完全なる戦術! パーフェクトゾーンプレス!!
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「不動、お前が出ろ」
「っ、不動!?」
「「「「「!?」」」」」
久遠の口から出た交代選手の名前に全員が驚いて顔を向ける。当の本人である不動明王も目を見開いたが次いでニヤリと笑った。
「……ヘェ。やっとですか」
「待ってください! 不動はまだチームに溶け込んでません。世界進出のかかった、この大事な試合で何故不動を――」
「敵は不動を知らない」
「!?」
説得を遮った久遠の言葉に鬼道は驚く。
「不動は――ジョーカーだ」
「ヘッ。ジョーカーですか」
風丸も久遠が言う『ジョーカー』の意味を理解した。
「そうか。今まで試合に出ていない不動……。きっと、韓国にはデータがない!」
「うまくいけば、流れをこっちに戻せるかもしれない!」
「円堂……」
「確かに、一理あるな」
「いいこと言うね、キャプテン。……フッ」
円堂の言葉にヒロトも同意する。不動は円堂の肩に手を置いて鬼道を挑発するように見ると、挑発的な笑みを浮かべながらみんなから離れる。
「強いモノは弱いモノを食らって生きる。それが自然界の掟だ」
その背中をみんなが見届ける中、風丸が久遠に尋ねる。
「監督。あと一人は?」
「このまま十人でいく」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
「キャプテン……」
「…………」
一人足りない挙げ句円堂が未だに交代されないことに、壁山を始めみんなは心配そうに見る。だけど円堂はすぐに笑みを浮かべた。
「立向居、頼むぞ」
「はい! がんばります!」
「瑞貴、後半もキャプテンとしてがんばってくれ」
「……わかった」
「瑞貴?」
瑞貴は円堂がまだ気づいていないことを知り、軽く頷いて返事する程度しかしなかった。
鬼道は治療すればプレーの続行が認められるので、副キャプテンの交代はなかった。氷嚢を膝に当てる鬼道はアップする不動を見て、シンは足を押さえる吹雪に話しかける。
「吹雪くん、大丈夫かい? 医務室に行ったほうがちゃんと治療できるよ」
「いいんです。ここにいさせてください。この試合……最後まで見ていたいんです」
瑞貴は不動の隣に移動すると、それに気づいた不動は顔を向けてフッと笑う。
「言っておくが、俺は俺のプレーをするぜ」
「構いませんよ」
「っ!?」
てっきり否定されると思ったので不動は目を見開く。
「あなたも私も……みんなも目指す勝利とゴールは一緒です。私はあなたのプレーにだって追いついてみせます」
「ヘェ。追いつけるのか?」
「少なくとも私は、あなたとよく一緒な練習しましたからね」
「……できるモンならやってみろ」
そう言い捨てて去って行く不動を見届けた瑞貴は、次いで鬼道を見る。
(一緒に練習してきても、頭脳戦じゃ有人に敵わないけどね)
――ハーフタイムも終了さ、両チームがポジションに着く。
《現在鬼道は治療中です。ここでイナズマジャパン、緑川に代わって今大会初出場になる不動明王を入れてきました! 2対1で韓国優勢! 十人で挑む日本にいったいどんな秘策が!? 久遠監督の采配に注目です!》
イナズマジャパンもまた、不動が投入してどのようなプレーをするか緊張が高まる。
「十人とはね……」
アフロディは南雲にボールを渡して上がって行く。それと同時にファイアードラゴンもイナズマジャパンも上がる。
――果たして、不動の投入が逆転の起爆剤となるのか!?
☆副キャプテン 今日の格言☆
なら私たちは、その完璧な戦術を破り――龍の牙をへし折ってやります!
以上!!
「っ、不動!?」
「「「「「!?」」」」」
久遠の口から出た交代選手の名前に全員が驚いて顔を向ける。当の本人である不動明王も目を見開いたが次いでニヤリと笑った。
「……ヘェ。やっとですか」
「待ってください! 不動はまだチームに溶け込んでません。世界進出のかかった、この大事な試合で何故不動を――」
「敵は不動を知らない」
「!?」
説得を遮った久遠の言葉に鬼道は驚く。
「不動は――ジョーカーだ」
「ヘッ。ジョーカーですか」
風丸も久遠が言う『ジョーカー』の意味を理解した。
「そうか。今まで試合に出ていない不動……。きっと、韓国にはデータがない!」
「うまくいけば、流れをこっちに戻せるかもしれない!」
「円堂……」
「確かに、一理あるな」
「いいこと言うね、キャプテン。……フッ」
円堂の言葉にヒロトも同意する。不動は円堂の肩に手を置いて鬼道を挑発するように見ると、挑発的な笑みを浮かべながらみんなから離れる。
「強いモノは弱いモノを食らって生きる。それが自然界の掟だ」
その背中をみんなが見届ける中、風丸が久遠に尋ねる。
「監督。あと一人は?」
「このまま十人でいく」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
「キャプテン……」
「…………」
一人足りない挙げ句円堂が未だに交代されないことに、壁山を始めみんなは心配そうに見る。だけど円堂はすぐに笑みを浮かべた。
「立向居、頼むぞ」
「はい! がんばります!」
「瑞貴、後半もキャプテンとしてがんばってくれ」
「……わかった」
「瑞貴?」
瑞貴は円堂がまだ気づいていないことを知り、軽く頷いて返事する程度しかしなかった。
鬼道は治療すればプレーの続行が認められるので、副キャプテンの交代はなかった。氷嚢を膝に当てる鬼道はアップする不動を見て、シンは足を押さえる吹雪に話しかける。
「吹雪くん、大丈夫かい? 医務室に行ったほうがちゃんと治療できるよ」
「いいんです。ここにいさせてください。この試合……最後まで見ていたいんです」
瑞貴は不動の隣に移動すると、それに気づいた不動は顔を向けてフッと笑う。
「言っておくが、俺は俺のプレーをするぜ」
「構いませんよ」
「っ!?」
てっきり否定されると思ったので不動は目を見開く。
「あなたも私も……みんなも目指す勝利とゴールは一緒です。私はあなたのプレーにだって追いついてみせます」
「ヘェ。追いつけるのか?」
「少なくとも私は、あなたとよく一緒な練習しましたからね」
「……できるモンならやってみろ」
そう言い捨てて去って行く不動を見届けた瑞貴は、次いで鬼道を見る。
(一緒に練習してきても、頭脳戦じゃ有人に敵わないけどね)
――ハーフタイムも終了さ、両チームがポジションに着く。
《現在鬼道は治療中です。ここでイナズマジャパン、緑川に代わって今大会初出場になる不動明王を入れてきました! 2対1で韓国優勢! 十人で挑む日本にいったいどんな秘策が!? 久遠監督の采配に注目です!》
イナズマジャパンもまた、不動が投入してどのようなプレーをするか緊張が高まる。
「十人とはね……」
アフロディは南雲にボールを渡して上がって行く。それと同時にファイアードラゴンもイナズマジャパンも上がる。
――果たして、不動の投入が逆転の起爆剤となるのか!?
☆副キャプテン 今日の格言☆
なら私たちは、その完璧な戦術を破り――龍の牙をへし折ってやります!
以上!!