アジア最強! ファイアードラゴン!!
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エースストライカーの豪炎寺修也が父・豪炎寺勝也の勧めでアジア予選決勝戦を最後に、サッカーをやめて医者になるためにドイツへ留学するという驚愕の事実を井上瑞貴と円堂守は知る。
そしてついに決勝戦当日。雷門中からキャラバンでフロンティアスタジアムへ向かうイナズマジャパンだが、途中でキャラバンは急ブレーキをかける。原因は飛鷹征矢がいたチームの新リーダー・唐巣幸人が仲間を連れて通行の邪魔をしているのだ。
「お久しぶりですねぇ、飛鷹せ~んぱ~い」
「唐巣! テメェ、なんのつもりだ!」
「今から大事な試合だそうじゃないですか。だから応援に来たんですよ。ほぉら、先輩に世話になった連中も、こんなにたくさん集まってくれましたよぉ」
窓から顔を出した飛鷹が睨むが唐巣は物ともせずにいる。他の仲間も飛鷹に恨みを持つ者のようだ。
円堂と瑞貴は顔を見合わせるとキャラバンから降り、続くように飛鷹も綱海条介も降りる。
「そこをどいてくれ。スタジアムに急がなくちゃいけないんだ」
「えぇ~。せっかく応援に来た友達を追い返すんですか? せんぱ~い」
「何が応援だ! 質(タチ)の悪い嫌がらせじゃねぇか!」
「条介、ダメ」
片腕のジャージをまくってケンカ腰になる綱海を、瑞貴は止める。
「そうそう。ケンカなんかしちゃったらせっかくの決勝戦、出場停止処分になっちゃいますよ?」
「クソッ!」
綱海は悔しそうに歯を食いしばる。キャラバンの出入り口で様子を伺う目金欠流と土方雷電は唐巣たちが動く気など毛頭ないことを理解している。
「どうしても僕たちをスタジアムに行かせないつもりですね……」
「このままじゃ試合になっちまうぞ……」
「まっ、どうしてもって言うなら、どいてあげてもいいですよ?」
「「「「「えっ!?」」」」」」
急な唐巣の言葉にイナズマジャパンの全員が目を見開く。それに唐巣はニヤッと笑いながら瑞貴へ顔を向けたので、対象者となった瑞貴は再び睨みつける。
「そっちの彼女……瑞貴チャンだっけ? 俺と一緒に来るという条件付きですけどね」
「「「なっ!」」」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
瑞貴と円堂と飛鷹は目を見開く。もちろんキャラバンの中にいるみんなもそうだが、先ほどまで面白そうに傍観していた不動明王でさえ驚いた顔をする。
確かに以前唐巣から「気に入った」と言われたが、ここでそんな条件を出すなど瑞貴は思いもしなかった。
円堂は瑞貴を守るように背中に隠すよう前へ出るが、唐巣はニヤニヤさた顔を止めなかった。飛鷹たちがそんな真似をするわけがないとわかっているが瑞貴たちの分が悪い。
「さあ、どうします? 飛鷹せ~んぱ~い、瑞貴チャ~ン」
「クソッ……!」
円堂は忌々しげに眉をしかめる。相棒である瑞貴を渡すわけにはいかないし、かといって問題を起こすわけにもいかない。どうするべきか緊迫した空気が漂うと――。
「お別れです。みなさん」
「ちょっ、征矢!?」
「飛鷹!」
「行ってください、瑞貴、キャプテン。俺がこいつらの相手をする。元々は俺が招いた問題……こんな所でみんなの夢を台無しにしたりできないし、瑞貴を唐巣たちに渡すわけにはいかない」
「へへっ、やるんですかぁ?」
「ああ!」
ガシッ!
唐巣たちの元へ一歩前に出た飛鷹の両肩がつかまれた。飛鷹がうしろを見ると瑞貴と円堂がそれぞれの肩に手を置いている。
「やめて、征矢」
「大丈夫だ。こんな連中、俺一人で――」
「違う。お前も一緒に試合に出るんだ。誰一人欠けちゃいけない! 俺たちは全員でイナズマジャパンなんだ!!」
「大事なチームメイトを、誰一人として失うわけにはいかない!!」
「っ!」
「円堂……! 瑞貴……!」
二人の言葉に飛鷹と豪炎寺は目を見開く。
そしてついに決勝戦当日。雷門中からキャラバンでフロンティアスタジアムへ向かうイナズマジャパンだが、途中でキャラバンは急ブレーキをかける。原因は飛鷹征矢がいたチームの新リーダー・唐巣幸人が仲間を連れて通行の邪魔をしているのだ。
「お久しぶりですねぇ、飛鷹せ~んぱ~い」
「唐巣! テメェ、なんのつもりだ!」
「今から大事な試合だそうじゃないですか。だから応援に来たんですよ。ほぉら、先輩に世話になった連中も、こんなにたくさん集まってくれましたよぉ」
窓から顔を出した飛鷹が睨むが唐巣は物ともせずにいる。他の仲間も飛鷹に恨みを持つ者のようだ。
円堂と瑞貴は顔を見合わせるとキャラバンから降り、続くように飛鷹も綱海条介も降りる。
「そこをどいてくれ。スタジアムに急がなくちゃいけないんだ」
「えぇ~。せっかく応援に来た友達を追い返すんですか? せんぱ~い」
「何が応援だ! 質(タチ)の悪い嫌がらせじゃねぇか!」
「条介、ダメ」
片腕のジャージをまくってケンカ腰になる綱海を、瑞貴は止める。
「そうそう。ケンカなんかしちゃったらせっかくの決勝戦、出場停止処分になっちゃいますよ?」
「クソッ!」
綱海は悔しそうに歯を食いしばる。キャラバンの出入り口で様子を伺う目金欠流と土方雷電は唐巣たちが動く気など毛頭ないことを理解している。
「どうしても僕たちをスタジアムに行かせないつもりですね……」
「このままじゃ試合になっちまうぞ……」
「まっ、どうしてもって言うなら、どいてあげてもいいですよ?」
「「「「「えっ!?」」」」」」
急な唐巣の言葉にイナズマジャパンの全員が目を見開く。それに唐巣はニヤッと笑いながら瑞貴へ顔を向けたので、対象者となった瑞貴は再び睨みつける。
「そっちの彼女……瑞貴チャンだっけ? 俺と一緒に来るという条件付きですけどね」
「「「なっ!」」」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
瑞貴と円堂と飛鷹は目を見開く。もちろんキャラバンの中にいるみんなもそうだが、先ほどまで面白そうに傍観していた不動明王でさえ驚いた顔をする。
確かに以前唐巣から「気に入った」と言われたが、ここでそんな条件を出すなど瑞貴は思いもしなかった。
円堂は瑞貴を守るように背中に隠すよう前へ出るが、唐巣はニヤニヤさた顔を止めなかった。飛鷹たちがそんな真似をするわけがないとわかっているが瑞貴たちの分が悪い。
「さあ、どうします? 飛鷹せ~んぱ~い、瑞貴チャ~ン」
「クソッ……!」
円堂は忌々しげに眉をしかめる。相棒である瑞貴を渡すわけにはいかないし、かといって問題を起こすわけにもいかない。どうするべきか緊迫した空気が漂うと――。
「お別れです。みなさん」
「ちょっ、征矢!?」
「飛鷹!」
「行ってください、瑞貴、キャプテン。俺がこいつらの相手をする。元々は俺が招いた問題……こんな所でみんなの夢を台無しにしたりできないし、瑞貴を唐巣たちに渡すわけにはいかない」
「へへっ、やるんですかぁ?」
「ああ!」
ガシッ!
唐巣たちの元へ一歩前に出た飛鷹の両肩がつかまれた。飛鷹がうしろを見ると瑞貴と円堂がそれぞれの肩に手を置いている。
「やめて、征矢」
「大丈夫だ。こんな連中、俺一人で――」
「違う。お前も一緒に試合に出るんだ。誰一人欠けちゃいけない! 俺たちは全員でイナズマジャパンなんだ!!」
「大事なチームメイトを、誰一人として失うわけにはいかない!!」
「っ!」
「円堂……! 瑞貴……!」
二人の言葉に飛鷹と豪炎寺は目を見開く。