真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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シンの指示もあって選手たちはペアになったり個人でストレッチを始める。瑞貴も個人でストレッチをしていると……。
「瑞貴さん!」
「みぎゃ!」
急に背中から抱きついて来たのは虎丸だった。デザートライオンとの試合以来、こうして瑞貴に甘えることが多々ある。
「今日このあと、うちに来ませんか? 新メニューの試食をしてほしいんです!」
「ごめん。私、用事があるから行けないんだ」
「えー。俺、一番に瑞貴さんに食べてほしいのに……」
「「虎丸」」
瑞貴の答えに膨れっ面になった虎丸の両腕を豪炎寺と鬼道がそれぞれ取る。
「瑞貴が用事で行けないなら仕方ないだろう」
「お前はこっちで今日の練習のミーティングだ」
「わわっ! 離してくださいよー!」
ズルズルと虎丸は二人に引きずられていく。本性を表してから年下の特権を使って瑞貴に積極的になったため、瑞貴に好意を持つ(特に初期)メンバーから要注意人物に認定されたのだ。瑞貴はもちろんそんなことを知らないので、目をパチクリする。
そして響木の飛鷹への伝言を思い出し、瑞貴は飛鷹を探してみるがいつの間にかグラウンドにおらず、しかも円堂や不動までもがいない。
「……まさか!」
原作を思い出した瑞貴はダッシュで水道場に向かった。案の定そこには飛鷹と円堂と不動がいたが――。
「何しているんですか!」
「「「!」」」
不動と飛鷹が睨み合って円堂が間にいるので只事じゃないと瑞貴は気づき、走りながら叫ぶと三人はこちらに気づいた。そして瑞貴が三人の元に到着した際、不動が小さく舌打ちしていたが。
「とにかく、俺の足を引っ張るようなことはするなよ。それと」
不動は擦れ違うとき飛鷹に声をかけると耳元で周りに聞こえない声で何かを伝える。
「――――」
「っ!」
飛鷹が目を見開いて歯を食いしばり、そのまま不動はグラウンドのほうへ去って行った。
「……お先に失礼します」
飛鷹まで宿舎の中に去ってしまったので、瑞貴は残った円堂に尋ねる。
「何があったの?」
「不動が飛鷹にちょっとな。飛鷹だって、がんばってるのに……」
円堂は飛鷹が去った宿舎に顔を向けて心配そうに呟いた。
――選手たちはミーティングも兼ねて今までの試合を記録したDVDを見て研究していた。
みんなのうしろにいた瑞貴は同じくうしろにいる飛鷹のジャージの裾をクイッと引っ張ると、飛鷹もそれに気づいて顔を向ける。瑞貴が入り口を指差したので、二人はみんなからコッソリ離れて入り口へ移動した。
「響木監督から伝言です。今日もいつもの所にと」
「わかりました」
「…………」
その際、会話は聞いてなかったものの円堂がテレビではなく自分たちを見ていたことに気づかずに。
二人は夕方に響木と一緒に空き地へ向かい、今日も飛鷹はボールを的(マト)に当てる練習をしていた。だが、一向に上達する気配がない。
「飛鷹くん。昨日より荒くなっていますよ」
「それじゃあケンカの蹴りだな」
「はい……」
瑞貴と響木に指摘された飛鷹はもう一度蹴っていくが、的(マト)にかするどころか大きく塀や地面に当たっている。
「ちくしょう……! うまくいかねぇ……」
「どうした。今日はやけにリキんでんな」
「悔しいんです、俺……。今のままじゃカッコ悪くて……」
「まあそう焦るな」
「……響木さん。どうしてこんな俺に付きっきりで特訓を?」
「さあな。もしかすると、お前が俺に似ているからかもしれんな」
「似てる? 俺と響木さんが?」
「ああ」
「瑞貴さん!」
「みぎゃ!」
急に背中から抱きついて来たのは虎丸だった。デザートライオンとの試合以来、こうして瑞貴に甘えることが多々ある。
「今日このあと、うちに来ませんか? 新メニューの試食をしてほしいんです!」
「ごめん。私、用事があるから行けないんだ」
「えー。俺、一番に瑞貴さんに食べてほしいのに……」
「「虎丸」」
瑞貴の答えに膨れっ面になった虎丸の両腕を豪炎寺と鬼道がそれぞれ取る。
「瑞貴が用事で行けないなら仕方ないだろう」
「お前はこっちで今日の練習のミーティングだ」
「わわっ! 離してくださいよー!」
ズルズルと虎丸は二人に引きずられていく。本性を表してから年下の特権を使って瑞貴に積極的になったため、瑞貴に好意を持つ(特に初期)メンバーから要注意人物に認定されたのだ。瑞貴はもちろんそんなことを知らないので、目をパチクリする。
そして響木の飛鷹への伝言を思い出し、瑞貴は飛鷹を探してみるがいつの間にかグラウンドにおらず、しかも円堂や不動までもがいない。
「……まさか!」
原作を思い出した瑞貴はダッシュで水道場に向かった。案の定そこには飛鷹と円堂と不動がいたが――。
「何しているんですか!」
「「「!」」」
不動と飛鷹が睨み合って円堂が間にいるので只事じゃないと瑞貴は気づき、走りながら叫ぶと三人はこちらに気づいた。そして瑞貴が三人の元に到着した際、不動が小さく舌打ちしていたが。
「とにかく、俺の足を引っ張るようなことはするなよ。それと」
不動は擦れ違うとき飛鷹に声をかけると耳元で周りに聞こえない声で何かを伝える。
「――――」
「っ!」
飛鷹が目を見開いて歯を食いしばり、そのまま不動はグラウンドのほうへ去って行った。
「……お先に失礼します」
飛鷹まで宿舎の中に去ってしまったので、瑞貴は残った円堂に尋ねる。
「何があったの?」
「不動が飛鷹にちょっとな。飛鷹だって、がんばってるのに……」
円堂は飛鷹が去った宿舎に顔を向けて心配そうに呟いた。
――選手たちはミーティングも兼ねて今までの試合を記録したDVDを見て研究していた。
みんなのうしろにいた瑞貴は同じくうしろにいる飛鷹のジャージの裾をクイッと引っ張ると、飛鷹もそれに気づいて顔を向ける。瑞貴が入り口を指差したので、二人はみんなからコッソリ離れて入り口へ移動した。
「響木監督から伝言です。今日もいつもの所にと」
「わかりました」
「…………」
その際、会話は聞いてなかったものの円堂がテレビではなく自分たちを見ていたことに気づかずに。
二人は夕方に響木と一緒に空き地へ向かい、今日も飛鷹はボールを的(マト)に当てる練習をしていた。だが、一向に上達する気配がない。
「飛鷹くん。昨日より荒くなっていますよ」
「それじゃあケンカの蹴りだな」
「はい……」
瑞貴と響木に指摘された飛鷹はもう一度蹴っていくが、的(マト)にかするどころか大きく塀や地面に当たっている。
「ちくしょう……! うまくいかねぇ……」
「どうした。今日はやけにリキんでんな」
「悔しいんです、俺……。今のままじゃカッコ悪くて……」
「まあそう焦るな」
「……響木さん。どうしてこんな俺に付きっきりで特訓を?」
「さあな。もしかすると、お前が俺に似ているからかもしれんな」
「似てる? 俺と響木さんが?」
「ああ」