真剣勝負! 円堂VS飛鷹!!
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二回戦の相手のカタール代表デザートライオンに、イナズマジャパンは覚醒した宇都宮虎丸のシュートでアジア予選決勝に進むことができた。
だけどこのチームには問題もまだまだある。その一人である飛鷹征矢は夕方になると廃ビルに囲まれた空き地で、井上瑞貴と響木正剛の指導の元、地面に書いたボールの上に足を素振りしていた。何度か続けていくと瑞貴と響木は顔を見合わせて頷く。
「よーし。いいだろう」
響木の合図で飛鷹は素振りをやめてその場に座り込む。顔に流れる汗を拭うと、瑞貴がタオルとドリンクを持って来たのでそれを受け取る。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「蹴ってみろ」
「っ! いいんですか!?」
「次は予選決勝だ。勝つためにはお前のその足が必要になる」
「そうですよ。必ず!」
「俺の…足が……」
イナズマジャパン唯一初心者である飛鷹は、自分の足が必要となるなんて思いもしなかった。
響木は使われていない壁の一部をチョークで円を書き、横でブロックを椅子代わりに座ると瑞貴もその隣に立つ。
「あの的(マト)の中心を狙え」
「わかりました」
飛鷹は助走をつけて蹴るが、ボールは的(マト)よりも右に反れてしまった。跳ね返ったボールを追いかけてキャッチする。
「続けろ」
「はい!」
もう一度飛鷹はボールを蹴る。それから何度も何度も……。
「飛鷹くん、基本は今までの練習と同じです。体のバランスを崩さないでください」
「はい!」
欠点や良い所なども発見して瑞貴はメモ帳に記していく。結局その日はボールが的(マト)に当たることはなかった。
☆☆☆☆☆
次の日。雷門中のグラウンドでイナズマジャパンはパス練習やシュート練習に励んでいる。瑞貴は不動明王とパス練習をしていた。
「いいぞ! ナイスシュートだ!」
「どうですか? 豪炎寺さん!」
「やるじゃないか」
「虎丸の奴、積極的になったな」
「……ケッ」
パスをしている間でも、シュート練習をやっている円堂守や虎丸や豪炎寺修也や鬼道有人の様子が、瑞貴と不動からは見えていた。瑞貴からボールを受け取った不動は、それを面白くなさそうに、二、三度リフティングをすると瑞貴に返す。
「予想外でしたか?」
「何がだよ」
「虎丸の実力です。デザートライオンでスゴいシュートを撃ちましたから」
「……別に。俺の足を引っ張らなかったらどうでもいい」
「アハハ……――ん?」
相変わらずの不動の態度に瑞貴は苦笑をしてパスする。ふと目を向けるとさっきまで立向居勇気とペアでパス練習をやっていた飛鷹が一人で走り込みをしていた。
(う~ん……。まだチーム自体にも馴染めてないなぁ……)
「何余所見してんだよっ!」
「おっと」
急に強めでパスをしてきたので驚きつつも瑞貴は受け取る。
「不動くんだって、さっきシュート練習を見てたじゃないですか」
人のこと言えない、という感じで瑞貴はボールを返すと不動は機嫌が悪いことに気づいた。虎丸のことで不機嫌になっていたが、今はそれ以上なので原因がわからない瑞貴は首を傾げる。
……不動は単に瑞貴が飛鷹を真剣な目で見つめていたのが気に入らなかったのだ。
「全員集合!」
久遠道也の合図で選手全員練習を止め、久遠と神崎シンの周りに集まる。
「今日の練習はここまでだ」
「えっ、もう終わりなんですか?」
いつもより早く練習が終わったことに緑川リュウジは驚いて言うと、久遠は目を向ける。
「私の指示に従えないのか?」
「あっ……いいえ……」
「決勝が近いから体に疲れを残さないでね。クールダウンのストレッチをしっかりやって」
「「「「「はい!」」」」」
だけどこのチームには問題もまだまだある。その一人である飛鷹征矢は夕方になると廃ビルに囲まれた空き地で、井上瑞貴と響木正剛の指導の元、地面に書いたボールの上に足を素振りしていた。何度か続けていくと瑞貴と響木は顔を見合わせて頷く。
「よーし。いいだろう」
響木の合図で飛鷹は素振りをやめてその場に座り込む。顔に流れる汗を拭うと、瑞貴がタオルとドリンクを持って来たのでそれを受け取る。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「蹴ってみろ」
「っ! いいんですか!?」
「次は予選決勝だ。勝つためにはお前のその足が必要になる」
「そうですよ。必ず!」
「俺の…足が……」
イナズマジャパン唯一初心者である飛鷹は、自分の足が必要となるなんて思いもしなかった。
響木は使われていない壁の一部をチョークで円を書き、横でブロックを椅子代わりに座ると瑞貴もその隣に立つ。
「あの的(マト)の中心を狙え」
「わかりました」
飛鷹は助走をつけて蹴るが、ボールは的(マト)よりも右に反れてしまった。跳ね返ったボールを追いかけてキャッチする。
「続けろ」
「はい!」
もう一度飛鷹はボールを蹴る。それから何度も何度も……。
「飛鷹くん、基本は今までの練習と同じです。体のバランスを崩さないでください」
「はい!」
欠点や良い所なども発見して瑞貴はメモ帳に記していく。結局その日はボールが的(マト)に当たることはなかった。
☆☆☆☆☆
次の日。雷門中のグラウンドでイナズマジャパンはパス練習やシュート練習に励んでいる。瑞貴は不動明王とパス練習をしていた。
「いいぞ! ナイスシュートだ!」
「どうですか? 豪炎寺さん!」
「やるじゃないか」
「虎丸の奴、積極的になったな」
「……ケッ」
パスをしている間でも、シュート練習をやっている円堂守や虎丸や豪炎寺修也や鬼道有人の様子が、瑞貴と不動からは見えていた。瑞貴からボールを受け取った不動は、それを面白くなさそうに、二、三度リフティングをすると瑞貴に返す。
「予想外でしたか?」
「何がだよ」
「虎丸の実力です。デザートライオンでスゴいシュートを撃ちましたから」
「……別に。俺の足を引っ張らなかったらどうでもいい」
「アハハ……――ん?」
相変わらずの不動の態度に瑞貴は苦笑をしてパスする。ふと目を向けるとさっきまで立向居勇気とペアでパス練習をやっていた飛鷹が一人で走り込みをしていた。
(う~ん……。まだチーム自体にも馴染めてないなぁ……)
「何余所見してんだよっ!」
「おっと」
急に強めでパスをしてきたので驚きつつも瑞貴は受け取る。
「不動くんだって、さっきシュート練習を見てたじゃないですか」
人のこと言えない、という感じで瑞貴はボールを返すと不動は機嫌が悪いことに気づいた。虎丸のことで不機嫌になっていたが、今はそれ以上なので原因がわからない瑞貴は首を傾げる。
……不動は単に瑞貴が飛鷹を真剣な目で見つめていたのが気に入らなかったのだ。
「全員集合!」
久遠道也の合図で選手全員練習を止め、久遠と神崎シンの周りに集まる。
「今日の練習はここまでだ」
「えっ、もう終わりなんですか?」
いつもより早く練習が終わったことに緑川リュウジは驚いて言うと、久遠は目を向ける。
「私の指示に従えないのか?」
「あっ……いいえ……」
「決勝が近いから体に疲れを残さないでね。クールダウンのストレッチをしっかりやって」
「「「「「はい!」」」」」