手に入れろ! 世界への切符!!
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「不動くん、謝ってくれてありがとうございます。私はもう気にしてませんから」
「いつまで俺のことをそう呼んで敬語なんだよ。――瑞貴」
「えっ!?」
今まで『バカ女』としか呼ばなかった不動がとうとう名前で呼んだ、もちろん瑞貴は驚いたが聞き逃さなかった。
「不動くん、今、私を名前で……。それにその言葉の意味って!」
「散々付きまとって来るくせに変なとこで律儀過ぎなんだ。反発するのも面倒になったんだよ」
不動が名前呼びとタメ口を許してくれたので、瑞貴は嬉しくなって顔を綻ばした。
「明王! 今度は私との連携必殺技を作ろうよ!」
「ハアッ!? それは前に断っただろ!」
「だって決勝戦で有人とやったでしょ? 二人共頭がいいからできたんだろうけど……私はイナズマジャパンが結成したときから一緒に練習してきたんだもん。ねっ、やろうよ!」
「ンな根拠、どこから出るんだ!?」
「私の勘!」
(……やっぱりバカ女で充分な気がしてきた)
自信満々に堂々と言う瑞貴に、不動は呆れた表情を浮かべる。
「そこまで言うなら、お前は俺の考えがすぐわかったり俺のプレーを生かせるんだろうな?」
「ウッ!」
不動の許可を取ることしか考えてなかったので、瑞貴はギクリと肩を上げる。鬼道のように並び立つほど頭がいいわけでもないし、不動のトリッキーなプレーをやるのは苦手なので生かす方法もわからない。
頭を悩ませる瑞貴に不動はニヤリと笑った。
「頭脳やプレーがダメなら、別の相性がよかったらやれるんじゃねぇの?」
「別の相性? 何それ? どうやったらわかるの?」
「確かめてみるか?」
トンッ。
瑞貴の背が壁際にあったのでその顔の横に不動が片手を当てる。
「明王……?」
「黙ってろ」
不動はだんだん瑞貴に顔を近づけていき――……。
「何をやってるんだ不動!」
「えっ?」
「チッ」
声を上げて現れたのは豪炎寺だ。彼の登場に瑞貴はキョトンとし、不動は舌打ちすると瑞貴から離れた。
「ったく、興が冷めちまったぜ。じゃあな」
「?」
不動は瑞貴から離れるとそのまま去って行った。結局何がなんだかわからなかった瑞貴は首を傾げる。
「おい瑞貴!」
「みぎゃ!? しゅ、修也、なんか怖いよ!?」
「お前が無防備すぎだからだ! ……まあ、その様子だと未遂だったようだがな」
仲間の異変には敏感なくせに、こういう方面は鈍感な瑞貴に豪炎寺は呆れて溜息を吐いた。
「お前を探していたんだ。礼が言いたかった」
「礼?」
「父さんのことだ。お前が父さんを試合に来るように……俺のプレーを見てくれるように言ってくれたんだろう」
円堂と共に病院へ勝也の説得をするとき確かに瑞貴は言った。原作で来ることはわかっていたが、言わずにいられなかったのだ。
「私は大したことしてないって。それより本当によかったね! これで世界でも一緒にプレーができるね!」
「ああ!」
豪炎寺は嬉しそうに頷いた。しがらみも完全になくなったので、タイガーストームを完成させたように、きっと豪炎寺はさらに進化していくだろう。瑞貴自身も楽しみであり負けられいと思う。
「あっ。そういえば、私に伝えたいことってなんだったの?」
「ああ。そのことか」
豪炎寺は試合後の勝也との会話を思い返す。
『修也。――私にこの試合を見に来てほしいと言ったのは、あのお嬢さんだ』
『瑞貴が?』
『お前のプレーを見て、お前がどれほどサッカーが大好きなのか確認してほしいとな。久しぶりにお前の試合を見たが、おかげでお前のサッカーへの熱い思いが伝わった』
『父さん……』
『なかなかできた子だ。――嫁にしたいなら私は大歓迎だぞ』
『なっ!?』
『がんばれよ。サッカーも、あのお嬢さんのことも』
夕香にもフクにも話していないのにわかってしまうとは、さすが父親ということだろう。
留学すると決めたときは想いを伝えるつもりだったが、これからも共にいれるなら、時間をかけて瑞貴の気持ちを自分に向けさせようと思った。
「……『俺の分までがんばってくれ』、そう伝えたかったんだ。だがもう必要ないだろう?」
「そうだね。本戦でも修也は私たちと一緒に戦うんだもん」
豪炎寺の言葉に瑞貴は納得した表情を浮かべた。
(いつか、俺が本当に伝えたかったことを言う。それまで覚悟してろ)
ファイアードラゴンを倒し、イナズマジャパンは世界大会本戦の出場を獲得した。これから待ち受ける強敵に、どう戦っていくのだろうか。
そして、不動や豪炎寺など複数の男子が瑞貴に想いを寄せる中、瑞貴は自分の本当の気持ちに気づくことができるのだろうか。
☆副キャプテン 今日の格言☆
恐怖を乗り越えるからこそ、成功することに意味があるんだよ!
以上!!
「いつまで俺のことをそう呼んで敬語なんだよ。――瑞貴」
「えっ!?」
今まで『バカ女』としか呼ばなかった不動がとうとう名前で呼んだ、もちろん瑞貴は驚いたが聞き逃さなかった。
「不動くん、今、私を名前で……。それにその言葉の意味って!」
「散々付きまとって来るくせに変なとこで律儀過ぎなんだ。反発するのも面倒になったんだよ」
不動が名前呼びとタメ口を許してくれたので、瑞貴は嬉しくなって顔を綻ばした。
「明王! 今度は私との連携必殺技を作ろうよ!」
「ハアッ!? それは前に断っただろ!」
「だって決勝戦で有人とやったでしょ? 二人共頭がいいからできたんだろうけど……私はイナズマジャパンが結成したときから一緒に練習してきたんだもん。ねっ、やろうよ!」
「ンな根拠、どこから出るんだ!?」
「私の勘!」
(……やっぱりバカ女で充分な気がしてきた)
自信満々に堂々と言う瑞貴に、不動は呆れた表情を浮かべる。
「そこまで言うなら、お前は俺の考えがすぐわかったり俺のプレーを生かせるんだろうな?」
「ウッ!」
不動の許可を取ることしか考えてなかったので、瑞貴はギクリと肩を上げる。鬼道のように並び立つほど頭がいいわけでもないし、不動のトリッキーなプレーをやるのは苦手なので生かす方法もわからない。
頭を悩ませる瑞貴に不動はニヤリと笑った。
「頭脳やプレーがダメなら、別の相性がよかったらやれるんじゃねぇの?」
「別の相性? 何それ? どうやったらわかるの?」
「確かめてみるか?」
トンッ。
瑞貴の背が壁際にあったのでその顔の横に不動が片手を当てる。
「明王……?」
「黙ってろ」
不動はだんだん瑞貴に顔を近づけていき――……。
「何をやってるんだ不動!」
「えっ?」
「チッ」
声を上げて現れたのは豪炎寺だ。彼の登場に瑞貴はキョトンとし、不動は舌打ちすると瑞貴から離れた。
「ったく、興が冷めちまったぜ。じゃあな」
「?」
不動は瑞貴から離れるとそのまま去って行った。結局何がなんだかわからなかった瑞貴は首を傾げる。
「おい瑞貴!」
「みぎゃ!? しゅ、修也、なんか怖いよ!?」
「お前が無防備すぎだからだ! ……まあ、その様子だと未遂だったようだがな」
仲間の異変には敏感なくせに、こういう方面は鈍感な瑞貴に豪炎寺は呆れて溜息を吐いた。
「お前を探していたんだ。礼が言いたかった」
「礼?」
「父さんのことだ。お前が父さんを試合に来るように……俺のプレーを見てくれるように言ってくれたんだろう」
円堂と共に病院へ勝也の説得をするとき確かに瑞貴は言った。原作で来ることはわかっていたが、言わずにいられなかったのだ。
「私は大したことしてないって。それより本当によかったね! これで世界でも一緒にプレーができるね!」
「ああ!」
豪炎寺は嬉しそうに頷いた。しがらみも完全になくなったので、タイガーストームを完成させたように、きっと豪炎寺はさらに進化していくだろう。瑞貴自身も楽しみであり負けられいと思う。
「あっ。そういえば、私に伝えたいことってなんだったの?」
「ああ。そのことか」
豪炎寺は試合後の勝也との会話を思い返す。
『修也。――私にこの試合を見に来てほしいと言ったのは、あのお嬢さんだ』
『瑞貴が?』
『お前のプレーを見て、お前がどれほどサッカーが大好きなのか確認してほしいとな。久しぶりにお前の試合を見たが、おかげでお前のサッカーへの熱い思いが伝わった』
『父さん……』
『なかなかできた子だ。――嫁にしたいなら私は大歓迎だぞ』
『なっ!?』
『がんばれよ。サッカーも、あのお嬢さんのことも』
夕香にもフクにも話していないのにわかってしまうとは、さすが父親ということだろう。
留学すると決めたときは想いを伝えるつもりだったが、これからも共にいれるなら、時間をかけて瑞貴の気持ちを自分に向けさせようと思った。
「……『俺の分までがんばってくれ』、そう伝えたかったんだ。だがもう必要ないだろう?」
「そうだね。本戦でも修也は私たちと一緒に戦うんだもん」
豪炎寺の言葉に瑞貴は納得した表情を浮かべた。
(いつか、俺が本当に伝えたかったことを言う。それまで覚悟してろ)
ファイアードラゴンを倒し、イナズマジャパンは世界大会本戦の出場を獲得した。これから待ち受ける強敵に、どう戦っていくのだろうか。
そして、不動や豪炎寺など複数の男子が瑞貴に想いを寄せる中、瑞貴は自分の本当の気持ちに気づくことができるのだろうか。
☆副キャプテン 今日の格言☆
恐怖を乗り越えるからこそ、成功することに意味があるんだよ!
以上!!