豪炎寺の決意
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「今日、俺と虎丸は連携必殺技を作ることにした。しばらくの練習はそっちに集中する」
「連携必殺技!? 豪炎寺と虎丸なら、きっとスゲーのができるんだろうなぁ……。楽しみだぜ!」
「…………」
円堂はウキウキとしているが、対して豪炎寺は無表情のままだった。その様子に円堂も首を傾げる。
「豪炎寺?」
「円堂、お前に訊きたいことがある」
「なんだ?」
「お前は――瑞貴のことをどう思ってる?」
「へっ? 瑞貴?」
突然今更な質問に円堂は目をパチクリするが、悩むこともなく即答する。
「俺の相棒で、サッカーがうまくて、とにかくスッゲー奴だ!」
満面の笑みを浮かべる円堂の言葉は嘘偽りがない。だけど豪炎寺が訊きたいことはそれではなかった。
「じゃあ、お前は瑞貴のことが好きか?」
「当たり前だろ!」
「……恋愛感情としてか?」
「恋愛、感情?」
周りはともかく、円堂自身にはあまり聞かない言葉なのでキョトンとする。
「女子として木野たちとは違う特別を感じたり、誰にも渡したくないと思ったり、近くにいると心臓の鼓動が激しくなるとかないか?」
「うーん……」
両腕を組んで円堂は考え込む。確かに彼女は自分の特別な位置にいると思う。相棒の座は誰にも渡したくないし、見えない所でもチームをサポートしている姿は尊敬している。
「……よくわからない」
「わかった……。すまなかったな、時間を取らせて」
「あっ、豪炎寺!」
背を向けて去ろうとする豪炎寺を円堂は思わず引き止めると、豪炎寺は顔を半分だけ円堂へ向ける。
「豪炎寺は…その……瑞貴のことを恋愛感情で好きなのか?」
「ああ」
「!」
迷いもなく豪炎寺は言った。それに円堂が目を見開くと豪炎寺は言葉を続ける。
「俺は瑞貴を譲るつもりはない。誰にも、お前でも譲れない」
豪炎寺はそう言うと今度こそ去って行った。
「誰にも渡したくない……」
今まで瑞貴が他の男子と一緒にいる姿は何度もある。唯一の女子選手だから当たり前だろうが、誰かに告白されたり、手を繋いだりなどしている姿を見ると胸がモヤモヤする。
「獅子王雷!」
「――っ!」
ドクン、ドクン――……!
瑞貴の声で円堂は我に返ると同時に外を見る。さっきあんな話をしていたせいか、彼女がいつもより輝いて見えて心臓をギュッとつかまれた感じがする心なしか動悸も激しかった。
「連携必殺技!? 豪炎寺と虎丸なら、きっとスゲーのができるんだろうなぁ……。楽しみだぜ!」
「…………」
円堂はウキウキとしているが、対して豪炎寺は無表情のままだった。その様子に円堂も首を傾げる。
「豪炎寺?」
「円堂、お前に訊きたいことがある」
「なんだ?」
「お前は――瑞貴のことをどう思ってる?」
「へっ? 瑞貴?」
突然今更な質問に円堂は目をパチクリするが、悩むこともなく即答する。
「俺の相棒で、サッカーがうまくて、とにかくスッゲー奴だ!」
満面の笑みを浮かべる円堂の言葉は嘘偽りがない。だけど豪炎寺が訊きたいことはそれではなかった。
「じゃあ、お前は瑞貴のことが好きか?」
「当たり前だろ!」
「……恋愛感情としてか?」
「恋愛、感情?」
周りはともかく、円堂自身にはあまり聞かない言葉なのでキョトンとする。
「女子として木野たちとは違う特別を感じたり、誰にも渡したくないと思ったり、近くにいると心臓の鼓動が激しくなるとかないか?」
「うーん……」
両腕を組んで円堂は考え込む。確かに彼女は自分の特別な位置にいると思う。相棒の座は誰にも渡したくないし、見えない所でもチームをサポートしている姿は尊敬している。
「……よくわからない」
「わかった……。すまなかったな、時間を取らせて」
「あっ、豪炎寺!」
背を向けて去ろうとする豪炎寺を円堂は思わず引き止めると、豪炎寺は顔を半分だけ円堂へ向ける。
「豪炎寺は…その……瑞貴のことを恋愛感情で好きなのか?」
「ああ」
「!」
迷いもなく豪炎寺は言った。それに円堂が目を見開くと豪炎寺は言葉を続ける。
「俺は瑞貴を譲るつもりはない。誰にも、お前でも譲れない」
豪炎寺はそう言うと今度こそ去って行った。
「誰にも渡したくない……」
今まで瑞貴が他の男子と一緒にいる姿は何度もある。唯一の女子選手だから当たり前だろうが、誰かに告白されたり、手を繋いだりなどしている姿を見ると胸がモヤモヤする。
「獅子王雷!」
「――っ!」
ドクン、ドクン――……!
瑞貴の声で円堂は我に返ると同時に外を見る。さっきあんな話をしていたせいか、彼女がいつもより輝いて見えて心臓をギュッとつかまれた感じがする心なしか動悸も激しかった。