手に入れろ! 世界への切符!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
キャプテンとしてチームを見ることを思い出した円堂守はキャプテンに戻り、井上瑞貴も副キャプテンに戻った。決勝の舞台で最強のコンビがそろったのだ。
不動明王のことも全員『勝ちたい』と『世界へ行きたい』という気持ちが同じだということ、みんなを生かしたプレーをしていることに気づき、全員が不動に少しずつ歩み寄れた。それは不動も同じ。
あとは鈴目純一たちの思いを背負って空回りなプレーをする飛鷹征矢と、父・豪炎寺勝也の姿を見て思い通りのプレーができない豪炎寺修也だけだった。
《後半戦、ここに来て2対2の同点! しかも十一人そろって勢いに乗るイナズマジャパン! さあ世界を賭けた勝負がさらにヒートアップしてきた――っ!!》
「勝つよ、みんな!」
「勝って世界だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「みんながんばってー! 勝負はここからよ!」
ベンチから応援する木野秋。同時に観客席では豪炎寺の妹・豪炎寺夕香が家政婦・フクと共に応援している。
「がんばってーお兄ちゃーん! ほら、フクさんも!」
「えっ? ええ。修也さん! がんばって!」
フクはこの試合が豪炎寺の最後の試合だということを知っている。勝也の思いも豪炎寺の思いも知っているからこそ辛かった。
ドリブルする南雲晴矢は涼野風介にパスを送ると、風丸一郎太が駆け出す。
「そう簡単に、前には行かせない!」
「逆サイドに振られるぞ!」
円堂が指示を出すも遅かった。ボールはアフロディに回され、チェ=チャンスウが声を上げる。
「決めてください!」
「ゴッドブレイク!」
「正義の鉄拳G5!」
立向居勇気のムゲン・ザ・ハンドを破ったアフロディのゴッドブレイクを、円堂が正義の鉄拳で押し返した。
「円堂くんが復帰したら、さすがのファイアードラゴンも攻略できないですね!」
しかし目金欠流の思惑は違うと思い知る。回されてドリブルする木暮夕弥からすかさずボールを奪ったアフロディはなんと面白げに笑っていた。
「……さすがだね」
翼を広げようと構えるアフロディ。またしてもゴッドブレイクか――そう思いきや、アフロディのうしろから南雲と涼野が飛び出して来た。
「「「カオスブレイク!」」」
光の翼を広げてボールと共に舞うアフロディ。両隣から南雲と涼野が構えて、光と炎と氷のそれぞれのパワーを込めたシュートが放たれる。
「何っ!?」
「これは!?」
「クソッ!」
「守!」
凄まじいパワーを持つシュートに、円堂も宇都宮虎丸も飛鷹も瑞貴も驚いて声を上げる。
「正義の鉄拳G5!」
しかし円堂の正義の鉄拳は打ち砕かれ、ボールはゴールに突き刺さる。これでまたファイアードラゴンがリードしてしまった。
アフロディは優雅に前髪をかき上げて振り向くと、南雲と涼野とハイタッチした。
「大丈夫!?」
「すまない……止められなかった……」
駆けつけた瑞貴の手を取って円堂は立ち上がった。チャンスウはアフロディを褒める。
「見事でした」
「でも、まだまだ油断はできないよ。こっちが進化すれば、向こうだって……」
敵としても仲間としても戦ったことがあるアフロディや、あきらめず戦ってきた姿を知る南雲と涼野は警戒を緩めなかった。
「この時間帯で勝ち越されるのは痛いですねぇ……」
「大丈夫! みんなまだあきらめてないわ!」
「そうですよね。みんなあんなにがんばっているもの」
目金は状況が悪化したことを理解するが、秋も久遠冬花もピッチにいるイナズマジャパンの闘志が揺らいでないことを感じ取る。それは観客席でも伝わっていた。
「まだまだやでー!」
「その通り! あきらめるなー!」
「別にあきらめてへんで」
「あっ」
浦部リカの的確なツッコミに財前塔子は固まった。
「豪炎寺さん。タイガーストームを成功させないまま試合が終わるなんて、俺、嫌ですからね!」
「…………」
ポジションに戻りながら声をかける虎丸だが、豪炎寺は何も答えず目を閉じただけだった。
《さあ、後半のこのタイミングで勝ち越ししたファイアードラゴンは当然畳み掛けて来るはず! これをどう凌ぐのかイナズマジャパン!?》
イナズマジャパンのボールで試合再開。基山ヒロトが豪炎寺にボールを渡すと再びヒロトに戻ってドリブルし、MF陣も上がって行く。
「とにかく上がれー! 全員で押し上げるんだ!」
「まずは同点を狙っていくよ!」
不動明王のことも全員『勝ちたい』と『世界へ行きたい』という気持ちが同じだということ、みんなを生かしたプレーをしていることに気づき、全員が不動に少しずつ歩み寄れた。それは不動も同じ。
あとは鈴目純一たちの思いを背負って空回りなプレーをする飛鷹征矢と、父・豪炎寺勝也の姿を見て思い通りのプレーができない豪炎寺修也だけだった。
《後半戦、ここに来て2対2の同点! しかも十一人そろって勢いに乗るイナズマジャパン! さあ世界を賭けた勝負がさらにヒートアップしてきた――っ!!》
「勝つよ、みんな!」
「勝って世界だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「みんながんばってー! 勝負はここからよ!」
ベンチから応援する木野秋。同時に観客席では豪炎寺の妹・豪炎寺夕香が家政婦・フクと共に応援している。
「がんばってーお兄ちゃーん! ほら、フクさんも!」
「えっ? ええ。修也さん! がんばって!」
フクはこの試合が豪炎寺の最後の試合だということを知っている。勝也の思いも豪炎寺の思いも知っているからこそ辛かった。
ドリブルする南雲晴矢は涼野風介にパスを送ると、風丸一郎太が駆け出す。
「そう簡単に、前には行かせない!」
「逆サイドに振られるぞ!」
円堂が指示を出すも遅かった。ボールはアフロディに回され、チェ=チャンスウが声を上げる。
「決めてください!」
「ゴッドブレイク!」
「正義の鉄拳G5!」
立向居勇気のムゲン・ザ・ハンドを破ったアフロディのゴッドブレイクを、円堂が正義の鉄拳で押し返した。
「円堂くんが復帰したら、さすがのファイアードラゴンも攻略できないですね!」
しかし目金欠流の思惑は違うと思い知る。回されてドリブルする木暮夕弥からすかさずボールを奪ったアフロディはなんと面白げに笑っていた。
「……さすがだね」
翼を広げようと構えるアフロディ。またしてもゴッドブレイクか――そう思いきや、アフロディのうしろから南雲と涼野が飛び出して来た。
「「「カオスブレイク!」」」
光の翼を広げてボールと共に舞うアフロディ。両隣から南雲と涼野が構えて、光と炎と氷のそれぞれのパワーを込めたシュートが放たれる。
「何っ!?」
「これは!?」
「クソッ!」
「守!」
凄まじいパワーを持つシュートに、円堂も宇都宮虎丸も飛鷹も瑞貴も驚いて声を上げる。
「正義の鉄拳G5!」
しかし円堂の正義の鉄拳は打ち砕かれ、ボールはゴールに突き刺さる。これでまたファイアードラゴンがリードしてしまった。
アフロディは優雅に前髪をかき上げて振り向くと、南雲と涼野とハイタッチした。
「大丈夫!?」
「すまない……止められなかった……」
駆けつけた瑞貴の手を取って円堂は立ち上がった。チャンスウはアフロディを褒める。
「見事でした」
「でも、まだまだ油断はできないよ。こっちが進化すれば、向こうだって……」
敵としても仲間としても戦ったことがあるアフロディや、あきらめず戦ってきた姿を知る南雲と涼野は警戒を緩めなかった。
「この時間帯で勝ち越されるのは痛いですねぇ……」
「大丈夫! みんなまだあきらめてないわ!」
「そうですよね。みんなあんなにがんばっているもの」
目金は状況が悪化したことを理解するが、秋も久遠冬花もピッチにいるイナズマジャパンの闘志が揺らいでないことを感じ取る。それは観客席でも伝わっていた。
「まだまだやでー!」
「その通り! あきらめるなー!」
「別にあきらめてへんで」
「あっ」
浦部リカの的確なツッコミに財前塔子は固まった。
「豪炎寺さん。タイガーストームを成功させないまま試合が終わるなんて、俺、嫌ですからね!」
「…………」
ポジションに戻りながら声をかける虎丸だが、豪炎寺は何も答えず目を閉じただけだった。
《さあ、後半のこのタイミングで勝ち越ししたファイアードラゴンは当然畳み掛けて来るはず! これをどう凌ぐのかイナズマジャパン!?》
イナズマジャパンのボールで試合再開。基山ヒロトが豪炎寺にボールを渡すと再びヒロトに戻ってドリブルし、MF陣も上がって行く。
「とにかく上がれー! 全員で押し上げるんだ!」
「まずは同点を狙っていくよ!」