真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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今までのことを思い出した飛鷹は、もう一度ボールを置いて構える。
「やってやるぜ!」
「よし!」
「うおおぉぉおおお! ――うっ!」
「「!?」」
よほど勢いを付けすぎたのか飛鷹は反動で尻餅を付いてしまった。
だが、ボールは今まで以上の威力で真っ直ぐゴールに向かって来るので円堂と瑞貴は驚いた。円堂はキャッチするもゴールラインまで後退させられる。
「やった……やったぞ飛鷹!」
「やった……?」
一番驚いているのは飛鷹本人のようだ。座り込んだまま目を見開いている。
「スゴいよ征矢!」
「うわあ!」
「あっ!」
ずっと指導していた甲斐もあって、感極まって瑞貴は飛鷹の元へ行って抱きつく。不意を突かれて飛鷹は驚いて顔を赤くし、円堂も思わず声を上げてしまう。
「ちょっ、瑞貴……」
「あっ、ごめん! 感激しちゃったから、つい……」
「あっ、いや、大丈夫だ……」
「よーし! 今の感じを忘れない内に、もう一度だ!」
円堂がボールを差し出すと飛鷹は立ち上がって受け取り、円堂もゴールに戻る。
「来い!」
「ふっ!」
すると次々と飛鷹は円堂の真正面に蹴ることができた。愛用のクシを落としていることにも気づかず夢中になってしまうくらい。だんだんと瑞貴もゴールのうしろから出てきたが二人は気づいていない。
――日が落ちて夜になると、飛鷹は座り込んで円堂は寝転がる。あれから何度もやっていたので二人共バテバテだった。
「疲れた~……」
「お疲れ様。はい、どうぞ」
瑞貴は円堂と飛鷹にドリンクとタオルを渡す。すると飛鷹は空を見上げたので瑞貴も円堂も同じように見上げる。
「腹減ったな」
「はい」
「よーし! 帰るか!」
「俺、もう少しここにいたいんです……」
「そうか。瑞貴はどうする?」
「私も残るよ。征矢の練習を最後まで付き合いたいんだ」
「じゃあ、あとでな!」
「キャプテン」
「ん?」
立ち上がって去ろうとした円堂を、飛鷹は呼び止めて自分も立ち上がった。
「この特訓のことは、チームのみんなには言わないでください。だから瑞貴も今まで黙っていたんで……」
「ああ。わかった」
円堂が了承すると、飛鷹は礼の意味も込めてお辞儀をする。
「一緒にがんばろうな。サッカーは楽しいぜ!」
満面の笑顔でウィンクすると円堂は去って行った。
「お前も戻っていいんだぞ?」
「ううん。私は私が残りたいからここにいるの。それに、征矢の特訓を記録するのは私の役目だしね!」
メモ帳とペンを持って、いたずらっ子のような笑みを浮かべる瑞貴に、飛鷹も微笑んだ。
「うおおぉぉおおお!」
飛鷹のシュートは見事にゴールへ入った。円堂との特訓で自信がついたのかパワーが上がっている。
(これが……本当のサッカーの楽しさ! 円堂守、か)
「ナイス征矢! 次は真正面以外のコースを狙ってみよ!」
叫ぶ瑞貴に飛鷹は振り向くと笑って頷き、再びシュートを撃つ。
初めは響木の紹介だから了承したが、過ごしていく内に瑞貴といることが心地よく感じた。
いつも記しているメモも持ち主の心情を表すかのように、綺麗な字でポイントまで丁寧に書かれていた。おかげで技術も少しずつ上がっていくのを自分でもわかる。
(井上瑞貴……。本当に、不思議な奴だな)
自分よりも他人を優先し共にいると少女に、飛鷹は自然と心が暖かくなっていた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
他の人の練習を見ていると、自分の学ぶべきことも発見できるんです
以上!!
「やってやるぜ!」
「よし!」
「うおおぉぉおおお! ――うっ!」
「「!?」」
よほど勢いを付けすぎたのか飛鷹は反動で尻餅を付いてしまった。
だが、ボールは今まで以上の威力で真っ直ぐゴールに向かって来るので円堂と瑞貴は驚いた。円堂はキャッチするもゴールラインまで後退させられる。
「やった……やったぞ飛鷹!」
「やった……?」
一番驚いているのは飛鷹本人のようだ。座り込んだまま目を見開いている。
「スゴいよ征矢!」
「うわあ!」
「あっ!」
ずっと指導していた甲斐もあって、感極まって瑞貴は飛鷹の元へ行って抱きつく。不意を突かれて飛鷹は驚いて顔を赤くし、円堂も思わず声を上げてしまう。
「ちょっ、瑞貴……」
「あっ、ごめん! 感激しちゃったから、つい……」
「あっ、いや、大丈夫だ……」
「よーし! 今の感じを忘れない内に、もう一度だ!」
円堂がボールを差し出すと飛鷹は立ち上がって受け取り、円堂もゴールに戻る。
「来い!」
「ふっ!」
すると次々と飛鷹は円堂の真正面に蹴ることができた。愛用のクシを落としていることにも気づかず夢中になってしまうくらい。だんだんと瑞貴もゴールのうしろから出てきたが二人は気づいていない。
――日が落ちて夜になると、飛鷹は座り込んで円堂は寝転がる。あれから何度もやっていたので二人共バテバテだった。
「疲れた~……」
「お疲れ様。はい、どうぞ」
瑞貴は円堂と飛鷹にドリンクとタオルを渡す。すると飛鷹は空を見上げたので瑞貴も円堂も同じように見上げる。
「腹減ったな」
「はい」
「よーし! 帰るか!」
「俺、もう少しここにいたいんです……」
「そうか。瑞貴はどうする?」
「私も残るよ。征矢の練習を最後まで付き合いたいんだ」
「じゃあ、あとでな!」
「キャプテン」
「ん?」
立ち上がって去ろうとした円堂を、飛鷹は呼び止めて自分も立ち上がった。
「この特訓のことは、チームのみんなには言わないでください。だから瑞貴も今まで黙っていたんで……」
「ああ。わかった」
円堂が了承すると、飛鷹は礼の意味も込めてお辞儀をする。
「一緒にがんばろうな。サッカーは楽しいぜ!」
満面の笑顔でウィンクすると円堂は去って行った。
「お前も戻っていいんだぞ?」
「ううん。私は私が残りたいからここにいるの。それに、征矢の特訓を記録するのは私の役目だしね!」
メモ帳とペンを持って、いたずらっ子のような笑みを浮かべる瑞貴に、飛鷹も微笑んだ。
「うおおぉぉおおお!」
飛鷹のシュートは見事にゴールへ入った。円堂との特訓で自信がついたのかパワーが上がっている。
(これが……本当のサッカーの楽しさ! 円堂守、か)
「ナイス征矢! 次は真正面以外のコースを狙ってみよ!」
叫ぶ瑞貴に飛鷹は振り向くと笑って頷き、再びシュートを撃つ。
初めは響木の紹介だから了承したが、過ごしていく内に瑞貴といることが心地よく感じた。
いつも記しているメモも持ち主の心情を表すかのように、綺麗な字でポイントまで丁寧に書かれていた。おかげで技術も少しずつ上がっていくのを自分でもわかる。
(井上瑞貴……。本当に、不思議な奴だな)
自分よりも他人を優先し共にいると少女に、飛鷹は自然と心が暖かくなっていた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
他の人の練習を見ていると、自分の学ぶべきことも発見できるんです
以上!!