灼熱の戦士! デザートライオン!!
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それから瑞貴と虎丸は料理を、秋と冬花と春奈と乃々美はホールを、円堂と豪炎寺は出前と分担して店を開店した。
「「「「いらっしゃいませ!」」」」
「守はエビフライ定食をこの住所に、修也はハヤシライスとカツカレーライスをこっちの住所にお願い」
「「ああ!」」
「虎丸くん、ミックスフライ定食一丁!」
「ミックス一丁ね!」
最初は戸惑うこともあったがだんだんと慣れていき、たえも虎丸の楽しそうな笑顔を久しぶりに見て嬉しく思った。
――宿舎の門限もあり瑞貴たちは閉店までいることができなかった。だけど今日の出前も終了して忙しい時間も過ぎたので、虎丸もたえも大変助かったと笑っていた。
「今日は来てよかったね、円堂くん」
「ああ。みんなも、ありがとうな!」
「ええ」
円堂の言葉に冬花も嬉しそうに笑っている。するとみんなのうしろに歩いていた豪炎寺は振り返って虎ノ屋を見る。
(お前の事情はわかった。だが、何故あんなプレーをする? 俺はそれが知りたい)
「修也?」
「っ、ああ。すまない」
ふと振り返った瑞貴は豪炎寺が立ち止まっているので声をかけた。それに豪炎寺も気づいて再び歩き出して隣に並ぶと、瑞貴は円堂たちに聞こえない音量で声をかける。
「……虎丸くんのプレーが気になってるの?」
「……ああ」
豪炎寺は虎丸が絶好のシュートチャンスを自分で決めずパスを回すプレーが気になっていた。
選考試合では『他の人たちを差し置いて自分が前に出るわけにはいかない』と、ビッグウェイブスのときも『豪炎寺なら確実に決めてくれる』と言っていたが、言い訳のように思える。
「世界と戦う意味を、心の底から理解しないと前へ進めないね」
「そうだな……」
☆☆☆☆☆
フットボールフロンティアインターナショナル・アジア予選の第二試合当日。晴天に恵まれて気温も高くなりそうだ。円堂や瑞貴たちイナズマジャパンはフロンティアスタジアム前に来ていた。
「よし、行くぞ!」
「――虎丸くーん!」
別の方向から声が聞こえて全員振り向くと、乃々美が大きなクーラーボックスを持って手を振っていた。
「あっ! 乃々美姉ちゃん!?」
「誰あれ?」
「虎丸くんのご近所さんよ」
「綺麗な人っス……」
事情を知らない木暮夕弥の疑問に秋が答え、壁山は乃々美に見惚れていた。逆に虎丸は恥ずかしそうに乃々美の元へ駆けて行く。
「何しに来たんだよ!?」
「今日大事な試合なんでしょ? はい。みんなの分、お弁当作って来たのよ!」
「マジっスか!」
弁当、という言葉を聞いてみんな嬉しそうに笑う。特に壁山など目がハートになっていた。中身はおにぎりやスパゲティやハンバーグなどがあり、とてもおいしそうだ。綱海や土方にも好評である。
「へぇ。うまそうじゃねぇか」
「こりゃあ力が湧いてくるぜ」
「これ食べて必ず勝ってね、みんな!」
「「「「「はい!!」」」」」
――それからフィールドで対峙するイナズマジャパンとカタール代表・デザートライオン。角馬王将の実況と共に歓声も上がる。
《フィールド上、一回戦オーストラリアを降(クダ)したイナズマジャパンのスターティングメンバーが並んでいます!》
今回のスターティングメンバーは円堂、瑞貴、豪炎寺、鬼道、吹雪、風丸、緑川、壁山、木暮、綱海である。ベンチにいる立向居勇気、栗松、虎丸、飛鷹、ヒロトも気を引き締めているが、不動だけは退屈そうに欠伸をしていた。
《対して、エリザ=マノン監督率いるデザートライオン! キャプテンのビヨン=カイル選手を筆頭に、並外れた身体能力と優れた個人技を誇るプレーがそろっているとのこと! さあ、どう立ち向かうイナズマジャパン!?》
キャプテン同士として円堂とビヨン=カイルは握手を交わす。
「「「「いらっしゃいませ!」」」」
「守はエビフライ定食をこの住所に、修也はハヤシライスとカツカレーライスをこっちの住所にお願い」
「「ああ!」」
「虎丸くん、ミックスフライ定食一丁!」
「ミックス一丁ね!」
最初は戸惑うこともあったがだんだんと慣れていき、たえも虎丸の楽しそうな笑顔を久しぶりに見て嬉しく思った。
――宿舎の門限もあり瑞貴たちは閉店までいることができなかった。だけど今日の出前も終了して忙しい時間も過ぎたので、虎丸もたえも大変助かったと笑っていた。
「今日は来てよかったね、円堂くん」
「ああ。みんなも、ありがとうな!」
「ええ」
円堂の言葉に冬花も嬉しそうに笑っている。するとみんなのうしろに歩いていた豪炎寺は振り返って虎ノ屋を見る。
(お前の事情はわかった。だが、何故あんなプレーをする? 俺はそれが知りたい)
「修也?」
「っ、ああ。すまない」
ふと振り返った瑞貴は豪炎寺が立ち止まっているので声をかけた。それに豪炎寺も気づいて再び歩き出して隣に並ぶと、瑞貴は円堂たちに聞こえない音量で声をかける。
「……虎丸くんのプレーが気になってるの?」
「……ああ」
豪炎寺は虎丸が絶好のシュートチャンスを自分で決めずパスを回すプレーが気になっていた。
選考試合では『他の人たちを差し置いて自分が前に出るわけにはいかない』と、ビッグウェイブスのときも『豪炎寺なら確実に決めてくれる』と言っていたが、言い訳のように思える。
「世界と戦う意味を、心の底から理解しないと前へ進めないね」
「そうだな……」
☆☆☆☆☆
フットボールフロンティアインターナショナル・アジア予選の第二試合当日。晴天に恵まれて気温も高くなりそうだ。円堂や瑞貴たちイナズマジャパンはフロンティアスタジアム前に来ていた。
「よし、行くぞ!」
「――虎丸くーん!」
別の方向から声が聞こえて全員振り向くと、乃々美が大きなクーラーボックスを持って手を振っていた。
「あっ! 乃々美姉ちゃん!?」
「誰あれ?」
「虎丸くんのご近所さんよ」
「綺麗な人っス……」
事情を知らない木暮夕弥の疑問に秋が答え、壁山は乃々美に見惚れていた。逆に虎丸は恥ずかしそうに乃々美の元へ駆けて行く。
「何しに来たんだよ!?」
「今日大事な試合なんでしょ? はい。みんなの分、お弁当作って来たのよ!」
「マジっスか!」
弁当、という言葉を聞いてみんな嬉しそうに笑う。特に壁山など目がハートになっていた。中身はおにぎりやスパゲティやハンバーグなどがあり、とてもおいしそうだ。綱海や土方にも好評である。
「へぇ。うまそうじゃねぇか」
「こりゃあ力が湧いてくるぜ」
「これ食べて必ず勝ってね、みんな!」
「「「「「はい!!」」」」」
――それからフィールドで対峙するイナズマジャパンとカタール代表・デザートライオン。角馬王将の実況と共に歓声も上がる。
《フィールド上、一回戦オーストラリアを降(クダ)したイナズマジャパンのスターティングメンバーが並んでいます!》
今回のスターティングメンバーは円堂、瑞貴、豪炎寺、鬼道、吹雪、風丸、緑川、壁山、木暮、綱海である。ベンチにいる立向居勇気、栗松、虎丸、飛鷹、ヒロトも気を引き締めているが、不動だけは退屈そうに欠伸をしていた。
《対して、エリザ=マノン監督率いるデザートライオン! キャプテンのビヨン=カイル選手を筆頭に、並外れた身体能力と優れた個人技を誇るプレーがそろっているとのこと! さあ、どう立ち向かうイナズマジャパン!?》
キャプテン同士として円堂とビヨン=カイルは握手を交わす。