アジア最強! ファイアードラゴン!!
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「お前には、何も見えていないようだな。――キャプテンでありながら」
「えっ?」
「今のままではイナズマジャパンは絶対に勝てない。それがわからないお前は――キャプテン失格だ」
「なっ! どういうことですか!? 監督!」
「今のお前は必要ないということだ。このチームにはな」
「!?」
円堂は久遠の衝撃的な発言にショックを受けた。
一方残りのメンバーにも目を配り、全ての選手たちの様子を見た瑞貴は人知れず溜息を吐いた。
「井上」
「はいっ!」
溜息を吐いたそばから声をかけられたので若干驚きつつも振り向くと、そこには険しい表情をしている久遠がいた。
「お前はこの試合、イナズマジャパンは勝てると思うか?」
「……以前にも言いましたが、今のままじゃムリです。『勝つ』という気持ちが一緒でも、逆に言えばそれだけです。他のことがバラバラですから。それも一つや二つじゃありません」
瑞貴は真っ直ぐ久遠を見て答える。同じように見る久遠は瑞貴の瞳から意志と決意を観察するように見て、そして――。
「井上。お前がキャプテンとして出ろ」
「えっ!?」
久遠の言葉に瑞貴は目を見開いた。一応経験はあるが、原作では鬼道だったので驚きを隠せない。
「監督!?」
「反論は許さない。私の命令には従ってもらう」
久遠はその場を去る。瑞貴が円堂を見ると顔色が悪くて焦っており、久遠から『今のお前は必要ない』と言われて受けたショックが残っているようだ。
「円堂をベンチに下げ、キーパーは立向居に。キャプテンは井上、副キャプテンは鬼道だ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
久遠から告げられた指示に驚きの声が上がる。不動も少なからず目を見開くが、次いで面白そうにフッと笑った。それに対して風丸が代表して声を上げる。
「監督! これは決勝戦なんですよ!? イナズマジャパンのキャプテンである円堂がどうしてベンチなんですか!?」
「今の円堂はこのチームに必要ないからだ。この状況なら井上がキャプテンにふさわしい」
みんなが混乱する中、円堂は瑞貴の前に立ってキャプテンマークを差し出す。
「こうして、キャプテンを託すのは二度目だな」
「うん……」
フットボールフロンティア全国大会の戦国伊賀島戦で、負傷した円堂の代わりに瑞貴がキーパーとして出るために渡された。だけど瑞貴にとって決勝戦だから当たり前かもしれないが、不思議と今回は重みが違うように感じる。
「あのときと同じように、俺はお前になら心から託せる。――頼んだぜ!」
「……わかった!」
瑞貴はキャプテンマークを受け取って腕に付け、円堂と拳をコツンとぶつけた。
「それじゃあスターティングメンバーを発表するよ」
瑞貴も鬼道に副キャプテンマークを渡す姿を見て、シンがみんなに告げた。今回のベンチは円堂、不動、宇都宮虎丸、木暮夕弥、栗松鉄平、綱海だ。
両チームのスターティングメンバーがピッチに立つ中、困惑するどよめきが上がった。当然だ、守護神でキャプテンである円堂がベンチなのだから。
「決勝だっていうのに、円堂が出ないなんて……」
「何考えとるんや! あの監督は!」
塔子も驚き、リカは久遠に文句をつける。
「円堂さん……」
「立向居! 今は試合のことだけ考えろー!」
不安そうにグローブを整える立向居勇気に、綱海はベンチから手を振りながら励ます。だが、彼も隣にいる円堂を見て顔をうつむけた
「円堂くん……」
不調でもないのに試合に出れない彼を、木野秋は心配そうに見ていた。
「えっ?」
「今のままではイナズマジャパンは絶対に勝てない。それがわからないお前は――キャプテン失格だ」
「なっ! どういうことですか!? 監督!」
「今のお前は必要ないということだ。このチームにはな」
「!?」
円堂は久遠の衝撃的な発言にショックを受けた。
一方残りのメンバーにも目を配り、全ての選手たちの様子を見た瑞貴は人知れず溜息を吐いた。
「井上」
「はいっ!」
溜息を吐いたそばから声をかけられたので若干驚きつつも振り向くと、そこには険しい表情をしている久遠がいた。
「お前はこの試合、イナズマジャパンは勝てると思うか?」
「……以前にも言いましたが、今のままじゃムリです。『勝つ』という気持ちが一緒でも、逆に言えばそれだけです。他のことがバラバラですから。それも一つや二つじゃありません」
瑞貴は真っ直ぐ久遠を見て答える。同じように見る久遠は瑞貴の瞳から意志と決意を観察するように見て、そして――。
「井上。お前がキャプテンとして出ろ」
「えっ!?」
久遠の言葉に瑞貴は目を見開いた。一応経験はあるが、原作では鬼道だったので驚きを隠せない。
「監督!?」
「反論は許さない。私の命令には従ってもらう」
久遠はその場を去る。瑞貴が円堂を見ると顔色が悪くて焦っており、久遠から『今のお前は必要ない』と言われて受けたショックが残っているようだ。
「円堂をベンチに下げ、キーパーは立向居に。キャプテンは井上、副キャプテンは鬼道だ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
久遠から告げられた指示に驚きの声が上がる。不動も少なからず目を見開くが、次いで面白そうにフッと笑った。それに対して風丸が代表して声を上げる。
「監督! これは決勝戦なんですよ!? イナズマジャパンのキャプテンである円堂がどうしてベンチなんですか!?」
「今の円堂はこのチームに必要ないからだ。この状況なら井上がキャプテンにふさわしい」
みんなが混乱する中、円堂は瑞貴の前に立ってキャプテンマークを差し出す。
「こうして、キャプテンを託すのは二度目だな」
「うん……」
フットボールフロンティア全国大会の戦国伊賀島戦で、負傷した円堂の代わりに瑞貴がキーパーとして出るために渡された。だけど瑞貴にとって決勝戦だから当たり前かもしれないが、不思議と今回は重みが違うように感じる。
「あのときと同じように、俺はお前になら心から託せる。――頼んだぜ!」
「……わかった!」
瑞貴はキャプテンマークを受け取って腕に付け、円堂と拳をコツンとぶつけた。
「それじゃあスターティングメンバーを発表するよ」
瑞貴も鬼道に副キャプテンマークを渡す姿を見て、シンがみんなに告げた。今回のベンチは円堂、不動、宇都宮虎丸、木暮夕弥、栗松鉄平、綱海だ。
両チームのスターティングメンバーがピッチに立つ中、困惑するどよめきが上がった。当然だ、守護神でキャプテンである円堂がベンチなのだから。
「決勝だっていうのに、円堂が出ないなんて……」
「何考えとるんや! あの監督は!」
塔子も驚き、リカは久遠に文句をつける。
「円堂さん……」
「立向居! 今は試合のことだけ考えろー!」
不安そうにグローブを整える立向居勇気に、綱海はベンチから手を振りながら励ます。だが、彼も隣にいる円堂を見て顔をうつむけた
「円堂くん……」
不調でもないのに試合に出れない彼を、木野秋は心配そうに見ていた。