ビッグウェイブを乗り越えろ!
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「これが世界か……!」
「体力、スピード、テクニック、戦術の切り替えの早さ、全て素晴らしいです!」
(監督はこうなることを読んで、俺たちにアップを!)
まだ力を隠していたことに円堂は感激し、目金欠流は相手の実力に驚き、立向居は久遠の意図を理解した。
続けてダニエルがホリーにパスをすると、その前に木暮が立ち塞がる。
「カンガルーキック!」
ボールを宙に上げると、両足でボールごと木暮に向かって蹴る。海とは全然違う技に音無春奈も目金も驚く。
「海だけじゃなかったの!?」
「どうやらリザーブとして、陸で鍛えた選手たちを控えていたようですね!」
その間にジョーがノーマルシュートを撃つと円堂がパンチングで止めた。緑川もシュートを撃つがジーンに止められてしまう。互いに攻め手をかき、試合は膠着(コウチャク)状態だが1点を先制しているビッグウェイブスが有利だ。
鬼道もそのことを感じて焦りながらドリブルをしていく。
(前半で追いついておかなくては……!)
「「でやっ!」」
そのせいでスライディングするマットとサーフに反応が遅れてしまい、マットはかわしたものの次に来るサーフに思いっきり足をぶつけてしまって倒れる。これはファウルとなった。
「大丈夫!?」
「大したことはない……」
差し出された瑞貴の手を鬼道は受け取って立ち上がる。だが、その瞬間顔色が悪くなったことに瑞貴は気づいた。
イナズマジャパンのフリーキックで風丸が鬼道にパスするも、激痛が走った鬼道は痛みで足を押さえてしまった。そして運よく前半終了のホイッスルが鳴ったので、円堂と瑞貴は鬼道の腕を自分の肩に回してベンチに向かった。
――ハーフタイムに入って木野秋は鬼道の足の様子を診るが、痛みで顔を歪める鬼道に試合続行は不可能と判断して久遠に言う。
「この試合はムリです!」
「これくらい大丈夫だ!」
「鬼道、気持ちはわかる。だけどムリはするな」
「このまま試合さたら悪化させるだけだよ」
「円堂……。瑞貴……」
「鬼道、交代だ」
「はい……」
鬼道の肩に手を置いて制止する円堂と瑞貴。久遠は交代宣言したので鬼道は渋々ながら了承した。
「後半は頭からいくぞ。虎丸」
「っ!?」
「は、はい! みなさんに迷惑がかからないプレーを心掛けます!」
(チッ! 出番はまだか!)
鬼道が下げられたことで出られると思った不動だが、虎丸となったため忌々しげに舌打ちをする。
「後半の指示を伝える。吹雪、お前は中盤の底に下がって相手の攻撃の目を詰め」
「はい!」
「虎丸はそのまま鬼道のポジションに入れ。前にボールを繋げろ」
「そんな大事なポジション、俺でいいんですか!?」
「お前がやるんだ」
「はい!」
久遠の指示に緊張する虎丸に、イナズマジャパンのムードメーカーである綱海が声をかける。
「まっ、気楽にやれって。うしろには俺たちが付いてっからよ」
「それから綱海」
「えっ!? まさか、俺も交代……?」
「綱海。お前は俺の指示を聞かず、外へ出て特訓をしていたようだな」
「えっ、あー……バレてた?」
「あんだけ大声で叫びながら宿舎を出れば、嫌でもバレるでしょ」
「ウッシッシッシッ」
抜け出したことがバレて青ざめる綱海に、瑞貴は呆れながら溜息を吐き、木暮は笑った。
「体力、スピード、テクニック、戦術の切り替えの早さ、全て素晴らしいです!」
(監督はこうなることを読んで、俺たちにアップを!)
まだ力を隠していたことに円堂は感激し、目金欠流は相手の実力に驚き、立向居は久遠の意図を理解した。
続けてダニエルがホリーにパスをすると、その前に木暮が立ち塞がる。
「カンガルーキック!」
ボールを宙に上げると、両足でボールごと木暮に向かって蹴る。海とは全然違う技に音無春奈も目金も驚く。
「海だけじゃなかったの!?」
「どうやらリザーブとして、陸で鍛えた選手たちを控えていたようですね!」
その間にジョーがノーマルシュートを撃つと円堂がパンチングで止めた。緑川もシュートを撃つがジーンに止められてしまう。互いに攻め手をかき、試合は膠着(コウチャク)状態だが1点を先制しているビッグウェイブスが有利だ。
鬼道もそのことを感じて焦りながらドリブルをしていく。
(前半で追いついておかなくては……!)
「「でやっ!」」
そのせいでスライディングするマットとサーフに反応が遅れてしまい、マットはかわしたものの次に来るサーフに思いっきり足をぶつけてしまって倒れる。これはファウルとなった。
「大丈夫!?」
「大したことはない……」
差し出された瑞貴の手を鬼道は受け取って立ち上がる。だが、その瞬間顔色が悪くなったことに瑞貴は気づいた。
イナズマジャパンのフリーキックで風丸が鬼道にパスするも、激痛が走った鬼道は痛みで足を押さえてしまった。そして運よく前半終了のホイッスルが鳴ったので、円堂と瑞貴は鬼道の腕を自分の肩に回してベンチに向かった。
――ハーフタイムに入って木野秋は鬼道の足の様子を診るが、痛みで顔を歪める鬼道に試合続行は不可能と判断して久遠に言う。
「この試合はムリです!」
「これくらい大丈夫だ!」
「鬼道、気持ちはわかる。だけどムリはするな」
「このまま試合さたら悪化させるだけだよ」
「円堂……。瑞貴……」
「鬼道、交代だ」
「はい……」
鬼道の肩に手を置いて制止する円堂と瑞貴。久遠は交代宣言したので鬼道は渋々ながら了承した。
「後半は頭からいくぞ。虎丸」
「っ!?」
「は、はい! みなさんに迷惑がかからないプレーを心掛けます!」
(チッ! 出番はまだか!)
鬼道が下げられたことで出られると思った不動だが、虎丸となったため忌々しげに舌打ちをする。
「後半の指示を伝える。吹雪、お前は中盤の底に下がって相手の攻撃の目を詰め」
「はい!」
「虎丸はそのまま鬼道のポジションに入れ。前にボールを繋げろ」
「そんな大事なポジション、俺でいいんですか!?」
「お前がやるんだ」
「はい!」
久遠の指示に緊張する虎丸に、イナズマジャパンのムードメーカーである綱海が声をかける。
「まっ、気楽にやれって。うしろには俺たちが付いてっからよ」
「それから綱海」
「えっ!? まさか、俺も交代……?」
「綱海。お前は俺の指示を聞かず、外へ出て特訓をしていたようだな」
「えっ、あー……バレてた?」
「あんだけ大声で叫びながら宿舎を出れば、嫌でもバレるでしょ」
「ウッシッシッシッ」
抜け出したことがバレて青ざめる綱海に、瑞貴は呆れながら溜息を吐き、木暮は笑った。