最後の試合
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「俺、ノートは何度も見せてもらってますから、これは絶対円堂さんのおじいさんです!」
「た、立向居くん!? じゃあ聞きますけどね、死んだ人がどうやって手紙を出すっていうんですか!? 天国に郵便局があるとでも言うんですか!?」
「いや、それは……!」
「円堂くん……」
ヒートアップしてきた目金と立向居の口喧嘩に、マズいと思った他の選手たちも数人で二人を押さえ始める。秋は心配そうに円堂を見つめたが……。
「まっ、考えても仕方ないか!」
「「「「「!?」」」」」
「もしこの手紙が何かの間違いなら、それはそれだけのことだし、本物ならFFI世界大会へ行けば会えるってことだしさ! それより特訓だ! 今は決勝戦のことだけ考えようぜ!」
円堂がそう言ってこの話は終了した。そして練習が再開されるがゴールにいる円堂は浮かない表情でいる。
(じいちゃん……。本当は生きていてどっかで俺のこと見てるのか?)
円堂の様子に気づいていた瑞貴は見つめると、次いで豪炎寺に顔を向ける。
(守……。修也……)
キャプテンとエースストライカーの姿を見て、瑞貴は左手首の副キャプテンマークを右手でギュッと握りしめた。
――夕食後、瑞貴は部屋でベッドに座りながら机に並べられている写真立てを見つめる。
元の世界の家族と、親友の加藤綾香との写真。その他にもフットボールフロンティアで優勝したとき、エイリア学園の騒動が終了したときの記念写真。その中にはもちろん豪炎寺もいる。
「修也……」
『決勝戦に勝ったら、お前に伝えたいことがある』
あのときの真剣な声が耳から離れない。原作でこれからどうなるか知っているが、全てがその通りになっているわけではないと、今までのことで理解しているので不安が晴れるわけがない。
コンコン。
「はーい」
ノックが聞こえたので瑞貴は返事すると、扉から現れたのは円堂だった。その思いつめた顔に訳ありと察した瑞貴は部屋に招き入れて椅子へ誘導すると、円堂もそれに従って座った。
「どうしたの?」
「えっと……」
恐らく無意識でここに来たんだろう。尋ねると目をウロウロさせる円堂と今の時期から状況を察して単刀直入に言う。
「修也のこと、だよね?」
「っ! やっぱり知ってたのか……」
「うん。守も聞いたんだ」
「ああ……」
円堂も豪炎寺からサッカーをやめて医者になるためにドイツに留学することを聞いたのだ。
元々次の決勝戦にも出さないと勝也から申し入れがあった。だが豪炎寺はこの一戦でサッカーをやめるという条件で勝也をなんとか説得したのだ。
「た、立向居くん!? じゃあ聞きますけどね、死んだ人がどうやって手紙を出すっていうんですか!? 天国に郵便局があるとでも言うんですか!?」
「いや、それは……!」
「円堂くん……」
ヒートアップしてきた目金と立向居の口喧嘩に、マズいと思った他の選手たちも数人で二人を押さえ始める。秋は心配そうに円堂を見つめたが……。
「まっ、考えても仕方ないか!」
「「「「「!?」」」」」
「もしこの手紙が何かの間違いなら、それはそれだけのことだし、本物ならFFI世界大会へ行けば会えるってことだしさ! それより特訓だ! 今は決勝戦のことだけ考えようぜ!」
円堂がそう言ってこの話は終了した。そして練習が再開されるがゴールにいる円堂は浮かない表情でいる。
(じいちゃん……。本当は生きていてどっかで俺のこと見てるのか?)
円堂の様子に気づいていた瑞貴は見つめると、次いで豪炎寺に顔を向ける。
(守……。修也……)
キャプテンとエースストライカーの姿を見て、瑞貴は左手首の副キャプテンマークを右手でギュッと握りしめた。
――夕食後、瑞貴は部屋でベッドに座りながら机に並べられている写真立てを見つめる。
元の世界の家族と、親友の加藤綾香との写真。その他にもフットボールフロンティアで優勝したとき、エイリア学園の騒動が終了したときの記念写真。その中にはもちろん豪炎寺もいる。
「修也……」
『決勝戦に勝ったら、お前に伝えたいことがある』
あのときの真剣な声が耳から離れない。原作でこれからどうなるか知っているが、全てがその通りになっているわけではないと、今までのことで理解しているので不安が晴れるわけがない。
コンコン。
「はーい」
ノックが聞こえたので瑞貴は返事すると、扉から現れたのは円堂だった。その思いつめた顔に訳ありと察した瑞貴は部屋に招き入れて椅子へ誘導すると、円堂もそれに従って座った。
「どうしたの?」
「えっと……」
恐らく無意識でここに来たんだろう。尋ねると目をウロウロさせる円堂と今の時期から状況を察して単刀直入に言う。
「修也のこと、だよね?」
「っ! やっぱり知ってたのか……」
「うん。守も聞いたんだ」
「ああ……」
円堂も豪炎寺からサッカーをやめて医者になるためにドイツに留学することを聞いたのだ。
元々次の決勝戦にも出さないと勝也から申し入れがあった。だが豪炎寺はこの一戦でサッカーをやめるという条件で勝也をなんとか説得したのだ。