驚愕! これが世界レベルだ!!
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フットボールフロンティアインターナショナルの本戦出場を決めた、井上瑞貴や円堂守たちイナズマジャパンは、本戦の会場となる南の島・ライオコット島にやってきた。
開会式も無事に終わって翌日、一同はミーティングルームでマネージャーの木野秋から本戦についての説明を聞いている。音無春奈もパソコンをテレビに繋いで映してくれた。
「いよいよ、フットボールフロンティアインターナショナルの世界大会よ。みんなわかってると思うけど、もう一度大会のルールを説明します」
世界各地の予選を勝ち抜いてきた十チームで争われる。五チームごとグループAとグループBに二つに分かれて、まずはグループ内で総当たり戦を行う。
各試合に勝った場合は3点、引き分けは1点、負けたら0点と勝ち点が加算され、最終的に各グループから勝ち点の多い上位二チームが決勝ラウンドに進出、合計四チームで決勝トーナメントが行われるのだ。
「私たちイナズマジャパンはグループAで、他にイタリアのオルフェウス、アルゼンチンのジ・エンパイア、イギリスのナイツオブクイーン、アメリカのユニコーンがいます」
(アメリカ……)
(一哉と飛鳥がいるチームか……)
円堂と瑞貴は日本で共に戦った仲間である一之瀬一哉と土門飛鳥のことを思い出した。彼らはアメリカ代表に選ばれ、イナズマジャパンと戦うことになる。
「私たちの初戦は二日後、対戦相手はイギリス代表のナイツオブクイーン。ヨーロッパの中でもトップクラスの実力を持つ強豪よ」
「正直、初戦では当たりたくなかった相手ですねぇ」
「――面白そうじゃねぇか!」
選手に紛れて説明を聞いていた目金欠流が言うと、綱海条介が立ち上がった。
「せっかくここまで来たんだしよ、どうせやるならそれっくらい強ぇ相手じゃねぇと面白くねぇからな!」
「『どうせやるなら強い相手』か……」
「瑞貴!」
「うん!」
鬼道有人が復唱しながら笑みを浮かべると、円堂と瑞貴も楽しそうに顔を見合わせて頷くと立ち上がる。
「「よーしみんな! 全力でぶつかっていくぞー!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
二人の言葉に選手たちは拳を高らかに上げる。鬼道と飛鷹征矢は拳を握り、不動明王も楽しそうだった。
そばで見ていた響木正剛と神崎シンは、イナズマジャパンのやる気を微笑ましそうに見て頷いていた。……同時刻に、久遠道也の元へナイツオブクイーンから招待状が届いていた。
――ミーティング終了後、さっそく選手たちは初戦に向けてグラウンドで練習していた。
その中で佐久間次郎が風丸一郎太と飛鷹を抜くと、さらにパスを上げて綱海までも抜いた。その動きに円堂も春奈も目を見張る。
「いい動きだ、佐久間!」
「佐久間さん、いい動きしてますね」
「ああ。あいつのプレーには仲間の思いが込もってるからな」
ウォーミングアップする染岡の言う通り、佐久間が代表になれたのは帝国学園サッカー部の仲間がいたからこそだ。
(俺がここまで来れたのは、お前たちのおかげ……。お前たちの思い、ムダにはしない!)
源田幸次郎や成神健也のように自分も代表になりたかっただろう。だからこそ、佐久間に思いを託したのだ。
「鬼道!」
佐久間は鬼道にパスを送った、自分のことがよくわかっている正確なパスに鬼道も顔を見合わせて笑った。
「いくよ、勇気!」
「はい!」
「ふんっ! たああぁぁああ!」
円堂がいるのとは反対側のゴールで瑞貴と立向居勇気は対峙していた。瑞貴はフェアリーダンスに出てくる神秘的な光と妖精を出し、そのままシュートを撃つが光も妖精も消えてノーマルシュートになってしまった。立向居は余裕でキャッチする。
「なかなかうまくいきませんね」
「うーん……。別の技に進化させるなんて難しい……」
瑞貴は韓国戦でアフロディに言われた必殺技を完成させようとしているのだ。
『ディフェンスとドリブルに使えるんだから、シュートにだって可能のはずだ。美しい妖精が飛び立つのが惜しいと思ったんだ。だから自分に取り込んでパワーに変えるとか』
(発想は面白いし、この技を完成させたらもっともっと攻撃の幅が広がる……なんとしてでも完成させるんだ!)
「瑞貴さん。焦ってもいいことないですよ。落ち着いてやりましょう!」
「うん! じゃ、もう一回!」
風丸はドリブルして瑞貴たちとは反対側の前線にいる豪炎寺修也にパスを送る。
「豪炎寺!」
「ファイアトルネード改!」
「真ゴッドハンド!」
「いいぞ、円堂ー!」
見事止めたことで風丸は声をかけるが、当の円堂は浮かない表情だった。
『お前さんはそれでいいのか?』
円堂の脳裏に浮かんだのは、先日特訓用の古タイヤを譲ってもらった赤キャップの老人の言葉だった。
「みんなー! ちょっと集まってー!」
久遠から呼び出されていた秋の呼びかけに全員集まった。その内容とは……。
「「「「「親善パーティー?」」」」」
「ナイツオブクイーンからの招待よ。試合をする前に親睦を深めたいから、今日の6時、ロンドンパレスに正装してきてほしいって」
「正装?」
「こんなネクタイをした黒い服のことですよ」
立向居が手で蝶ネクタイの形を取って説明すると、綱海が想像したのは宴会などで付けるデカい水玉ネクタイを着た自分だった。
「えー!? あんなモン着んのかよ!?」
「いやいや、蝶ネクタイは襟ぐらいの小ささだよ。嫌なら普通のネクタイとか着けたら大丈夫」
「へー。瑞貴も着たことあるのか?」
「……条介、あんた私の性別覚えてる?」
「えっ? 女だろ?」
「……うん。わかってるならいいよ」
綱海は天然で言ったのだろうが、瑞貴は地味にショックを受けていた。
「まっ、当然と言えば当然ですね。なんと言ってもジェントルマンの国なんですから」
「というわけで、時間までに準備してね」
開会式も無事に終わって翌日、一同はミーティングルームでマネージャーの木野秋から本戦についての説明を聞いている。音無春奈もパソコンをテレビに繋いで映してくれた。
「いよいよ、フットボールフロンティアインターナショナルの世界大会よ。みんなわかってると思うけど、もう一度大会のルールを説明します」
世界各地の予選を勝ち抜いてきた十チームで争われる。五チームごとグループAとグループBに二つに分かれて、まずはグループ内で総当たり戦を行う。
各試合に勝った場合は3点、引き分けは1点、負けたら0点と勝ち点が加算され、最終的に各グループから勝ち点の多い上位二チームが決勝ラウンドに進出、合計四チームで決勝トーナメントが行われるのだ。
「私たちイナズマジャパンはグループAで、他にイタリアのオルフェウス、アルゼンチンのジ・エンパイア、イギリスのナイツオブクイーン、アメリカのユニコーンがいます」
(アメリカ……)
(一哉と飛鳥がいるチームか……)
円堂と瑞貴は日本で共に戦った仲間である一之瀬一哉と土門飛鳥のことを思い出した。彼らはアメリカ代表に選ばれ、イナズマジャパンと戦うことになる。
「私たちの初戦は二日後、対戦相手はイギリス代表のナイツオブクイーン。ヨーロッパの中でもトップクラスの実力を持つ強豪よ」
「正直、初戦では当たりたくなかった相手ですねぇ」
「――面白そうじゃねぇか!」
選手に紛れて説明を聞いていた目金欠流が言うと、綱海条介が立ち上がった。
「せっかくここまで来たんだしよ、どうせやるならそれっくらい強ぇ相手じゃねぇと面白くねぇからな!」
「『どうせやるなら強い相手』か……」
「瑞貴!」
「うん!」
鬼道有人が復唱しながら笑みを浮かべると、円堂と瑞貴も楽しそうに顔を見合わせて頷くと立ち上がる。
「「よーしみんな! 全力でぶつかっていくぞー!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
二人の言葉に選手たちは拳を高らかに上げる。鬼道と飛鷹征矢は拳を握り、不動明王も楽しそうだった。
そばで見ていた響木正剛と神崎シンは、イナズマジャパンのやる気を微笑ましそうに見て頷いていた。……同時刻に、久遠道也の元へナイツオブクイーンから招待状が届いていた。
――ミーティング終了後、さっそく選手たちは初戦に向けてグラウンドで練習していた。
その中で佐久間次郎が風丸一郎太と飛鷹を抜くと、さらにパスを上げて綱海までも抜いた。その動きに円堂も春奈も目を見張る。
「いい動きだ、佐久間!」
「佐久間さん、いい動きしてますね」
「ああ。あいつのプレーには仲間の思いが込もってるからな」
ウォーミングアップする染岡の言う通り、佐久間が代表になれたのは帝国学園サッカー部の仲間がいたからこそだ。
(俺がここまで来れたのは、お前たちのおかげ……。お前たちの思い、ムダにはしない!)
源田幸次郎や成神健也のように自分も代表になりたかっただろう。だからこそ、佐久間に思いを託したのだ。
「鬼道!」
佐久間は鬼道にパスを送った、自分のことがよくわかっている正確なパスに鬼道も顔を見合わせて笑った。
「いくよ、勇気!」
「はい!」
「ふんっ! たああぁぁああ!」
円堂がいるのとは反対側のゴールで瑞貴と立向居勇気は対峙していた。瑞貴はフェアリーダンスに出てくる神秘的な光と妖精を出し、そのままシュートを撃つが光も妖精も消えてノーマルシュートになってしまった。立向居は余裕でキャッチする。
「なかなかうまくいきませんね」
「うーん……。別の技に進化させるなんて難しい……」
瑞貴は韓国戦でアフロディに言われた必殺技を完成させようとしているのだ。
『ディフェンスとドリブルに使えるんだから、シュートにだって可能のはずだ。美しい妖精が飛び立つのが惜しいと思ったんだ。だから自分に取り込んでパワーに変えるとか』
(発想は面白いし、この技を完成させたらもっともっと攻撃の幅が広がる……なんとしてでも完成させるんだ!)
「瑞貴さん。焦ってもいいことないですよ。落ち着いてやりましょう!」
「うん! じゃ、もう一回!」
風丸はドリブルして瑞貴たちとは反対側の前線にいる豪炎寺修也にパスを送る。
「豪炎寺!」
「ファイアトルネード改!」
「真ゴッドハンド!」
「いいぞ、円堂ー!」
見事止めたことで風丸は声をかけるが、当の円堂は浮かない表情だった。
『お前さんはそれでいいのか?』
円堂の脳裏に浮かんだのは、先日特訓用の古タイヤを譲ってもらった赤キャップの老人の言葉だった。
「みんなー! ちょっと集まってー!」
久遠から呼び出されていた秋の呼びかけに全員集まった。その内容とは……。
「「「「「親善パーティー?」」」」」
「ナイツオブクイーンからの招待よ。試合をする前に親睦を深めたいから、今日の6時、ロンドンパレスに正装してきてほしいって」
「正装?」
「こんなネクタイをした黒い服のことですよ」
立向居が手で蝶ネクタイの形を取って説明すると、綱海が想像したのは宴会などで付けるデカい水玉ネクタイを着た自分だった。
「えー!? あんなモン着んのかよ!?」
「いやいや、蝶ネクタイは襟ぐらいの小ささだよ。嫌なら普通のネクタイとか着けたら大丈夫」
「へー。瑞貴も着たことあるのか?」
「……条介、あんた私の性別覚えてる?」
「えっ? 女だろ?」
「……うん。わかってるならいいよ」
綱海は天然で言ったのだろうが、瑞貴は地味にショックを受けていた。
「まっ、当然と言えば当然ですね。なんと言ってもジェントルマンの国なんですから」
「というわけで、時間までに準備してね」