豪炎寺の決意
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次の日。虎丸がタイガードライブと豪炎寺の爆熱ストームの連携技を作ろうとしている話を聞き、今回の練習はそれを中心とすることになった。
「いきますよ!」
「ああ!」
「タイガードライブ!」
「爆熱ストーム!」
虎丸が先に撃って豪炎寺が続けて撃つが、虎も炎も消えてしまいゴールから逸れてしまった。
「まだタイミングがズレている。二つの技を完全にシンクロさせるんだ」
「はい!」
染岡竜吾や瑞貴や吹雪士郎と二人の連携必殺技をしたことがあるので、豪炎寺は虎丸にアドバイス出しつつ自分も学んでいく。そんな二人の様子をベンチで円堂と綱海条介と土方雷電と瑞貴は見ていた。
「タイガードライブと、爆熱ストームの連携技かぁ!」
「面白いこと始めやがったなぁ」
「あの二つが連携したら無敵だぜ!」
「…………」
三人は連携必殺技の練習に注目していたが、唯一瑞貴だけは豪炎寺の様子に注目していた。
「いきます! タイガードライブ!」
「爆熱ストーム!」
またパワーが消えてゴールバーに当たってしまった。
「今の、さっきよりはちょっとよかったんじゃないですか?」
「全くダメだ」
「えっ?」
「タイガードライブの速度が遅い。だから俺の蹴りがトップスピードから撃てない」
「豪炎寺の奴、今日はやけに熱いなぁ」
「ああ……」
どうやら円堂も豪炎寺の様子がおかしいことに気づき始めたようだ。
「もう一度いくぞ!」
「お願いします!」
「――豪炎寺」
二人の練習を割って入ったのは響木だった。
「はい」
「理事長が呼んでいる」
「っ、はい」
雷門総一郎からの珍しい呼び出しに豪炎寺は一瞬目を見開いたが、その内容を察すると響木と共に理事長室へと向かった。
その原因を現在知っているのは大人を除くと瑞貴だけだろう。だが、それを無闇に他の人に言えるわけもなく、豪炎寺の背中をただ黙って見送るだけだった。