バッキンガムや、ポール=アップルトンが呆れるように言う中、エドガーはジッと瑞貴を見ていた。
(あなたにわからせてあげます。あなたを守り、そばにいるのはエンドウではなく、この私だということを)
《さあ、両チームの選手がキックオフを待っています! マードックさんから見て、この試合どう予想されますか?》
《ナイツオブクイーンは長い歴史を誇るヨーロッパの中でも屈指の強豪です。エースストライカーのエドガー=バルチナスは、各国のプロチームも注目する逸材ですし、ダイナミックなサッカーが期待されます》
《なるほど! 対するイナズマジャパンはいかがですか?》
《そうですね。アジア地区も近年かなりの力を付けてきたと言われています。世界レベルの相手に対して、どこまで食らいついていけるか、注目したいですね》
マクスターの実況とマードックの解説を聞く中、瑞貴は微かに顔をしかめて拳を握った。控え目ではあるが、二人もエドガーと同じように『弱小の日本が世界を相手にムダに足掻いている』と言ってるしか聞こえない。
(あの人たちも驚けばいい。イナズマジャパンの強さを!)