最後の試合
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休憩時間になると選手はマネージャーや目金からドリンクとタオルを受け取る。その間に鬼道有人は連携必殺技の成果を尋ねる。
「順調に仕上がってきているみたいだな」
「ああ! あと一息よ。なっ、吹雪」
「うん!」
「この連携必殺技が完成すれば、得点力アップ間違いなしだ!」
吹雪と土方は順調のようだが、豪炎寺と虎丸は違う。未だにゴールに入ることすらままならないのだ。
(こっちが虎丸に合わせるべきか……だがそれでは、パワーが落ちてしまう)
「円堂くーん! 手紙が来てるわよー!」
「手紙?」
木野秋が持ってきた真っ白い封筒の手紙を円堂は受け取る。
「差出人はなしか」
「誰からでヤンスかね?」
「まっ、円堂じゃファンレターってことはねぇだろうけどな」
「あんたの場合はもっとないけどね。ウッシッシッシッ」
「…………」
差出人に栗松が気になると綱海条介が両手を後頭部に当ててからかうも、木暮の言葉でジト目を向ける。
「この手紙……!」
「「あっ!」」
「この字は!」
「守の特訓ノートと同じ!」
「!?」
円堂の両隣から見た立向居と瑞貴が驚きの声を上げると、久遠冬花は体が反応した。妙な感覚に陥ったが鬼道の言葉で我に返る。
「ということは、この手紙は大介さんから?」
「でも円堂のおじいさんは、もうずっと昔に亡くなって……」
風丸一郎太の言う通り、円堂の祖父・円堂大介は四十年前に亡くなったのだ。この字を読めるのは円堂と瑞貴と――冬花だけだ。秋は内容を尋ねる。
「なんて書いてあるの?」
「『頂上で待ってる』って……」
「頂上……」
「それって、フットボールフロンティアインターナショナルの、ってことですか?」
秋の呟きに続いて春奈が解釈すると、現状からしてそれが答えに近いと思った鬼道。
「世界大会に参加するどこかのチームに、大介さんが関わっているということか」
「でも!」
「――罠かもしれませんね」
「「「「「罠?」」」」」
風丸が再び声を上げようとすると目金が仮説を出す。全員反応すると目金は背を向けて人差し指を立てて説明する。
「どこかのチームが円堂くんを動揺させるためにわざとおじいさんの字を真似て――」
「それはないです!」
目金の仮説に反論したのは立向居だ。
「順調に仕上がってきているみたいだな」
「ああ! あと一息よ。なっ、吹雪」
「うん!」
「この連携必殺技が完成すれば、得点力アップ間違いなしだ!」
吹雪と土方は順調のようだが、豪炎寺と虎丸は違う。未だにゴールに入ることすらままならないのだ。
(こっちが虎丸に合わせるべきか……だがそれでは、パワーが落ちてしまう)
「円堂くーん! 手紙が来てるわよー!」
「手紙?」
木野秋が持ってきた真っ白い封筒の手紙を円堂は受け取る。
「差出人はなしか」
「誰からでヤンスかね?」
「まっ、円堂じゃファンレターってことはねぇだろうけどな」
「あんたの場合はもっとないけどね。ウッシッシッシッ」
「…………」
差出人に栗松が気になると綱海条介が両手を後頭部に当ててからかうも、木暮の言葉でジト目を向ける。
「この手紙……!」
「「あっ!」」
「この字は!」
「守の特訓ノートと同じ!」
「!?」
円堂の両隣から見た立向居と瑞貴が驚きの声を上げると、久遠冬花は体が反応した。妙な感覚に陥ったが鬼道の言葉で我に返る。
「ということは、この手紙は大介さんから?」
「でも円堂のおじいさんは、もうずっと昔に亡くなって……」
風丸一郎太の言う通り、円堂の祖父・円堂大介は四十年前に亡くなったのだ。この字を読めるのは円堂と瑞貴と――冬花だけだ。秋は内容を尋ねる。
「なんて書いてあるの?」
「『頂上で待ってる』って……」
「頂上……」
「それって、フットボールフロンティアインターナショナルの、ってことですか?」
秋の呟きに続いて春奈が解釈すると、現状からしてそれが答えに近いと思った鬼道。
「世界大会に参加するどこかのチームに、大介さんが関わっているということか」
「でも!」
「――罠かもしれませんね」
「「「「「罠?」」」」」
風丸が再び声を上げようとすると目金が仮説を出す。全員反応すると目金は背を向けて人差し指を立てて説明する。
「どこかのチームが円堂くんを動揺させるためにわざとおじいさんの字を真似て――」
「それはないです!」
目金の仮説に反論したのは立向居だ。