たちあがれキャプテン!
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またもやシュートが外れてラインの外へ行ってしまう。イナズマジャパンはうまく連携やプレーができないことで息が上がっていた。
「選手交代!」
「「「「「!」」」」」
「あっ……!」
そんなとき久遠の交代の声が上がってベンチを見ると、瑞貴は嬉しそうに顔を綻ばせた。
「立向居勇気に代わって――円堂守!」
「円堂!」
「キャプテン!」
「円堂くん!」
ついに円堂の投入となり、風丸も壁山もヒロトも笑顔になった。立向居は交代するためにベンチに向かう。
「お願いします、円堂さん!」
「ああ! 行ってくる!」
円堂がピッチに入ると、鬼道も続けて久遠の前に立つ。
「鬼道」
「はい」
「お前の答えもプレーで見せてもらう」
「はい!」
軽傷だったため鬼道もプレーの続行が認められた。円堂が来たことで雰囲気が変わったことをチャンスウも感じ、アフロディは嬉しそうに笑う。
《さあ、いよいよイナズマジャパンの正GK・円堂の登場です!!》
「円堂守か……」
「いよいよ来たね。円堂くん」
瑞貴は一足先に円堂の元へ駆け寄り、左腕に付けていたキャプテンマークを外して差し出す。
「ごめんね。私、守のように立派なキャプテンになれなかった……」
「そんなことはない!」
「えっ?」
「瑞貴のおかげでいろいろ見えたこともあるし、改めて学んだこともあるんだ。お前はちゃんとキャプテンをやってきた。あとは俺が――俺とお前がみんなを引っ張っていくんだ!」
「守……!」
円堂の言葉に瑞貴は目を見開いた。すると横から副キャプテンマークが差し出される。その手の主はもちろん先ほどまで代理していた鬼道だ。
「お前には、まだまだやってもらうことがあるぞ」
「わかってる!」
円堂が瑞貴から受け取ったキャプテンマークを左腕に、瑞貴が鬼道から受け取った副キャプテンマークを左手首に付ける。この二つがあるべき場所、付けるべき本当の人物の元へ来た。心なしか二人の顔つきが変わったように見える。
「いくぜ。相棒!」
「うん!」
コツンッ!
円堂と瑞貴は拳を合わせた。それを見た鬼道は苦笑する。
(立場は並べても、絆までは並べなかったな)
瑞貴がキャプテンで自分は副キャプテン……形は違っても先ほどまでは同じ立場だった。だけど円堂にはそれ以上の絆がある。瑞貴の笑顔が全てを物語っていたので、今の自分には同じ表情をさせることができないと鬼道は思った。
そして三人は風丸たちの元へ向かった。キャプテンの円堂がとうとうピッチに来たことに風丸も嬉しそうに笑う。
「円堂!」
「――みんな、勝ちたくないのか!?」
「えっ!?」
突然当たり前の質問をした円堂に、壁山は驚くが顔をうつむける。
「勝ちたいさ……俺たちは勝ちたいからここにいる! っ、だけど……」
風丸が一瞬見た先には不動がいた。風丸の心情を察している円堂は真正面に立つ。
「風丸、よく見るんだ。不動の言葉じゃなく、不動のプレーを!」
「っ!」
「!?」
先ほどまで顔をしかめていた不動も、風丸と同様に円堂の言葉に驚いた。
「わからないのか!? あいつは自分だけじゃない、お前たちを生かしたプレーをしようとしている!」
「いや、あいつは誰にも届かないパスを出してきた。あれは嫌がらせだ! 瑞貴はあいつと練習してきたから届くんだ!」
「ボールは嘘をつかない。パスを受けてみれば全てわかる!」
「円堂……」
(スゴい……! やっぱり守は私にとって最高の相棒であり永遠の憧れだ!)
サッカープレーヤーとしても、一人の人間としても、瑞貴は円堂から学ぶことはたくさんあった。きっとこれからも変わりない。
「ようやく十一人がそろったね、ヒデ。君のお気に入りがそろってどれくらいチームが変わるのか、見せてもらうよ」
「…………」
ヒデはルカの言葉に特に答えず、手摺りに両肘を乗せて両手を組むと今まで以上に真剣にフィールドを見る。
「選手交代!」
「「「「「!」」」」」
「あっ……!」
そんなとき久遠の交代の声が上がってベンチを見ると、瑞貴は嬉しそうに顔を綻ばせた。
「立向居勇気に代わって――円堂守!」
「円堂!」
「キャプテン!」
「円堂くん!」
ついに円堂の投入となり、風丸も壁山もヒロトも笑顔になった。立向居は交代するためにベンチに向かう。
「お願いします、円堂さん!」
「ああ! 行ってくる!」
円堂がピッチに入ると、鬼道も続けて久遠の前に立つ。
「鬼道」
「はい」
「お前の答えもプレーで見せてもらう」
「はい!」
軽傷だったため鬼道もプレーの続行が認められた。円堂が来たことで雰囲気が変わったことをチャンスウも感じ、アフロディは嬉しそうに笑う。
《さあ、いよいよイナズマジャパンの正GK・円堂の登場です!!》
「円堂守か……」
「いよいよ来たね。円堂くん」
瑞貴は一足先に円堂の元へ駆け寄り、左腕に付けていたキャプテンマークを外して差し出す。
「ごめんね。私、守のように立派なキャプテンになれなかった……」
「そんなことはない!」
「えっ?」
「瑞貴のおかげでいろいろ見えたこともあるし、改めて学んだこともあるんだ。お前はちゃんとキャプテンをやってきた。あとは俺が――俺とお前がみんなを引っ張っていくんだ!」
「守……!」
円堂の言葉に瑞貴は目を見開いた。すると横から副キャプテンマークが差し出される。その手の主はもちろん先ほどまで代理していた鬼道だ。
「お前には、まだまだやってもらうことがあるぞ」
「わかってる!」
円堂が瑞貴から受け取ったキャプテンマークを左腕に、瑞貴が鬼道から受け取った副キャプテンマークを左手首に付ける。この二つがあるべき場所、付けるべき本当の人物の元へ来た。心なしか二人の顔つきが変わったように見える。
「いくぜ。相棒!」
「うん!」
コツンッ!
円堂と瑞貴は拳を合わせた。それを見た鬼道は苦笑する。
(立場は並べても、絆までは並べなかったな)
瑞貴がキャプテンで自分は副キャプテン……形は違っても先ほどまでは同じ立場だった。だけど円堂にはそれ以上の絆がある。瑞貴の笑顔が全てを物語っていたので、今の自分には同じ表情をさせることができないと鬼道は思った。
そして三人は風丸たちの元へ向かった。キャプテンの円堂がとうとうピッチに来たことに風丸も嬉しそうに笑う。
「円堂!」
「――みんな、勝ちたくないのか!?」
「えっ!?」
突然当たり前の質問をした円堂に、壁山は驚くが顔をうつむける。
「勝ちたいさ……俺たちは勝ちたいからここにいる! っ、だけど……」
風丸が一瞬見た先には不動がいた。風丸の心情を察している円堂は真正面に立つ。
「風丸、よく見るんだ。不動の言葉じゃなく、不動のプレーを!」
「っ!」
「!?」
先ほどまで顔をしかめていた不動も、風丸と同様に円堂の言葉に驚いた。
「わからないのか!? あいつは自分だけじゃない、お前たちを生かしたプレーをしようとしている!」
「いや、あいつは誰にも届かないパスを出してきた。あれは嫌がらせだ! 瑞貴はあいつと練習してきたから届くんだ!」
「ボールは嘘をつかない。パスを受けてみれば全てわかる!」
「円堂……」
(スゴい……! やっぱり守は私にとって最高の相棒であり永遠の憧れだ!)
サッカープレーヤーとしても、一人の人間としても、瑞貴は円堂から学ぶことはたくさんあった。きっとこれからも変わりない。
「ようやく十一人がそろったね、ヒデ。君のお気に入りがそろってどれくらいチームが変わるのか、見せてもらうよ」
「…………」
ヒデはルカの言葉に特に答えず、手摺りに両肘を乗せて両手を組むと今まで以上に真剣にフィールドを見る。