代表交代!? 最強の挑戦者たち!!
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前回から飛鷹も少しはサッカーの楽しさがわかったようだが、やはりまだサッカーの技術には慣れていない。
(征矢は少しずつ上達していけばいいけど、こっちは……)
これも時間の問題なので瑞貴は見守る体制でいるが、今一番気がかりなのは緑川だった。遅くまでやる自主練などで疲れが溜まり、早くも息が上がってベンチで水分補給をしている。
「リュウ――……ん?」
緑川の元へ行こうとした瑞貴の腕をつかんで引き止めたのは、基山ヒロトだった。
「ヒロト……?」
「緑川のことは俺に任せて。同じお日さま園出身で幼馴染みたいなものだし、俺が適任だと思うから」
「……わかった。ヒロトに任せる」
任せられることは任せると、何もかも一人で背負うことをやめた瑞貴は、状況からしても素直にヒロトの言葉に頷いた。
「瑞貴の奴、ちゃんと学んだようだな」
「ああ。……もうあんな思いはしたくない」
豪炎寺修也と鬼道は瑞貴を見て言う。特に鬼道は瑞貴の倒れた姿を目の当たりにしていたので、ある意味トラウマレベルだ。支えると誓っているが、いつか公私共に隣で並びあえる関係になりたいと思っている。もちろんそれは豪炎寺だって同じ。
「私は私で、みんなに負けないようにがんばらないと! 勇気、シュート練習に付き合って!」
「はい!」
――その夜。夕食の席はとても賑やかだった。
「特訓のあとのメシは最高だな!」
「どうだ? 必殺技のほうは」
「ああ。イメージはできたから、あとは練習あるのみだ」
どうやら土方や風丸のほうは順調のようだ。対して壁山と綱海はというと……。
「おかわりっス!」
「もう十皿目だけど大丈夫?」
「食べなきゃ体が保たないっスよ」
「ああ! ガンガン食べて明日も特訓だぜ!」
「なんか急に食欲なくなったっス……」
久遠冬花は心配したが、綱海の言葉によって壁山の食欲は落ちた。よっぽど今日の練習はキツかったらしい。
「カ、カレ――ッ!! 水――っ!!」
「ウッシッシッシッ!」
「ゆ・う・や?」
「ヒィッ!」
土方が突然悲鳴を上げると木暮は成功と言わんばかりに笑う。それで何したかわかった瑞貴は恐ろしい顔をして木暮の頭をつかむ。
「食べ物は粗末にしたらいけないって教えたよね? えっ?」
「ごごごごごめんなさ――いっ!!」
「待てー! あっ、雷電、水どうぞ」
「おおっ、サンキュー!」
瑞貴は土方に水をあげると即座に木暮の捕獲にかかる。毎度言っても聞かない義弟には、お説教コースが必要だと判断したからだ。
☆☆☆☆☆
翌日。緑川の動きは格段な違っていた。昨日は勝てなかった虎丸にボールを奪うことができたのだ。
「いいぞ! 緑川!」
(俺には俺の、サッカーがある!)
鬼道も褒めるその様子に、瑞貴はヒロトのそばに行く。
(征矢は少しずつ上達していけばいいけど、こっちは……)
これも時間の問題なので瑞貴は見守る体制でいるが、今一番気がかりなのは緑川だった。遅くまでやる自主練などで疲れが溜まり、早くも息が上がってベンチで水分補給をしている。
「リュウ――……ん?」
緑川の元へ行こうとした瑞貴の腕をつかんで引き止めたのは、基山ヒロトだった。
「ヒロト……?」
「緑川のことは俺に任せて。同じお日さま園出身で幼馴染みたいなものだし、俺が適任だと思うから」
「……わかった。ヒロトに任せる」
任せられることは任せると、何もかも一人で背負うことをやめた瑞貴は、状況からしても素直にヒロトの言葉に頷いた。
「瑞貴の奴、ちゃんと学んだようだな」
「ああ。……もうあんな思いはしたくない」
豪炎寺修也と鬼道は瑞貴を見て言う。特に鬼道は瑞貴の倒れた姿を目の当たりにしていたので、ある意味トラウマレベルだ。支えると誓っているが、いつか公私共に隣で並びあえる関係になりたいと思っている。もちろんそれは豪炎寺だって同じ。
「私は私で、みんなに負けないようにがんばらないと! 勇気、シュート練習に付き合って!」
「はい!」
――その夜。夕食の席はとても賑やかだった。
「特訓のあとのメシは最高だな!」
「どうだ? 必殺技のほうは」
「ああ。イメージはできたから、あとは練習あるのみだ」
どうやら土方や風丸のほうは順調のようだ。対して壁山と綱海はというと……。
「おかわりっス!」
「もう十皿目だけど大丈夫?」
「食べなきゃ体が保たないっスよ」
「ああ! ガンガン食べて明日も特訓だぜ!」
「なんか急に食欲なくなったっス……」
久遠冬花は心配したが、綱海の言葉によって壁山の食欲は落ちた。よっぽど今日の練習はキツかったらしい。
「カ、カレ――ッ!! 水――っ!!」
「ウッシッシッシッ!」
「ゆ・う・や?」
「ヒィッ!」
土方が突然悲鳴を上げると木暮は成功と言わんばかりに笑う。それで何したかわかった瑞貴は恐ろしい顔をして木暮の頭をつかむ。
「食べ物は粗末にしたらいけないって教えたよね? えっ?」
「ごごごごごめんなさ――いっ!!」
「待てー! あっ、雷電、水どうぞ」
「おおっ、サンキュー!」
瑞貴は土方に水をあげると即座に木暮の捕獲にかかる。毎度言っても聞かない義弟には、お説教コースが必要だと判断したからだ。
☆☆☆☆☆
翌日。緑川の動きは格段な違っていた。昨日は勝てなかった虎丸にボールを奪うことができたのだ。
「いいぞ! 緑川!」
(俺には俺の、サッカーがある!)
鬼道も褒めるその様子に、瑞貴はヒロトのそばに行く。