驚愕! これが世界レベルだ!!
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「冬花ちゃん、春奈ちゃん、なるべくイナズマジャパンの誰かと一緒に行動してね」
「えっ?」
「どうしてですか?」
「ないと願いたいけど、今の二人はさらに可愛いし、向こうの選手たちに親睦と称してナンパさせたくないの」
瑞貴の言葉は本気だ。秋も含めた可愛いマネージャーたちを守るためにも、特に――ナイツオブクイーンのキャプテンには要注意である。
――無事にイナズマジャパンはイギリスエリアのロンドンパレスに辿り着いた。チーム同士が挨拶したあと、それぞれ分かれて思い思いパーティーを楽しんでいる。だが……。
(なんでこうなった!?)
「ユニフォーム姿も凛々しくてステキでしたが、ドレス姿のあなたは夜空に羽ばたく華麗な蝶ですね。その髪飾りは、まさにあなたを表しています」
「あ、ありがとうございます……」
瑞貴は必死に笑顔を浮かべているが、心は裏腹に逃げ出したい思いでいっぱいなのだ。
今瑞貴の目の前にいるのはナイツオブクイーンのキャプテン・エドガー=バルチナス。瑞貴はイナズマジャパンの代表として挨拶と円堂と秋が遅れるお詫びをし、そのあとは春奈と冬花と過ごそうとしたが、何故かエドガーは瑞貴を引き止めている。
「今日の私は幸運です。こうしてあなたと過ごせることに感謝します」
「私こそ、バルチナスさんのようなスゴい選手とお話しできるなんて光栄です」
口ではこう言っているが、瑞貴の心の中では『早く解放してくれ!』と叫んでいるのである。
「すみません、そろそろ……」
「よろしかったらデザートはいかかですか? 種類もたくさんありますし、あなたがお気に召す物もあると思いますよ」
(だから何故引き止める!?)
やんわり断って離れようとしたが失敗に終わった。こんな調子で瑞貴はエドガーから解放されないのだ。
「――すいません! 遅れました!」
「守! あっ……」
救世主とばかりに瑞貴は聞こえた円堂の声に顔を向けると、ユニフォーム姿のままの円堂は秋をおぶっていた。周りの様子を見て秋は恥ずかしそうに降ろすよう頼むと、円堂も素直に降ろした。
(なんでだろう……わかってたはずなのに……)
瑞貴は原作通りにするため秋が円堂を連れて来るように頼んだが、おんぶしてもらうほど仲睦まじい二人の姿に心がチクチクと痛んだのを感じた。……その表情を、エドガーがしっかりと見ていたのを気づかずに。
「彼がキャプテンですね。紹介していただけますか?」
「えっ? あっ、はい」
エドガーの言葉で我に返った瑞貴は愛想笑いを浮かべると、円堂と秋の元へ向かう。
「秋ちゃん、守」
「あっ、瑞貴ちゃん」
「!」
呼ばれて振り向いた途端、円堂は瑞貴を見て目を見開くと同時にボンッと顔を赤くした。別に瑞貴のドレス姿を見るのは初めてではないが、最近瑞貴に対しての心境の変化が多いせいか胸の鼓動が高まっている。
(な、なんだ? 秋がドレス着た姿を見ても雰囲気が変わったとしか思わなかったのに、瑞貴を見た途端、急に心臓がバクバクいってる……!)
そんな円堂の気持ちに気づかずに、瑞貴は様子がおかしいと思っただけで首を傾げる。
「守?」
「あっ、いや、なんでもない!」
「紹介するね。こちら、ナイツオブクイーンのキャプテンでFWのエドガー=バルチナスさん」
「エドガーです。」
「よろしく」
「遅くなってすみませんでした」
「構いませんよ。花は遅く咲くほど美しい」
「ハァ……?」
秋はエドガーの言葉に少し戸惑った。紳士的のように聞こえるが瑞貴には口説いているようにしか聞こえないので、即座に円堂を紹介する。
「こちらがイナズマジャパンのキャプテンで――」
「円堂守。ポジションはGKだ。よろしくな!」
「……とりあえず、着替えてきたらどうかな?」
握手をするために手を差し出す円堂だが、その手は土などで汚れていた。当然手を重ねようとせずエドガーは肩をすくめて指を鳴らす。
「あっ、ごめんごめん。グラウンドから直接来たからさ」
「お呼びですか?」
先ほどエドガーの指鳴らしで執事の老紳士がいつの間にか来てお辞儀をしている。
「セバスチャン、彼にタキシードを。それから、レディには新しい靴を」
「かしこまりました。こちらへ」
「では、ゆっくり楽しんでいってくださいね。行きましょう」
「……守、秋ちゃん、またあとでね」
解放されるチャンスだっただろうが瑞貴は大人しくエドガーに付いて行った。今はただ、二人の前にいるのが嫌だったからだ。
「あっ、瑞貴!」
「?」
円堂の呼びかけに瑞貴は顔だけ振り向く。秋はすでに執事と一緒に行ったらしく、その場には円堂しかいなかった。円堂は顔を赤くしたまま目をウロウロすると、意を決して真っ直ぐ瑞貴を見つめ……。
「えっと……ドレス、似合ってる! その、キレイだ!」
「っ! ……あ、ありがとう」
「オウッ。またあとでな!」
今度は瑞貴がボンッと赤くなった。幸い秋や冬花には聞こえていなかったらしく、安心すると同時に顔をうつむけて小さな声で礼を言う。だけど円堂にはしっかり聞こえたようだ。
(治まれ心臓! 治まれ私の熱!)
(…………)
エドガーは秋と執事を追う円堂と、落ち着きを取り戻そうと深呼吸する瑞貴を交互に見て何かを感じた。
「えっ?」
「どうしてですか?」
「ないと願いたいけど、今の二人はさらに可愛いし、向こうの選手たちに親睦と称してナンパさせたくないの」
瑞貴の言葉は本気だ。秋も含めた可愛いマネージャーたちを守るためにも、特に――ナイツオブクイーンのキャプテンには要注意である。
――無事にイナズマジャパンはイギリスエリアのロンドンパレスに辿り着いた。チーム同士が挨拶したあと、それぞれ分かれて思い思いパーティーを楽しんでいる。だが……。
(なんでこうなった!?)
「ユニフォーム姿も凛々しくてステキでしたが、ドレス姿のあなたは夜空に羽ばたく華麗な蝶ですね。その髪飾りは、まさにあなたを表しています」
「あ、ありがとうございます……」
瑞貴は必死に笑顔を浮かべているが、心は裏腹に逃げ出したい思いでいっぱいなのだ。
今瑞貴の目の前にいるのはナイツオブクイーンのキャプテン・エドガー=バルチナス。瑞貴はイナズマジャパンの代表として挨拶と円堂と秋が遅れるお詫びをし、そのあとは春奈と冬花と過ごそうとしたが、何故かエドガーは瑞貴を引き止めている。
「今日の私は幸運です。こうしてあなたと過ごせることに感謝します」
「私こそ、バルチナスさんのようなスゴい選手とお話しできるなんて光栄です」
口ではこう言っているが、瑞貴の心の中では『早く解放してくれ!』と叫んでいるのである。
「すみません、そろそろ……」
「よろしかったらデザートはいかかですか? 種類もたくさんありますし、あなたがお気に召す物もあると思いますよ」
(だから何故引き止める!?)
やんわり断って離れようとしたが失敗に終わった。こんな調子で瑞貴はエドガーから解放されないのだ。
「――すいません! 遅れました!」
「守! あっ……」
救世主とばかりに瑞貴は聞こえた円堂の声に顔を向けると、ユニフォーム姿のままの円堂は秋をおぶっていた。周りの様子を見て秋は恥ずかしそうに降ろすよう頼むと、円堂も素直に降ろした。
(なんでだろう……わかってたはずなのに……)
瑞貴は原作通りにするため秋が円堂を連れて来るように頼んだが、おんぶしてもらうほど仲睦まじい二人の姿に心がチクチクと痛んだのを感じた。……その表情を、エドガーがしっかりと見ていたのを気づかずに。
「彼がキャプテンですね。紹介していただけますか?」
「えっ? あっ、はい」
エドガーの言葉で我に返った瑞貴は愛想笑いを浮かべると、円堂と秋の元へ向かう。
「秋ちゃん、守」
「あっ、瑞貴ちゃん」
「!」
呼ばれて振り向いた途端、円堂は瑞貴を見て目を見開くと同時にボンッと顔を赤くした。別に瑞貴のドレス姿を見るのは初めてではないが、最近瑞貴に対しての心境の変化が多いせいか胸の鼓動が高まっている。
(な、なんだ? 秋がドレス着た姿を見ても雰囲気が変わったとしか思わなかったのに、瑞貴を見た途端、急に心臓がバクバクいってる……!)
そんな円堂の気持ちに気づかずに、瑞貴は様子がおかしいと思っただけで首を傾げる。
「守?」
「あっ、いや、なんでもない!」
「紹介するね。こちら、ナイツオブクイーンのキャプテンでFWのエドガー=バルチナスさん」
「エドガーです。」
「よろしく」
「遅くなってすみませんでした」
「構いませんよ。花は遅く咲くほど美しい」
「ハァ……?」
秋はエドガーの言葉に少し戸惑った。紳士的のように聞こえるが瑞貴には口説いているようにしか聞こえないので、即座に円堂を紹介する。
「こちらがイナズマジャパンのキャプテンで――」
「円堂守。ポジションはGKだ。よろしくな!」
「……とりあえず、着替えてきたらどうかな?」
握手をするために手を差し出す円堂だが、その手は土などで汚れていた。当然手を重ねようとせずエドガーは肩をすくめて指を鳴らす。
「あっ、ごめんごめん。グラウンドから直接来たからさ」
「お呼びですか?」
先ほどエドガーの指鳴らしで執事の老紳士がいつの間にか来てお辞儀をしている。
「セバスチャン、彼にタキシードを。それから、レディには新しい靴を」
「かしこまりました。こちらへ」
「では、ゆっくり楽しんでいってくださいね。行きましょう」
「……守、秋ちゃん、またあとでね」
解放されるチャンスだっただろうが瑞貴は大人しくエドガーに付いて行った。今はただ、二人の前にいるのが嫌だったからだ。
「あっ、瑞貴!」
「?」
円堂の呼びかけに瑞貴は顔だけ振り向く。秋はすでに執事と一緒に行ったらしく、その場には円堂しかいなかった。円堂は顔を赤くしたまま目をウロウロすると、意を決して真っ直ぐ瑞貴を見つめ……。
「えっと……ドレス、似合ってる! その、キレイだ!」
「っ! ……あ、ありがとう」
「オウッ。またあとでな!」
今度は瑞貴がボンッと赤くなった。幸い秋や冬花には聞こえていなかったらしく、安心すると同時に顔をうつむけて小さな声で礼を言う。だけど円堂にはしっかり聞こえたようだ。
(治まれ心臓! 治まれ私の熱!)
(…………)
エドガーは秋と執事を追う円堂と、落ち着きを取り戻そうと深呼吸する瑞貴を交互に見て何かを感じた。