真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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……空き地に行けば、そこには響木と飛鷹がいた。
『確か、井上さん……でしたよね』
『はい。飛鷹くんも響木監督に呼ばれたんですか?』
『俺は……』
『瑞貴。お前に頼みたいことっていうのは、飛鷹の特訓を俺と一緒に見てくれ』
『『えっ!?』』
突然言われたことに瑞貴は驚いた。飛鷹も聞いていなかったのか同じように驚いている。
『福岡で立向居のコーチをしたことは聞いている。元々動体視力が優れているのはわかっていたが、お前にはなかなかの観察眼と指導力があるそうだ。それを伸ばせば試合にも生かせるし、飛鷹の成長にも繋がる。一石二鳥だろう』
『私は構いませんけど、飛鷹くんはいいんですか?』
『……響木さんが言うなら』
……そうやって瑞貴と響木と飛鷹は三人で特訓するようになった。最初は飛鷹も渋々といった感じだったが、日が経つに連れて会話も増えてきたのだ。
「とまあ、あそこまで話せるのはずいぶん時間がかかったけどね」
「そっか。……俺さ、響木監督に飛鷹と仲良くなりたいって相談したら、『今のあいつ、これからのあいつとサッカーしているんだろう? だったらこれから知っていけばいい。ゆっくりとな』って言われたんだ」
「なら、教えてあげようよ。『本当のサッカーの楽しさ』を。征矢はまだ知らないんだ。守が教えたら、征矢を知っていけるよ」
ニコッと瑞貴は微笑むと、円堂は目を見開いて拳をグッと握り決意する。
「そうだな! よし、行くぞ瑞貴!」
パシッ!
「えっ、待っ、みぎゃああぁぁあああ!!」
例の如く円堂は瑞貴の手を取ると走り出したのだった。
そして着いた場所は河川敷のグラウンド。そこで飛鷹はリフティングをしていた。行き先も伝えていないのにわかった円堂のカンは素晴らしい。
「いっ、よっ、はっ、ああっ!」
たどたどしいリフティングだったので、案の定取りこぼしてしまった。
「クソッ。こんなボール一つ、なんで思い通りにならないんだ? ――っ!」
飛鷹は目の前に現れた円堂と瑞貴に気づく。
「俺のことはほっといてください。瑞貴も、帰るように言っただろう」
「いーや。ほっとけない!」
「私も帰らない!」
「っ!?」
迷いもなく断言した二人に飛鷹は驚いて目を見開く。
「飛鷹、合宿で俺たちとサッカーやってて楽しいか?」
「…………」
「お前はまだ、本当のサッカーを知らないんだよ。サッカーは、もっと楽しいモノなんだ。ただ夢中でボールを追っかけてみろ。そうすればわかる」
円堂はしゃがんで先ほど飛鷹が取りこぼしたボールを拾い上げて笑顔で言う。
「俺は、お前に本当のサッカーを知ってもらいたい!」
「!」
その言葉で飛鷹は不良を追っ払ったあとの響木との会話を思い出した。
『お前のその足、ケンカ以外の使い道を考えないか?』
『あ? っつ!』
不良を追い払ったボールが投げられたので飛鷹は条件反射でキャッチする。
『サッカーをやってみないか? 楽しいぞ、サッカーは!』
あのときの響木の姿と円堂の姿が重なって見えると、円堂はボールを差し出す。
「サッカーやろうぜ! 飛鷹!」
「私も、征矢と一緒にもっともっとサッカーしたい!」
「…………!」
円堂と瑞貴の言葉を受けて、飛鷹は黙って円堂からボールを受け取る。その行動が肯定の意味だと二人は気づいた。
『確か、井上さん……でしたよね』
『はい。飛鷹くんも響木監督に呼ばれたんですか?』
『俺は……』
『瑞貴。お前に頼みたいことっていうのは、飛鷹の特訓を俺と一緒に見てくれ』
『『えっ!?』』
突然言われたことに瑞貴は驚いた。飛鷹も聞いていなかったのか同じように驚いている。
『福岡で立向居のコーチをしたことは聞いている。元々動体視力が優れているのはわかっていたが、お前にはなかなかの観察眼と指導力があるそうだ。それを伸ばせば試合にも生かせるし、飛鷹の成長にも繋がる。一石二鳥だろう』
『私は構いませんけど、飛鷹くんはいいんですか?』
『……響木さんが言うなら』
……そうやって瑞貴と響木と飛鷹は三人で特訓するようになった。最初は飛鷹も渋々といった感じだったが、日が経つに連れて会話も増えてきたのだ。
「とまあ、あそこまで話せるのはずいぶん時間がかかったけどね」
「そっか。……俺さ、響木監督に飛鷹と仲良くなりたいって相談したら、『今のあいつ、これからのあいつとサッカーしているんだろう? だったらこれから知っていけばいい。ゆっくりとな』って言われたんだ」
「なら、教えてあげようよ。『本当のサッカーの楽しさ』を。征矢はまだ知らないんだ。守が教えたら、征矢を知っていけるよ」
ニコッと瑞貴は微笑むと、円堂は目を見開いて拳をグッと握り決意する。
「そうだな! よし、行くぞ瑞貴!」
パシッ!
「えっ、待っ、みぎゃああぁぁあああ!!」
例の如く円堂は瑞貴の手を取ると走り出したのだった。
そして着いた場所は河川敷のグラウンド。そこで飛鷹はリフティングをしていた。行き先も伝えていないのにわかった円堂のカンは素晴らしい。
「いっ、よっ、はっ、ああっ!」
たどたどしいリフティングだったので、案の定取りこぼしてしまった。
「クソッ。こんなボール一つ、なんで思い通りにならないんだ? ――っ!」
飛鷹は目の前に現れた円堂と瑞貴に気づく。
「俺のことはほっといてください。瑞貴も、帰るように言っただろう」
「いーや。ほっとけない!」
「私も帰らない!」
「っ!?」
迷いもなく断言した二人に飛鷹は驚いて目を見開く。
「飛鷹、合宿で俺たちとサッカーやってて楽しいか?」
「…………」
「お前はまだ、本当のサッカーを知らないんだよ。サッカーは、もっと楽しいモノなんだ。ただ夢中でボールを追っかけてみろ。そうすればわかる」
円堂はしゃがんで先ほど飛鷹が取りこぼしたボールを拾い上げて笑顔で言う。
「俺は、お前に本当のサッカーを知ってもらいたい!」
「!」
その言葉で飛鷹は不良を追っ払ったあとの響木との会話を思い出した。
『お前のその足、ケンカ以外の使い道を考えないか?』
『あ? っつ!』
不良を追い払ったボールが投げられたので飛鷹は条件反射でキャッチする。
『サッカーをやってみないか? 楽しいぞ、サッカーは!』
あのときの響木の姿と円堂の姿が重なって見えると、円堂はボールを差し出す。
「サッカーやろうぜ! 飛鷹!」
「私も、征矢と一緒にもっともっとサッカーしたい!」
「…………!」
円堂と瑞貴の言葉を受けて、飛鷹は黙って円堂からボールを受け取る。その行動が肯定の意味だと二人は気づいた。