来たぜ! 世界大会!!
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少年サッカー世界一を決める、フットボールフロンティアインターナショナル。そのアジア予選を井上瑞貴と円堂守が率いるイナズマジャパンは見事勝ち抜いたのだ。
そして今日はついに本戦が行われるライオコット島へ向かうため、イナズマジャパンは空港に集まっていた。他にも雷門中サッカー部のメンバーや選手の家族や友人が見送りに来てくれた。
「スッゲ! 見たでヤンスか!?」
「イナズマキャラバンを食べたっス!」
「あれがイナズマジェット……俺たち日本代表の飛行機です!」
「これでライオコット島まで飛んで行くでヤンスね!」
ライオコット島で移動用に使うため、運転手の古株がキャラバンをイナズマジェットに収納するように入った。その様子を窓に張り付いて見ていた栗松鉄平と壁山塀吾郎と立向居勇気が盛り上がる。
「はーい! お弁当!」
「うわあ! 弁当っスか!?」
「何弁ですか?」
「あー! コラッ!」
梨本乃々美がクーラーボックスを持って来てくれた。少林寺歩が尋ねると壁山が勝手にクーラーボックスのフタと弁当のフタを開けた。そこには五角形の海苔をサッカーボール風のご飯を主食に、ウィンナーや玉子焼きなど鮮やかおかずもある。
「スゴいっス!」
「おいしそ~!」
「ダーメ! これは飛行機の中でよ」
壁山と少林寺が感嘆の声を上げると、乃々美はあとでのお楽しみのためにクーラーボックスのフタを閉じた。今すぐ食べれなくて壁山は眉を下げる。
そんな一年生の様子を、半田真一や風丸一郎太たち二年生は微笑ましそうに見ていた。
「あいつらのこと、頼んだぞ」
「ああ」
「ありがとうございます、乃々美さん」
「乃々美さんのお弁当って、どれもおいしいから嬉しいです!」
「相手は世界よ。モリモリ食べて、いっぱい力を付けてね! 期待してるよ、イナズマジャパン!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂と瑞貴が礼を言うと、乃々美は笑顔でVサインして応援の言葉を告げる。それに応えるようにイナズマジャパンは声を上げた。
「染岡くん、佐久間くん、僕たちの分も暴れて来てね」
「オウッ! 任せとけ!」
「うん」
吹雪士郎と緑川リュウジはファイアードラゴン戦で負傷したため代表を降りることになった。代わって染岡竜吾と佐久間次郎が代表に選出されたのだ。
吹雪は染岡と佐久間に応援すると二人も笑顔で頷いた。
「緑川」
「ん?」
「一緒に行きたかったな……」
「すまん。だけど、やれるだけのことはやった。後悔はしていない」
「緑川……」
逆に緑川と同じお日さま園出身の基山ヒロトは残念そうに呟くと、緑川は清々しい表情で目を閉じた。初戦から共に戦ってきた円堂たちも残念に思う。
「ヘッ。湿っぽいこった。これで最後ってわけでもねぇのによ」
「不動!」
その空気を壊したのは不動明王だ。ファイアードラゴン戦っ少しはチームと馴染めたが、未だに人を挑発するような言動と表情は変わらないので、鬼道有人が咎めるように声を上げた。
すると不動が寝転がっていた長椅子のうしろから、目金欠流が顔を出す。
「ですが、不動くんの言う通りですよ」
「えっ?」
「チームに合流すれば、試合に出ることは可能です。世界大会でも選手の入れ替えは認められていますからねぇ」
「そうなのか!?」
「はい!」
相変わらず大会規約を簡単にしか目を通していない円堂は、目金が告げたルールは初耳だったので驚いた。対して大会規約を隅々まで見た瑞貴は笑顔で頷く。
「そうそう。だから今のは明王なりの励ましなんだよ。『まだ可能性はあるんだから元気出してがんばれ』って……――イタタタタ!」
「その春頭をなんとかしてやるんだ。感謝しろバカ瑞貴」
「前向きって言って! ていうか、またバカ呼ばわり!?」
不動が両コメカミに拳を当ててグリグリするので、あまりの痛さに瑞貴は涙目になっている。
まるでカップルのようなやり取りを半田と松野空介たちが顔をしかめて見ていた。
「あいつ、なんか瑞貴といい雰囲気だな」
「瑞貴はともかく、不動はチームの中で特に信頼してるんじゃない? 僕は面白くないけど」
「風丸。向こうでも目を光らせてくれ」
「ああ。……いつの間にか名前呼びになって敬語もなしだと? 謝れとは言ったがイチャつく仲になれとは言ってないからな」
「「「「ヒイイィィイイイ!」」」」
闇野カゲトの頼みに、風丸は頷くと黒いオーラを放ち、心なしか髪も風がないのに浮いている。その様子に宍戸佐吉と少林寺と栗松と壁山は体を寄せ合って震えていた。
場所が離れているのでその空気に気づかず、円堂は吹雪と緑川の肩に手を置いた。
「よーし! 吹雪、緑川、向こうで待ってるぜ! 世界と戦うためには、イナズマジャパン全員の力が必要だからな!」
「がんばろうね、緑川くん。もう一度、みんなと一緒にプレーするために!」
「七転び八起き……あきらめなければ必ず道は開ける、か。よし! きっとみんなに追いつくから!」
「うん!」
「僕もこんな怪我、すぐに治してみせる!」
「その意気だよ!」
今度は瑞貴が二人の肩にそれぞれ手を置く。やっと不動から開放されたようだ。
そして今日はついに本戦が行われるライオコット島へ向かうため、イナズマジャパンは空港に集まっていた。他にも雷門中サッカー部のメンバーや選手の家族や友人が見送りに来てくれた。
「スッゲ! 見たでヤンスか!?」
「イナズマキャラバンを食べたっス!」
「あれがイナズマジェット……俺たち日本代表の飛行機です!」
「これでライオコット島まで飛んで行くでヤンスね!」
ライオコット島で移動用に使うため、運転手の古株がキャラバンをイナズマジェットに収納するように入った。その様子を窓に張り付いて見ていた栗松鉄平と壁山塀吾郎と立向居勇気が盛り上がる。
「はーい! お弁当!」
「うわあ! 弁当っスか!?」
「何弁ですか?」
「あー! コラッ!」
梨本乃々美がクーラーボックスを持って来てくれた。少林寺歩が尋ねると壁山が勝手にクーラーボックスのフタと弁当のフタを開けた。そこには五角形の海苔をサッカーボール風のご飯を主食に、ウィンナーや玉子焼きなど鮮やかおかずもある。
「スゴいっス!」
「おいしそ~!」
「ダーメ! これは飛行機の中でよ」
壁山と少林寺が感嘆の声を上げると、乃々美はあとでのお楽しみのためにクーラーボックスのフタを閉じた。今すぐ食べれなくて壁山は眉を下げる。
そんな一年生の様子を、半田真一や風丸一郎太たち二年生は微笑ましそうに見ていた。
「あいつらのこと、頼んだぞ」
「ああ」
「ありがとうございます、乃々美さん」
「乃々美さんのお弁当って、どれもおいしいから嬉しいです!」
「相手は世界よ。モリモリ食べて、いっぱい力を付けてね! 期待してるよ、イナズマジャパン!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂と瑞貴が礼を言うと、乃々美は笑顔でVサインして応援の言葉を告げる。それに応えるようにイナズマジャパンは声を上げた。
「染岡くん、佐久間くん、僕たちの分も暴れて来てね」
「オウッ! 任せとけ!」
「うん」
吹雪士郎と緑川リュウジはファイアードラゴン戦で負傷したため代表を降りることになった。代わって染岡竜吾と佐久間次郎が代表に選出されたのだ。
吹雪は染岡と佐久間に応援すると二人も笑顔で頷いた。
「緑川」
「ん?」
「一緒に行きたかったな……」
「すまん。だけど、やれるだけのことはやった。後悔はしていない」
「緑川……」
逆に緑川と同じお日さま園出身の基山ヒロトは残念そうに呟くと、緑川は清々しい表情で目を閉じた。初戦から共に戦ってきた円堂たちも残念に思う。
「ヘッ。湿っぽいこった。これで最後ってわけでもねぇのによ」
「不動!」
その空気を壊したのは不動明王だ。ファイアードラゴン戦っ少しはチームと馴染めたが、未だに人を挑発するような言動と表情は変わらないので、鬼道有人が咎めるように声を上げた。
すると不動が寝転がっていた長椅子のうしろから、目金欠流が顔を出す。
「ですが、不動くんの言う通りですよ」
「えっ?」
「チームに合流すれば、試合に出ることは可能です。世界大会でも選手の入れ替えは認められていますからねぇ」
「そうなのか!?」
「はい!」
相変わらず大会規約を簡単にしか目を通していない円堂は、目金が告げたルールは初耳だったので驚いた。対して大会規約を隅々まで見た瑞貴は笑顔で頷く。
「そうそう。だから今のは明王なりの励ましなんだよ。『まだ可能性はあるんだから元気出してがんばれ』って……――イタタタタ!」
「その春頭をなんとかしてやるんだ。感謝しろバカ瑞貴」
「前向きって言って! ていうか、またバカ呼ばわり!?」
不動が両コメカミに拳を当ててグリグリするので、あまりの痛さに瑞貴は涙目になっている。
まるでカップルのようなやり取りを半田と松野空介たちが顔をしかめて見ていた。
「あいつ、なんか瑞貴といい雰囲気だな」
「瑞貴はともかく、不動はチームの中で特に信頼してるんじゃない? 僕は面白くないけど」
「風丸。向こうでも目を光らせてくれ」
「ああ。……いつの間にか名前呼びになって敬語もなしだと? 謝れとは言ったがイチャつく仲になれとは言ってないからな」
「「「「ヒイイィィイイイ!」」」」
闇野カゲトの頼みに、風丸は頷くと黒いオーラを放ち、心なしか髪も風がないのに浮いている。その様子に宍戸佐吉と少林寺と栗松と壁山は体を寄せ合って震えていた。
場所が離れているのでその空気に気づかず、円堂は吹雪と緑川の肩に手を置いた。
「よーし! 吹雪、緑川、向こうで待ってるぜ! 世界と戦うためには、イナズマジャパン全員の力が必要だからな!」
「がんばろうね、緑川くん。もう一度、みんなと一緒にプレーするために!」
「七転び八起き……あきらめなければ必ず道は開ける、か。よし! きっとみんなに追いつくから!」
「うん!」
「僕もこんな怪我、すぐに治してみせる!」
「その意気だよ!」
今度は瑞貴が二人の肩にそれぞれ手を置く。やっと不動から開放されたようだ。