驚愕! これが世界レベルだ!!
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エドガーはボールを高く上げると、両腕を大きく回して自らも飛び踵落としの体制を取るとその足からは聖なる剣が現れた。
「エクスカリバー!」
そのまま足を振り落とすとシュートがフィールドを強烈に削りながらゴールへ向かう。その勢いに風丸や栗松たちは驚いた。
「なんだ!? このシュートは!」
「スゴいパワーでヤンス!」
「守!」
瑞貴が叫ぶと円堂は拳にパワーを溜めてその場から飛ぶ。
「いかりのてっつい!」
いかりのてっついで対抗する円堂はボールを抑えたと思いきや、キンッと剣で斬るような音と共にすぐに弾き飛ばされてボールはゴールに叩きつけられた。
「し、信じられない……! 円堂さんのいかりのてっついが、あんなに簡単に破られるなんて……!」
「円堂くん……」
結果は円堂の負けだ。立向居と秋が驚きつつ呟くと、エドガーは肩に掛かった髪を優雅に背に払う。
「どうやら、私の勝ちのようですね。さあ、みなさん。余興は終わりです。パーティー会場へ戻りましょうか」
「これが……」
「ん?」
参加者に伝えるエドガーだが、円堂の声に顔を向けると……。
「これが、世界レベル! ボールのパワーが体中にズシンッて来て……! スゴいなエドガー、今のシュート! あんなシュートが撃てるなんて!」
「……なんだあいつ? 負けたのに笑ってるぞ」
悔しそうな様子を微塵も出さない円堂に、エドガーのチームメイトのデービット=バッキンガムたちも不思議そうに見る。その間に円堂は瑞貴たちの元へ向かった。
「みんなも見ただろ!? 今のシュート! これが世界レベルのサッカー! そして俺たちは、その世界と戦える! こんな強い相手と戦えるんだ!」
「そうだね。私たちがアジア予選を勝ち取った先には、こんなにスゴい選手たちがいる本戦だ。全力で戦おう!」
「円堂くん……。瑞貴ちゃん……」
「円堂……、瑞貴……」
「キャプテン……。瑞貴さん……」
前向きに顔を見合わせて笑う二人に、秋と風丸と壁山も微笑ましそうに見る。この二人がいるからこそ、イナズマジャパンは世界まで来たと言っても過言ではない。
豪炎寺も鬼道もヒロトも頷き、立向居も笑い綱海も声を上げる。
「俺たちも負けてられねぇな!」
「ああ。みんな、明日から特訓だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
鬼道の宣言に全員やる気満々で声を上げる。瑞貴もみんなと同様に意気込んでいたが……。
「では、賭けは私の勝ちとして最後までミズキさんをエスコートさせていただきますね」
「あっ」
世界のスゴさに感激して賭けのことをすっかり忘れていた円堂は間の抜けた声を出し、次いで恐る恐る振り向くと……先ほど共に掛け声を上げた姿から一変し、笑顔だが恐ろしいオーラを放っている瑞貴がいた。
「守……覚えておいてね」
「えっ!?」
瑞貴はそう告げるとその場を離れる。キレかけたような低い声音だったので円堂が固まると、その両肩に豪炎寺と鬼道がそれぞれ手を置いて同情するように言う。
「円堂、帰ったら覚悟しとけ」
「まあ瑞貴も、明日の練習に響くほどはしないと思うぞ」
「えぇ――っ!?」
円堂の叫びに助けようとする者などいなかった。
――それからエドガーも円堂もタキシードに着替え直してパーティーの続きが始まった。
イナズマジャパンは瑞貴をエスコートするエドガーに殺気を向けているが、勝負の結果なので食いかかるようなことはしなかった。……ときどきエドガーがドヤ顔を向けたときは、殺気が数倍上がっていたが。
(やっと休憩だ……)
現在エドガーはナイツオブクイーンの監督・アーロン=アダムスが紹介する人と会話している。おかげで瑞貴は人気のないベンチに座りジュースを飲みながら一息ついていた。
「――ミズキ」
「ん?」
名前を呼ばれた気がして瑞貴は周りを見渡すと、茂みからヒョッコリ顔を出したのは……。
「フィディオ!?」
「シーッ」
瑞貴は驚いて思わず声を上げると、フィディオは静かにするように人差し指を口に当てた。すると彼のうしろからマークとディランとテレスまで現れる。
「みなさん……! どうしてここに?」
「エンドウがパーティーって言ったし、イナズマジャパンのマネージャーがドレスだったから、きっとパーティー会場はエドガーのいるイギリスエリアだと思ってね」
「俺はこいつらに無理矢理連れてこられた」
笑顔で言うフィディオに対しテレスは溜息を吐く。そんな彼らの元に瑞貴は近づいた。
「守に会いに来たんですか?」
「いや、目的は君さ」
「ギンギンに似合ってるね、そのドレス!」
マークから目的を告げられてディランがドレス姿を褒めると、瑞貴は頬を朱に染める。
「あ、ありがとうございます……」
「ま、まあ似合ってんじゃね?」
「とつもステキだよ。よかったら写メ撮らせてくれないか? カズヤとドモンにも見せてやりたいから」
テレスまで褒め、マークは携帯を取り出してお願いすると瑞貴は頷いた。
マークに乗っ取って「ミーも!」と叫ぶディランも写メを撮り、どさくさに紛れてテレスも撮った。同じように「俺もいいかな?」と言って撮るフィディオだが、複雑な気分になっていた。
(ミズキに会いに行こうって提案したのは俺なのに……。ディランやテレスやマークが先に言うなんてなんか悔しい……)
撮影が終了するとフィディオは瑞貴の頬に手を添える。
「エクスカリバー!」
そのまま足を振り落とすとシュートがフィールドを強烈に削りながらゴールへ向かう。その勢いに風丸や栗松たちは驚いた。
「なんだ!? このシュートは!」
「スゴいパワーでヤンス!」
「守!」
瑞貴が叫ぶと円堂は拳にパワーを溜めてその場から飛ぶ。
「いかりのてっつい!」
いかりのてっついで対抗する円堂はボールを抑えたと思いきや、キンッと剣で斬るような音と共にすぐに弾き飛ばされてボールはゴールに叩きつけられた。
「し、信じられない……! 円堂さんのいかりのてっついが、あんなに簡単に破られるなんて……!」
「円堂くん……」
結果は円堂の負けだ。立向居と秋が驚きつつ呟くと、エドガーは肩に掛かった髪を優雅に背に払う。
「どうやら、私の勝ちのようですね。さあ、みなさん。余興は終わりです。パーティー会場へ戻りましょうか」
「これが……」
「ん?」
参加者に伝えるエドガーだが、円堂の声に顔を向けると……。
「これが、世界レベル! ボールのパワーが体中にズシンッて来て……! スゴいなエドガー、今のシュート! あんなシュートが撃てるなんて!」
「……なんだあいつ? 負けたのに笑ってるぞ」
悔しそうな様子を微塵も出さない円堂に、エドガーのチームメイトのデービット=バッキンガムたちも不思議そうに見る。その間に円堂は瑞貴たちの元へ向かった。
「みんなも見ただろ!? 今のシュート! これが世界レベルのサッカー! そして俺たちは、その世界と戦える! こんな強い相手と戦えるんだ!」
「そうだね。私たちがアジア予選を勝ち取った先には、こんなにスゴい選手たちがいる本戦だ。全力で戦おう!」
「円堂くん……。瑞貴ちゃん……」
「円堂……、瑞貴……」
「キャプテン……。瑞貴さん……」
前向きに顔を見合わせて笑う二人に、秋と風丸と壁山も微笑ましそうに見る。この二人がいるからこそ、イナズマジャパンは世界まで来たと言っても過言ではない。
豪炎寺も鬼道もヒロトも頷き、立向居も笑い綱海も声を上げる。
「俺たちも負けてられねぇな!」
「ああ。みんな、明日から特訓だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
鬼道の宣言に全員やる気満々で声を上げる。瑞貴もみんなと同様に意気込んでいたが……。
「では、賭けは私の勝ちとして最後までミズキさんをエスコートさせていただきますね」
「あっ」
世界のスゴさに感激して賭けのことをすっかり忘れていた円堂は間の抜けた声を出し、次いで恐る恐る振り向くと……先ほど共に掛け声を上げた姿から一変し、笑顔だが恐ろしいオーラを放っている瑞貴がいた。
「守……覚えておいてね」
「えっ!?」
瑞貴はそう告げるとその場を離れる。キレかけたような低い声音だったので円堂が固まると、その両肩に豪炎寺と鬼道がそれぞれ手を置いて同情するように言う。
「円堂、帰ったら覚悟しとけ」
「まあ瑞貴も、明日の練習に響くほどはしないと思うぞ」
「えぇ――っ!?」
円堂の叫びに助けようとする者などいなかった。
――それからエドガーも円堂もタキシードに着替え直してパーティーの続きが始まった。
イナズマジャパンは瑞貴をエスコートするエドガーに殺気を向けているが、勝負の結果なので食いかかるようなことはしなかった。……ときどきエドガーがドヤ顔を向けたときは、殺気が数倍上がっていたが。
(やっと休憩だ……)
現在エドガーはナイツオブクイーンの監督・アーロン=アダムスが紹介する人と会話している。おかげで瑞貴は人気のないベンチに座りジュースを飲みながら一息ついていた。
「――ミズキ」
「ん?」
名前を呼ばれた気がして瑞貴は周りを見渡すと、茂みからヒョッコリ顔を出したのは……。
「フィディオ!?」
「シーッ」
瑞貴は驚いて思わず声を上げると、フィディオは静かにするように人差し指を口に当てた。すると彼のうしろからマークとディランとテレスまで現れる。
「みなさん……! どうしてここに?」
「エンドウがパーティーって言ったし、イナズマジャパンのマネージャーがドレスだったから、きっとパーティー会場はエドガーのいるイギリスエリアだと思ってね」
「俺はこいつらに無理矢理連れてこられた」
笑顔で言うフィディオに対しテレスは溜息を吐く。そんな彼らの元に瑞貴は近づいた。
「守に会いに来たんですか?」
「いや、目的は君さ」
「ギンギンに似合ってるね、そのドレス!」
マークから目的を告げられてディランがドレス姿を褒めると、瑞貴は頬を朱に染める。
「あ、ありがとうございます……」
「ま、まあ似合ってんじゃね?」
「とつもステキだよ。よかったら写メ撮らせてくれないか? カズヤとドモンにも見せてやりたいから」
テレスまで褒め、マークは携帯を取り出してお願いすると瑞貴は頷いた。
マークに乗っ取って「ミーも!」と叫ぶディランも写メを撮り、どさくさに紛れてテレスも撮った。同じように「俺もいいかな?」と言って撮るフィディオだが、複雑な気分になっていた。
(ミズキに会いに行こうって提案したのは俺なのに……。ディランやテレスやマークが先に言うなんてなんか悔しい……)
撮影が終了するとフィディオは瑞貴の頬に手を添える。