ビッグウェイブを乗り越えろ!
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ついに始まったフットボールフロンティアインターナショナル・アジア予選。イナズマジャパンの初戦の相手は、オーストラリア代表ビッグウェイブスだ。
だが今日までの二日間は久遠道也と神崎シンの指示で練習禁止にさせられたので、部屋の中で特訓をしていたがチームの連携はうまくいっていない。
ジョー=ジョーンズが放つメガロドンを円堂守は正義の鉄拳で対抗するが、シュートの強さに負けてしまい先制点を許してしまう。
「こんな簡単に1点を取られるなんて……」
「久遠監督の言う通りだったっス……」
「世界のレベルはスゴい……」
「出番が早まりそうだな」
初めて目の当たりにした世界レベルに、木暮夕弥も壁山塀吾郎も立向居勇気も驚く。逆に不動明王は自分が出ることだけを望んでいた。
(あの失点は練習をしていれば防げていたかもしれない……。監督と神崎さんが練習禁止にしなければ……!)
鬼道有人は取りこぼしたボールを追って綱海条介と壁山が衝突したことを思い出す。ポジショニングの練習もできなかったのだから久遠とシンを睨み付ける、が――。
「「スゴいな!」」
「「「「「えっ?」」」」」
点を取られたというのに、突然笑って声を上げた円堂と井上瑞貴に全員顔を向ける。
「こんなスゴい奴らとやれるなんて、燃えてきた!」
「強い相手だからこそ戦いがいがあるし、こっちも負けてられないね!」
腕を上げて飛び上がる円堂と、拳を手の平に叩きつけてやる気満々の瑞貴に、壁山も風丸一郎太たちも先ほどまでの緊張が抜けていく。
「強い敵ほど燃えるなんて、キャプテンと瑞貴さんらしいっス!」
「ああ。この闘志に、どれだけ勇気をもらってきたか……!」
「みんな! 試合は始まったばかりだ!」
「まずは1点! 追いついていくよ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
イナズマジャパンのボールで試合再開。吹雪士郎が豪炎寺修也にボールを渡すとFWとMFが攻め上がっていく。
「いけー! 一発かましたれ――っ!!」
「がんばれ! 円堂! 瑞貴! みんな――っ!!」
観客席から浦部リカと財前塔子の応援が上がる。
豪炎寺の向かいから走ってくるニース=ドルフィンは、デビット=ウォーターマンと、シュリー=プンストンと、マット=アングルと顔を見合わせた。
「ボックスロックディフェンス!」
その合図に四人は一気に豪炎寺を囲んだ。ビッグウェイブスの必殺タクティクスで、どこに行っても塞がれてパスもできないのだ。
(上だ!)
逃げ道は上空しかないと考えた豪炎寺はジャンプするが、それを読んでいたニースが豪炎寺より高く飛んでボールを奪い、そのままドリブルで上がっていく。
先ほど先制点を奪ったジョーを壁山と綱海が足止めするが、ニースは逆サイドから上がるリーフ=ハミルトンにパスした。そのままリーフはノーマルシュートを撃つと円堂は横っ飛びで止めることに成功した。
続いて吹雪が円堂からボールを受け取ってドリブルで上がっていくが……。
「ボックスロックディフェンス!」
「クッ!」
ニースの合図で吹雪も囲まれる。次々伸びてくる足にボールをキープすることに精一杯でいると、ニースとマットの間にある基山ヒロトへのパスコースが少し空いたことに気づいた。実行するべくパスを出すも、ニースとマットが足を上げて防いでしまった。
《無敵のボックスロックディフェンスー! これを破ることは不可能なのか!?》
ビッグウェイブスの猛攻に円堂は精一杯守っているが、攻めようとすればボックスロックディフェンスにかかってしまう。イナズマジャパンは防戦一方だ。
(どうすれば……!)
「――まだ気づかないのか!」
「「「「「!?」」」」」
「箱の鍵はお前たちの中にある!」
鬼道が悩んでいると突然久遠の声がベンチから上がり、自分の胸を指差した。
だが今日までの二日間は久遠道也と神崎シンの指示で練習禁止にさせられたので、部屋の中で特訓をしていたがチームの連携はうまくいっていない。
ジョー=ジョーンズが放つメガロドンを円堂守は正義の鉄拳で対抗するが、シュートの強さに負けてしまい先制点を許してしまう。
「こんな簡単に1点を取られるなんて……」
「久遠監督の言う通りだったっス……」
「世界のレベルはスゴい……」
「出番が早まりそうだな」
初めて目の当たりにした世界レベルに、木暮夕弥も壁山塀吾郎も立向居勇気も驚く。逆に不動明王は自分が出ることだけを望んでいた。
(あの失点は練習をしていれば防げていたかもしれない……。監督と神崎さんが練習禁止にしなければ……!)
鬼道有人は取りこぼしたボールを追って綱海条介と壁山が衝突したことを思い出す。ポジショニングの練習もできなかったのだから久遠とシンを睨み付ける、が――。
「「スゴいな!」」
「「「「「えっ?」」」」」
点を取られたというのに、突然笑って声を上げた円堂と井上瑞貴に全員顔を向ける。
「こんなスゴい奴らとやれるなんて、燃えてきた!」
「強い相手だからこそ戦いがいがあるし、こっちも負けてられないね!」
腕を上げて飛び上がる円堂と、拳を手の平に叩きつけてやる気満々の瑞貴に、壁山も風丸一郎太たちも先ほどまでの緊張が抜けていく。
「強い敵ほど燃えるなんて、キャプテンと瑞貴さんらしいっス!」
「ああ。この闘志に、どれだけ勇気をもらってきたか……!」
「みんな! 試合は始まったばかりだ!」
「まずは1点! 追いついていくよ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
イナズマジャパンのボールで試合再開。吹雪士郎が豪炎寺修也にボールを渡すとFWとMFが攻め上がっていく。
「いけー! 一発かましたれ――っ!!」
「がんばれ! 円堂! 瑞貴! みんな――っ!!」
観客席から浦部リカと財前塔子の応援が上がる。
豪炎寺の向かいから走ってくるニース=ドルフィンは、デビット=ウォーターマンと、シュリー=プンストンと、マット=アングルと顔を見合わせた。
「ボックスロックディフェンス!」
その合図に四人は一気に豪炎寺を囲んだ。ビッグウェイブスの必殺タクティクスで、どこに行っても塞がれてパスもできないのだ。
(上だ!)
逃げ道は上空しかないと考えた豪炎寺はジャンプするが、それを読んでいたニースが豪炎寺より高く飛んでボールを奪い、そのままドリブルで上がっていく。
先ほど先制点を奪ったジョーを壁山と綱海が足止めするが、ニースは逆サイドから上がるリーフ=ハミルトンにパスした。そのままリーフはノーマルシュートを撃つと円堂は横っ飛びで止めることに成功した。
続いて吹雪が円堂からボールを受け取ってドリブルで上がっていくが……。
「ボックスロックディフェンス!」
「クッ!」
ニースの合図で吹雪も囲まれる。次々伸びてくる足にボールをキープすることに精一杯でいると、ニースとマットの間にある基山ヒロトへのパスコースが少し空いたことに気づいた。実行するべくパスを出すも、ニースとマットが足を上げて防いでしまった。
《無敵のボックスロックディフェンスー! これを破ることは不可能なのか!?》
ビッグウェイブスの猛攻に円堂は精一杯守っているが、攻めようとすればボックスロックディフェンスにかかってしまう。イナズマジャパンは防戦一方だ。
(どうすれば……!)
「――まだ気づかないのか!」
「「「「「!?」」」」」
「箱の鍵はお前たちの中にある!」
鬼道が悩んでいると突然久遠の声がベンチから上がり、自分の胸を指差した。