灼熱の戦士! デザートライオン!!
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「おっと!」
「「「「!?」」」」
「っ!」
少年は瑞貴の手首をつかんだ。円堂たちは驚いたが瑞貴には予想通りだったので顔をしかめる。そして手首をつかまれたまま秋と冬花に危害が及ばぬようにそのまま前に出た。
「いいから付き合えよ」
「申し訳ありませんが、本当に急いでるんです」
「ヘェ。威勢のいい女は嫌いじゃねぇぜ? 結構可愛い顔してるしな」
「手を離せ!」
「ああん? 痛い目見たくなかったら引っ込んでな」
声を上げた豪炎寺と少年が睨み合う。そのときだった――。
「痛い目か。見せてもらいたいモンだな」
「「「「「!」」」」」
突如聞こえた声に全員が反応して振り向くと、少年の手の力が緩んだ隙に瑞貴は即座に離れた。豪炎寺もそれを見ると瑞貴を自分の背に回して声の主に注目する。
「あれは……!」
「飛鷹さん!」
「えっ!?」
チームメイトの飛鷹と少年が知り合いだったことに円堂は驚く。
「お前ら何している。チームの掟、忘れたのか」
「「「うぅ……」」」
「オイオイオイ。あんたはもうリーダーじゃないんだぜぇ? 飛鷹さんよぉ」
「唐巣……お前がリーダーってわけか。鈴目はどうした」
「鈴目ぇ? ああ、あいつなら目障りなんで追い出したよ。――ボコボコにしてね」
「クッ……! てめぇ!」
その言葉に飛鷹は歯を食いしばって睨みつけると、少年――唐巣幸人は指をパチンと鳴らして合図を出した。
「あんたの時代は終わったんだよ、飛鷹さん! やれ!」
「「「うぅ……わあぁぁああ!!」」」
唐巣の命令に三人が飛鷹に襲い掛かる。それを見た瑞貴は豪炎寺の背から出て声を上げた。
「飛鷹くん!」
「わかってますよ、井上さん! バカ野郎共がぁ!」
「いっ!?」
「えっ!?」
「っ!?」
飛鷹が足を思いっきり振り上げただけで強風が舞い上がる。唐巣も円堂も豪炎寺も驚き、収まった頃には三人共倒れていた。
「チッ。役に立たねぇ奴らだな」
反撃しようと唐巣が指をパキポキ鳴らすと、二人の間に円堂と瑞貴が出てきた。
「やめろ。飛鷹は大事なチームメイトなんだ。殴りたいなら俺を殴れ」
「っ、キャプテン!」
「あなたもですよ、飛鷹くん。どうしても言うなら私が相手になります。もちろん――女だからってナメるな」
「「「「「!」」」」」
瑞貴の口調と雰囲気が変わったことに、この場の全員が感じた。円堂と豪炎寺と秋は瑞貴がキレかけていることがわかり言葉を紡ごうとすると、唐巣がデコチャリに乗る音が聞こえた。
「萎(ナ)えちまったぜ……今日の所は帰りますよ。だけどこの借りは必ず返しますぜ飛鷹さん。それとそこの威勢のいい彼女」
「?」
「あんた気に入ったぜ」
瑞貴にそう言って唐巣は去って行った。続いて飛鷹も先ほど倒した三人の前に座り込む。
「手荒なことしてすまなかった」
「飛鷹さん……」
「なんでこんなマネをした?」
「仕方なかったんです……」
「自分の敵になりそうな相手を大勢で潰すのが新リーダーのやり方なんです……」
「俺たちも唐巣さんのやり方が間違ってるってわかってます。でも、歯が立たなくて……」
「お願いします、飛鷹さん! チームに戻ってください!」
「「「お願いします!」」」
必死に飛鷹にお願いする三人。だが、飛鷹は立ち上がって告げる。
「これはお前たちの問題だ。俺にはどうすることもできない」
拒否されてトボトボと去って行く三人を見送ると、飛鷹は瑞貴たちの前に立って申し訳なさそうな顔をする。
「昔のダチが、とんだご迷惑を……」
「別に構いませんよ。私たちも飛鷹くんも無事だったんですし」
「でも、どういうことなんだよ? 飛鷹」
「……すみません、キャプテン。昔のことは勘弁してください」
「……わかった!」
飛鷹の真剣な口調から何かを感じた円堂も追求しなかった。続けて飛鷹も去って行き、その背中を円堂たちは見送る。
「「「「!?」」」」
「っ!」
少年は瑞貴の手首をつかんだ。円堂たちは驚いたが瑞貴には予想通りだったので顔をしかめる。そして手首をつかまれたまま秋と冬花に危害が及ばぬようにそのまま前に出た。
「いいから付き合えよ」
「申し訳ありませんが、本当に急いでるんです」
「ヘェ。威勢のいい女は嫌いじゃねぇぜ? 結構可愛い顔してるしな」
「手を離せ!」
「ああん? 痛い目見たくなかったら引っ込んでな」
声を上げた豪炎寺と少年が睨み合う。そのときだった――。
「痛い目か。見せてもらいたいモンだな」
「「「「「!」」」」」
突如聞こえた声に全員が反応して振り向くと、少年の手の力が緩んだ隙に瑞貴は即座に離れた。豪炎寺もそれを見ると瑞貴を自分の背に回して声の主に注目する。
「あれは……!」
「飛鷹さん!」
「えっ!?」
チームメイトの飛鷹と少年が知り合いだったことに円堂は驚く。
「お前ら何している。チームの掟、忘れたのか」
「「「うぅ……」」」
「オイオイオイ。あんたはもうリーダーじゃないんだぜぇ? 飛鷹さんよぉ」
「唐巣……お前がリーダーってわけか。鈴目はどうした」
「鈴目ぇ? ああ、あいつなら目障りなんで追い出したよ。――ボコボコにしてね」
「クッ……! てめぇ!」
その言葉に飛鷹は歯を食いしばって睨みつけると、少年――唐巣幸人は指をパチンと鳴らして合図を出した。
「あんたの時代は終わったんだよ、飛鷹さん! やれ!」
「「「うぅ……わあぁぁああ!!」」」
唐巣の命令に三人が飛鷹に襲い掛かる。それを見た瑞貴は豪炎寺の背から出て声を上げた。
「飛鷹くん!」
「わかってますよ、井上さん! バカ野郎共がぁ!」
「いっ!?」
「えっ!?」
「っ!?」
飛鷹が足を思いっきり振り上げただけで強風が舞い上がる。唐巣も円堂も豪炎寺も驚き、収まった頃には三人共倒れていた。
「チッ。役に立たねぇ奴らだな」
反撃しようと唐巣が指をパキポキ鳴らすと、二人の間に円堂と瑞貴が出てきた。
「やめろ。飛鷹は大事なチームメイトなんだ。殴りたいなら俺を殴れ」
「っ、キャプテン!」
「あなたもですよ、飛鷹くん。どうしても言うなら私が相手になります。もちろん――女だからってナメるな」
「「「「「!」」」」」
瑞貴の口調と雰囲気が変わったことに、この場の全員が感じた。円堂と豪炎寺と秋は瑞貴がキレかけていることがわかり言葉を紡ごうとすると、唐巣がデコチャリに乗る音が聞こえた。
「萎(ナ)えちまったぜ……今日の所は帰りますよ。だけどこの借りは必ず返しますぜ飛鷹さん。それとそこの威勢のいい彼女」
「?」
「あんた気に入ったぜ」
瑞貴にそう言って唐巣は去って行った。続いて飛鷹も先ほど倒した三人の前に座り込む。
「手荒なことしてすまなかった」
「飛鷹さん……」
「なんでこんなマネをした?」
「仕方なかったんです……」
「自分の敵になりそうな相手を大勢で潰すのが新リーダーのやり方なんです……」
「俺たちも唐巣さんのやり方が間違ってるってわかってます。でも、歯が立たなくて……」
「お願いします、飛鷹さん! チームに戻ってください!」
「「「お願いします!」」」
必死に飛鷹にお願いする三人。だが、飛鷹は立ち上がって告げる。
「これはお前たちの問題だ。俺にはどうすることもできない」
拒否されてトボトボと去って行く三人を見送ると、飛鷹は瑞貴たちの前に立って申し訳なさそうな顔をする。
「昔のダチが、とんだご迷惑を……」
「別に構いませんよ。私たちも飛鷹くんも無事だったんですし」
「でも、どういうことなんだよ? 飛鷹」
「……すみません、キャプテン。昔のことは勘弁してください」
「……わかった!」
飛鷹の真剣な口調から何かを感じた円堂も追求しなかった。続けて飛鷹も去って行き、その背中を円堂たちは見送る。