アジア最強! ファイアードラゴン!!
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「えっ、でも、なんで……」
「不思議ではないだろう? 僕が母国のチームに選ばれても」
「母国?」
「アフロディは日本人と韓国人のハーフなんだよ」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
状況が飲み込めない円堂にアフロディが言う。豪炎寺が反復すると瑞貴が変わりに答えてくれた。その言葉にアフロディを知るメンバーは驚きの声を上げる。
「俺たちはアフロディにスカウトされて、このチームに入ることを決めた」
「もう一度、君たちと戦うためにね」
「かつての僕たちと思わないことだ。各々が過酷な特訓を重ねた……。そしてこのチームには、チェ=チャンスウがいる」
アフロディの紹介で一人の選手が一歩前に出る。腕に付けているキャプテンマークで彼がファイアードラゴンのキャプテンだとわかった。
「初めまして、イナズマジャパンのみなさん。いい試合にしましょう」
「ああ!」
円堂に次いでチェ=チャンスウは瑞貴に顔を向ける。
「あなたが今大会唯一の女子選手・瑞貴さんですね。アフロディたちから話は聞いてますよ。今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。――っ!」
穏やかな微笑みを浮かべるチャンスウだが、瑞貴はその表情が自分を認めていないことに気づいた。よく見ればアフロディと涼野と南雲を除いた他のファイアードラゴンの選手も同じなので、ここまで来ても男女差別があることに苛立ちを覚える。
「でも、気をつけて……。決勝戦のフィールドには――龍がいますから」
「龍……?」
チャンスウが背を向けて放った言葉を円堂が呟く。するとアフロディと南雲と涼野が瑞貴の元へ来た。
「やあ、久しぶりだね。瑞貴」
「久しぶりアフロディ。えっと……涼野くんも南雲くんも、お久しぶりです」
「敬語は使わなくていいよ。それに名前で構わない」
「あのときの威勢のいあお前が、俺好みだしな」
「「「「「ハァッ!?」」」」」
「アハハハ……」
涼野はともかく南雲の言葉に瑞貴へ好意を持つ男子たちが声を上げる。最初に出会った頃もからかわれたことを思い出した瑞貴は苦笑する。アフロディは気にせず言葉を続けることにした。
「この大会に出場した今までの選手たちは、君を『女子』という先入観で見ていただろう?」
「うん。男女差別もよくされた」
「だから痛い目を見たんだ。我々にも同じように思う奴らがいるから人のことは言えんが」
「まっ、戦えばわかることだからな。怒らすと怖いってのも」
「風介はともかく、晴矢は私のことバカにしてんの?」
口の端を上げて笑う南雲に瑞貴はジト目で見た。コメカミに若干青筋もある。
「だけど君の実力は僕たちもよく知っている。君はイナズマジャパンの一人だ。だから――決して手加減はしない!」
「臨むところだ!」
最初からちゃんと自分を一人の選手として見てくれる選手を、初めて世界大会で出会った気がする。瑞貴はアフロディたちを見て嬉しそうに笑った。
「不思議ではないだろう? 僕が母国のチームに選ばれても」
「母国?」
「アフロディは日本人と韓国人のハーフなんだよ」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
状況が飲み込めない円堂にアフロディが言う。豪炎寺が反復すると瑞貴が変わりに答えてくれた。その言葉にアフロディを知るメンバーは驚きの声を上げる。
「俺たちはアフロディにスカウトされて、このチームに入ることを決めた」
「もう一度、君たちと戦うためにね」
「かつての僕たちと思わないことだ。各々が過酷な特訓を重ねた……。そしてこのチームには、チェ=チャンスウがいる」
アフロディの紹介で一人の選手が一歩前に出る。腕に付けているキャプテンマークで彼がファイアードラゴンのキャプテンだとわかった。
「初めまして、イナズマジャパンのみなさん。いい試合にしましょう」
「ああ!」
円堂に次いでチェ=チャンスウは瑞貴に顔を向ける。
「あなたが今大会唯一の女子選手・瑞貴さんですね。アフロディたちから話は聞いてますよ。今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。――っ!」
穏やかな微笑みを浮かべるチャンスウだが、瑞貴はその表情が自分を認めていないことに気づいた。よく見ればアフロディと涼野と南雲を除いた他のファイアードラゴンの選手も同じなので、ここまで来ても男女差別があることに苛立ちを覚える。
「でも、気をつけて……。決勝戦のフィールドには――龍がいますから」
「龍……?」
チャンスウが背を向けて放った言葉を円堂が呟く。するとアフロディと南雲と涼野が瑞貴の元へ来た。
「やあ、久しぶりだね。瑞貴」
「久しぶりアフロディ。えっと……涼野くんも南雲くんも、お久しぶりです」
「敬語は使わなくていいよ。それに名前で構わない」
「あのときの威勢のいあお前が、俺好みだしな」
「「「「「ハァッ!?」」」」」
「アハハハ……」
涼野はともかく南雲の言葉に瑞貴へ好意を持つ男子たちが声を上げる。最初に出会った頃もからかわれたことを思い出した瑞貴は苦笑する。アフロディは気にせず言葉を続けることにした。
「この大会に出場した今までの選手たちは、君を『女子』という先入観で見ていただろう?」
「うん。男女差別もよくされた」
「だから痛い目を見たんだ。我々にも同じように思う奴らがいるから人のことは言えんが」
「まっ、戦えばわかることだからな。怒らすと怖いってのも」
「風介はともかく、晴矢は私のことバカにしてんの?」
口の端を上げて笑う南雲に瑞貴はジト目で見た。コメカミに若干青筋もある。
「だけど君の実力は僕たちもよく知っている。君はイナズマジャパンの一人だ。だから――決して手加減はしない!」
「臨むところだ!」
最初からちゃんと自分を一人の選手として見てくれる選手を、初めて世界大会で出会った気がする。瑞貴はアフロディたちを見て嬉しそうに笑った。