ビッグウェイブを乗り越えろ!
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「箱の鍵……?」
「なんのことだ?」
「さあ?」
久遠の指示は円堂も風丸も綱海もわからなかった。それは他の選手も同じだろう。
ピッチの中で唯一その意味を知る瑞貴はチラッと久遠を見ると、それに気づいた久遠は首を振った。――まだそのときではないのだ。
鬼道がドリブルで上がって行きながら『箱の中の鍵』を考えていると、またもやボックスロックディフェンスにかかってしまった。
(どの方向も二人がかりで行く手を阻む戦術……! まるで箱の中に閉じ込められているような……)
『箱の鍵はお前たちの中にある』
「!」
鬼道は部屋の中での特訓は長い紙を天井からいくつも吊して扇風機の風で揺れる中、よけながらリフティングしていた。ニースたちの足が今は紙のように見えてうまくよけることができた。
「何っ!?」
突然よけられたことにニースは驚いた。
《鬼道、見事なコントロール! ボックスロックディフェンスの狭いスペースの中で軽やかにボールをキープしている!》
「鬼道!」
「よし!」
「へぇ……」
鬼道の動きに円堂と瑞貴は喜びの声を上げ、観客席にいる選抜試合でもいたヒデという少年が感心するように呟いた。
「もっと激しくいけ!」
(あの特訓が……)
ニースがそう指示を出すも鬼道はボールのキープを続いている。部屋の中でやった特訓が役に立っているのだ。それに苛立ち「何を手こずっている!」と声を上げたのでニースとマットの肩がぶつかってしまった。それを鬼道は見逃さない。
「ここだ!」
ボールに足でスピンをかけた鬼道が豪炎寺にパスを繋いだ。
《ボックスロックディフェンス敗れるー! イナズマジャパンの司令塔・鬼道がついに打ち崩したー!》
練習禁止……狭い部屋の中に閉じ込められていたのは、攻略法を見つけさせるためだったのだ。
「一度破ったくらいでいい気になるな! ボックスロックディフェンス!」
今度はマットとカーメイ=コーラーと、クラーク=ケインと、サーフ=ウィンダスが、豪炎寺をボックスロックディフェンスで囲む。
だけど豪炎寺も軽やかにキープし、隙を見つけて吹雪にパスをした。イナズマジャパンはボックスロックディフェンスを完全に攻略している。
「お前たち、準備しておけ」
「「はい/でヤンス!」」
(ボックスロックディフェンスを攻略したのに……なんで?)
久遠がベンチにいる宇都宮虎丸や栗松鉄平に指示したので、立向居は相手の必殺タクティクスを崩しても続けて指示を出す疑問を持った。その間に吹雪がゴールに迫っていく。
「ウルフレジェンド!」
「グレートバリアリーフ!」
吹雪のウルフレジェンドを、ジーン=ベイカーが放つ大波のグレートバリアリーフで見事に止められた。
そのままシャイン=ビーチにボールが回ろうとすると、直前で豪炎寺がカットしてシュート体勢に入る。
「爆熱ストーム!」
「グレートバリアリーフ!」
なんとジーンは吹雪に続けて豪炎寺のシュートも止めてしまった。
ジーンから回ったボールをデビットがラインの外に出す。ミスキックかと思いきや、それは選手交代の合図だった。シャインとシュリーに代わり、ホリー=サマーズと、ダニエル=バラックが入る。監督のロビエト=クライザーはニースにアイコンタクトを出すと、ニースはその意味を理解して笑った。
緑川リュウジがドリブルで上がっていくと、先ほど交代したダニエルが一人だけで立ち向かってくる。
(一人……? とうとうボックスロックをあきらめたな!)
「グレイブストーン!」
「うわあ!」
ダニエルが宙返りして両拳を地面に叩きつけると、そこから尖った岩が次々現れて緑川はその餌食になってしまった。
ビッグウェイブスはボックスロックディフェンスが通用しないと見て、個人技に切り替えてきたのだ。
「なんのことだ?」
「さあ?」
久遠の指示は円堂も風丸も綱海もわからなかった。それは他の選手も同じだろう。
ピッチの中で唯一その意味を知る瑞貴はチラッと久遠を見ると、それに気づいた久遠は首を振った。――まだそのときではないのだ。
鬼道がドリブルで上がって行きながら『箱の中の鍵』を考えていると、またもやボックスロックディフェンスにかかってしまった。
(どの方向も二人がかりで行く手を阻む戦術……! まるで箱の中に閉じ込められているような……)
『箱の鍵はお前たちの中にある』
「!」
鬼道は部屋の中での特訓は長い紙を天井からいくつも吊して扇風機の風で揺れる中、よけながらリフティングしていた。ニースたちの足が今は紙のように見えてうまくよけることができた。
「何っ!?」
突然よけられたことにニースは驚いた。
《鬼道、見事なコントロール! ボックスロックディフェンスの狭いスペースの中で軽やかにボールをキープしている!》
「鬼道!」
「よし!」
「へぇ……」
鬼道の動きに円堂と瑞貴は喜びの声を上げ、観客席にいる選抜試合でもいたヒデという少年が感心するように呟いた。
「もっと激しくいけ!」
(あの特訓が……)
ニースがそう指示を出すも鬼道はボールのキープを続いている。部屋の中でやった特訓が役に立っているのだ。それに苛立ち「何を手こずっている!」と声を上げたのでニースとマットの肩がぶつかってしまった。それを鬼道は見逃さない。
「ここだ!」
ボールに足でスピンをかけた鬼道が豪炎寺にパスを繋いだ。
《ボックスロックディフェンス敗れるー! イナズマジャパンの司令塔・鬼道がついに打ち崩したー!》
練習禁止……狭い部屋の中に閉じ込められていたのは、攻略法を見つけさせるためだったのだ。
「一度破ったくらいでいい気になるな! ボックスロックディフェンス!」
今度はマットとカーメイ=コーラーと、クラーク=ケインと、サーフ=ウィンダスが、豪炎寺をボックスロックディフェンスで囲む。
だけど豪炎寺も軽やかにキープし、隙を見つけて吹雪にパスをした。イナズマジャパンはボックスロックディフェンスを完全に攻略している。
「お前たち、準備しておけ」
「「はい/でヤンス!」」
(ボックスロックディフェンスを攻略したのに……なんで?)
久遠がベンチにいる宇都宮虎丸や栗松鉄平に指示したので、立向居は相手の必殺タクティクスを崩しても続けて指示を出す疑問を持った。その間に吹雪がゴールに迫っていく。
「ウルフレジェンド!」
「グレートバリアリーフ!」
吹雪のウルフレジェンドを、ジーン=ベイカーが放つ大波のグレートバリアリーフで見事に止められた。
そのままシャイン=ビーチにボールが回ろうとすると、直前で豪炎寺がカットしてシュート体勢に入る。
「爆熱ストーム!」
「グレートバリアリーフ!」
なんとジーンは吹雪に続けて豪炎寺のシュートも止めてしまった。
ジーンから回ったボールをデビットがラインの外に出す。ミスキックかと思いきや、それは選手交代の合図だった。シャインとシュリーに代わり、ホリー=サマーズと、ダニエル=バラックが入る。監督のロビエト=クライザーはニースにアイコンタクトを出すと、ニースはその意味を理解して笑った。
緑川リュウジがドリブルで上がっていくと、先ほど交代したダニエルが一人だけで立ち向かってくる。
(一人……? とうとうボックスロックをあきらめたな!)
「グレイブストーン!」
「うわあ!」
ダニエルが宙返りして両拳を地面に叩きつけると、そこから尖った岩が次々現れて緑川はその餌食になってしまった。
ビッグウェイブスはボックスロックディフェンスが通用しないと見て、個人技に切り替えてきたのだ。