真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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……飛鷹と響木が初めて会ったのは竹林だった。同じ学校の不良が多勢に無勢で飛鷹を囲んでいた。
『テメェの天下も今日までだぜ、飛鷹』
『口はいいからかかってこい』
『やっちまえ!』
『『『オウッ!』』』
『っ!』
リーダーの合図で三人が襲い掛かるも、飛鷹はあっという間に蹴り倒した。
『さすがは蹴りのトビーだな』
『いくぜ!』
飛鷹の気迫で周りに突風が舞い上がる。そのままリーダーへ飛鷹は突っ込んでいくが、手下の一人が飛鷹の足をつかみ、当然バランスが崩れると他の手下たちに取り押さえられてしまう。
『よーし。これでお前はおしまいだ』
バシュン!
『うっ!』
『っ!?』
リーダーが飛鷹に足を上げて攻撃しようとすると、突如現れたボールがその足を狙って攻撃を阻止した。飛鷹は驚いて飛んできた方向を見ると、そこにいたのは響木だった……。
それから響木は飛鷹の素質を買ってサッカーを教えるようになり、日本代表になってもそれは変わらない。唯一、この場に瑞貴が増えたこと以外は。
「俺にも、粋がっていた時代があった」
「えっ!?」
「響木さんに、そんな過去が?」
今の響木から不良だった時代があったなど、瑞貴も飛鷹も考えられなかったので驚く。
「だが今の俺があるのは、サッカーのサの字もわからなかった俺を特訓してくれた人のおかげなんだ」
「どういうことですか?」
「その人は俺の力を信じてくれた。だから俺も同じように力を尽くすことにしている。それだけのことだ」
「響木さん……」
響木にそんなことを言わせるようにした人物など、一人しかいない。瑞貴は遠い地でも同じ空の下にいる人物を頭に浮かべて見上げるのだった。
☆☆☆☆☆
翌朝。練習のため靴紐を整える飛鷹の元に円堂が来た。
「飛鷹。今日は俺とパス練習しようぜ」
「……はい」
「「「…………」」」
円堂の誘いに飛鷹は素直に了承したが、豪炎寺も鬼道も綱海条介も飛鷹が気になって顔を向ける。
「ここだ! 俺の真正面を狙うんだ!」
「……わかってます。っ!」
助走をつけて蹴るがボールはやはり外れてしまい、追いかけた円堂がキャッチする形になった。その光景に飛鷹は悔しそうに歯を食いしばる。
「うーん……。なんか蹴り方が変だなぁ。いいか、俺にボールを繋げるつもりでやってみるんだ!」
円堂が蹴ったボールを飛鷹は蹴り返すが、円堂がいる方向には行ったものの、円堂は少しうしろに離れてジャンプして取った。
「うん。よくなった。けど、ちょっと変な癖が残るな」
「クッ……!」
歯を食いしばった飛鷹は円堂から背を向けると、ポケットから取り出したクシで髪を整える。
「飛鷹?」
「すみません。走り込みが足りないようなので……」
「えっ? おい! 待てよ、飛鷹!」
飛鷹は円堂の制止も聞かずにそのまま走り込みに行ってしまった。
☆☆☆☆☆
翌日の夕方――。空き地で練習していた飛鷹は、だんだんボールが的(マト)の近くまで当たるようになってきた。
「よーし。だいぶよくなってきたぞ」
「本当ですか?」
「コツをつかんだようですね、飛鷹くん。あとは調整していけば狙えるはずです」
「そうですか」
褒められて嬉しくなったのか、飛鷹は今の状態を忘れないように素振りをする。……すると急に動きが止まった。
「井上さん、響木さん。キャプテンって……」
「守?」
「円堂がどうした?」
「……いえ、別に」
言葉を濁した飛鷹は素振りを再開する。だけど今まで瑞貴以外のチームメイトになかなか心を開かなかった飛鷹が、円堂のことを気になり始めた。一歩前進したのだと瑞貴は思う。
『テメェの天下も今日までだぜ、飛鷹』
『口はいいからかかってこい』
『やっちまえ!』
『『『オウッ!』』』
『っ!』
リーダーの合図で三人が襲い掛かるも、飛鷹はあっという間に蹴り倒した。
『さすがは蹴りのトビーだな』
『いくぜ!』
飛鷹の気迫で周りに突風が舞い上がる。そのままリーダーへ飛鷹は突っ込んでいくが、手下の一人が飛鷹の足をつかみ、当然バランスが崩れると他の手下たちに取り押さえられてしまう。
『よーし。これでお前はおしまいだ』
バシュン!
『うっ!』
『っ!?』
リーダーが飛鷹に足を上げて攻撃しようとすると、突如現れたボールがその足を狙って攻撃を阻止した。飛鷹は驚いて飛んできた方向を見ると、そこにいたのは響木だった……。
それから響木は飛鷹の素質を買ってサッカーを教えるようになり、日本代表になってもそれは変わらない。唯一、この場に瑞貴が増えたこと以外は。
「俺にも、粋がっていた時代があった」
「えっ!?」
「響木さんに、そんな過去が?」
今の響木から不良だった時代があったなど、瑞貴も飛鷹も考えられなかったので驚く。
「だが今の俺があるのは、サッカーのサの字もわからなかった俺を特訓してくれた人のおかげなんだ」
「どういうことですか?」
「その人は俺の力を信じてくれた。だから俺も同じように力を尽くすことにしている。それだけのことだ」
「響木さん……」
響木にそんなことを言わせるようにした人物など、一人しかいない。瑞貴は遠い地でも同じ空の下にいる人物を頭に浮かべて見上げるのだった。
☆☆☆☆☆
翌朝。練習のため靴紐を整える飛鷹の元に円堂が来た。
「飛鷹。今日は俺とパス練習しようぜ」
「……はい」
「「「…………」」」
円堂の誘いに飛鷹は素直に了承したが、豪炎寺も鬼道も綱海条介も飛鷹が気になって顔を向ける。
「ここだ! 俺の真正面を狙うんだ!」
「……わかってます。っ!」
助走をつけて蹴るがボールはやはり外れてしまい、追いかけた円堂がキャッチする形になった。その光景に飛鷹は悔しそうに歯を食いしばる。
「うーん……。なんか蹴り方が変だなぁ。いいか、俺にボールを繋げるつもりでやってみるんだ!」
円堂が蹴ったボールを飛鷹は蹴り返すが、円堂がいる方向には行ったものの、円堂は少しうしろに離れてジャンプして取った。
「うん。よくなった。けど、ちょっと変な癖が残るな」
「クッ……!」
歯を食いしばった飛鷹は円堂から背を向けると、ポケットから取り出したクシで髪を整える。
「飛鷹?」
「すみません。走り込みが足りないようなので……」
「えっ? おい! 待てよ、飛鷹!」
飛鷹は円堂の制止も聞かずにそのまま走り込みに行ってしまった。
☆☆☆☆☆
翌日の夕方――。空き地で練習していた飛鷹は、だんだんボールが的(マト)の近くまで当たるようになってきた。
「よーし。だいぶよくなってきたぞ」
「本当ですか?」
「コツをつかんだようですね、飛鷹くん。あとは調整していけば狙えるはずです」
「そうですか」
褒められて嬉しくなったのか、飛鷹は今の状態を忘れないように素振りをする。……すると急に動きが止まった。
「井上さん、響木さん。キャプテンって……」
「守?」
「円堂がどうした?」
「……いえ、別に」
言葉を濁した飛鷹は素振りを再開する。だけど今まで瑞貴以外のチームメイトになかなか心を開かなかった飛鷹が、円堂のことを気になり始めた。一歩前進したのだと瑞貴は思う。