真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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それからしばらくして特訓が終了し、響木は雷雷軒に戻ると残りは瑞貴と飛鷹だけになった。
「はい、これ。今日の結果です。今までよりずっとよくなっていますよ」
「ありがとうございます」
飛鷹がメモ帳を受け取ると、瑞貴は思い切って訊いてみた。
「飛鷹くん。今日は一緒に宿舎に帰りませんか?」
「……いえ。俺は今日も走り込みをするので、井上さんは先に帰ってください。それじゃあ」
ペコッとお辞儀をした飛鷹は宿舎と反対方向に走っていく。今まではここへ来るときも帰るときも一緒だったのに、不動と揉めているのを見て以来断られてしまうのだ。
「私、何かしたのかな?」
両腕を組んで悩みながら瑞貴は宿舎へと帰っていった。
☆☆☆☆☆
次の日。ドリブルする風丸一郎太が円堂のいるゴールへと向かう。
「でやああぁぁああ!!」
強力なシュートがゴールに向かうが、真正面だったので円堂がガッチリとキャッチした。
「いいぞー! 風丸ー!」
「まだまださ! アジアの先には、世界の強豪が待っているんだからな!」
「よーし! その意気だ!」
円堂と風丸が練習する傍らで瑞貴は飛鷹の元へ来た。
「飛鷹くん。よかったら一緒にパス練習しませんか?」
「……すみません。走り込みに行ってきます」
瑞貴の誘いを断った飛鷹は走り込みを始め、それに円堂も気づいて目を向ける。
(あいつ……。サッカー、楽しいと思ってるのかな?)
「円堂くーん! 響木監督から電話よー!」
「響木監督から?」
木野秋に呼ばれた円堂は宿舎へと向かって行った。逆に瑞貴は飛鷹に断られたショックで肩を落とす。
「あからさまに避けられてる……」
「瑞貴! フォーメーションの確認したいんだが、こっちに来てくれるか?」
「あっ、うん。今行く」
瑞貴は鬼道に呼ばれてその場へ向かった。
――夕方。ボールを持った飛鷹と、三人分のタオルとドリンクを用意した瑞貴がいつもの空き地で合流したが、そこに響木の姿がなかった。
「珍しいですね。いつもなら先にいるのに」
「はい……。井上さん、これ。今日もよろしくお願いします」
「はい」
飛鷹は記録しているメモ帳を瑞貴に渡す。
そして瑞貴はこの状況をチャンスだと思った。響木が帰ると飛鷹も去って行くが、逆に言えば響木が来るまでは飛鷹は一緒にいる。逃げられることもないので話ができる。
「飛鷹くん。訊きたいことがあるんですが……」
「なんですか?」
「飛鷹くんは、私が一緒に特訓するのが迷惑ですか?」
「えっ!? いや、そんなことは……」
「だって、前は一緒にここへ来たり宿舎へ帰ったりしたのに最近は全然ないですし……。だんだん練習中も素っ気ない感じがするので……。本当に迷惑なら言ってください。特訓も響木監督だけでも充分でしょうし……」
断るかどうかなど飛鷹の自由だが、せっかく仲間になったのにあからさまに避けられるとさすがに悲しい。自分に何か非があるなら謝って直したいし、副キャプテンとしてもチームメイトのことはできる限り知りたい。
「はい、これ。今日の結果です。今までよりずっとよくなっていますよ」
「ありがとうございます」
飛鷹がメモ帳を受け取ると、瑞貴は思い切って訊いてみた。
「飛鷹くん。今日は一緒に宿舎に帰りませんか?」
「……いえ。俺は今日も走り込みをするので、井上さんは先に帰ってください。それじゃあ」
ペコッとお辞儀をした飛鷹は宿舎と反対方向に走っていく。今まではここへ来るときも帰るときも一緒だったのに、不動と揉めているのを見て以来断られてしまうのだ。
「私、何かしたのかな?」
両腕を組んで悩みながら瑞貴は宿舎へと帰っていった。
☆☆☆☆☆
次の日。ドリブルする風丸一郎太が円堂のいるゴールへと向かう。
「でやああぁぁああ!!」
強力なシュートがゴールに向かうが、真正面だったので円堂がガッチリとキャッチした。
「いいぞー! 風丸ー!」
「まだまださ! アジアの先には、世界の強豪が待っているんだからな!」
「よーし! その意気だ!」
円堂と風丸が練習する傍らで瑞貴は飛鷹の元へ来た。
「飛鷹くん。よかったら一緒にパス練習しませんか?」
「……すみません。走り込みに行ってきます」
瑞貴の誘いを断った飛鷹は走り込みを始め、それに円堂も気づいて目を向ける。
(あいつ……。サッカー、楽しいと思ってるのかな?)
「円堂くーん! 響木監督から電話よー!」
「響木監督から?」
木野秋に呼ばれた円堂は宿舎へと向かって行った。逆に瑞貴は飛鷹に断られたショックで肩を落とす。
「あからさまに避けられてる……」
「瑞貴! フォーメーションの確認したいんだが、こっちに来てくれるか?」
「あっ、うん。今行く」
瑞貴は鬼道に呼ばれてその場へ向かった。
――夕方。ボールを持った飛鷹と、三人分のタオルとドリンクを用意した瑞貴がいつもの空き地で合流したが、そこに響木の姿がなかった。
「珍しいですね。いつもなら先にいるのに」
「はい……。井上さん、これ。今日もよろしくお願いします」
「はい」
飛鷹は記録しているメモ帳を瑞貴に渡す。
そして瑞貴はこの状況をチャンスだと思った。響木が帰ると飛鷹も去って行くが、逆に言えば響木が来るまでは飛鷹は一緒にいる。逃げられることもないので話ができる。
「飛鷹くん。訊きたいことがあるんですが……」
「なんですか?」
「飛鷹くんは、私が一緒に特訓するのが迷惑ですか?」
「えっ!? いや、そんなことは……」
「だって、前は一緒にここへ来たり宿舎へ帰ったりしたのに最近は全然ないですし……。だんだん練習中も素っ気ない感じがするので……。本当に迷惑なら言ってください。特訓も響木監督だけでも充分でしょうし……」
断るかどうかなど飛鷹の自由だが、せっかく仲間になったのにあからさまに避けられるとさすがに悲しい。自分に何か非があるなら謝って直したいし、副キャプテンとしてもチームメイトのことはできる限り知りたい。