開幕! 世界への挑戦!!
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「あいつらに考える頭はないのかよ」
「瞳子姉さんのときは考えることもやってたんですけど、桜咲中の事件が効いているんですね」
「むしろお前が俺に普通に構うのが不思議だな。真・帝国のことを忘れてねぇだろ」
不動は鬼道のチームメイトで瑞貴の友達である佐久間次郎と源田幸次郎に、体を痛める禁断の必殺技を使わせたのだ。逆に瑞貴は首を傾げて「忘れてませんよ」と言った。
「経緯はどうあれ、あれは次郎たちが望んでやったことですから。人は上辺だけじゃなく本質を見抜かないと相手を理解することはできません。久遠監督だって同じですよ」
そう言うと瑞貴は不動と正面で向かい合ってニコッと満面の笑みを浮かべる。
「それに不動くんの『勝って世界一になりたい』という気持ちは私と一緒です!」
「っ! ……バカ女」
「またバカ女って言いましたね!?」
不動はそっぽ向いていたがその頬は少し赤かった、やはり瑞貴といると自分の調子がおかしくなる。
「――始めるぞ」
「はい!」
不動が取り出したボールを見て瑞貴は力強く頷いた。
――昼食時間になりマネージャーたちが作ってくれたご飯を食べていく。
「ハァ……。練習したい……」
「俺もっス! お腹減らないから食欲ないっス!」
「…………」
溜息を吐く円堂はともかく、フォークに大きな塊でまとめたスパゲティを平気で食べる壁山塀吾郎に木野秋は苦笑した。
「ごちそうさん」
「飛鷹、もう部屋に戻るのか?」
「どうしようと俺の勝手だ」
「それはそうだが……」
トレーを片付けて部屋に戻ろうとする飛鷹征矢に風丸が声をかけるが、彼の態度に壁山と栗松鉄平はあまりよく思っていない。
「なーんか嫌な感じっス」
「でヤンス」
「っ!」
「「ヒィッ!」」
半分振り向いて睨み付ける飛鷹の眼光に、壁山と栗松は悲鳴を上げたあと誤魔化すように食べていく。
「飛鷹。少し話さないか? 俺たち、お前のことを何も知らないからさ」
「キャプテン。ありがたい話ですが、俺は知ってもらいほど大した人間じゃありません。失礼します」
そう言って飛鷹は食堂から出て行った。
「礼儀は弁(ワキマ)えてるみたいだけど、よくわからない奴だな」
「うーん……」
「格好とかどこか不良っぽいですよね」
「そう? みんな考え過ぎよ」
「みなさーん!」
飛鷹のことを風丸と円堂と音無春奈と秋が話していると、廊下から駆け出してくる目金欠流がDVDを持ってきた。
「オーストラリア代表の情報を入手しました!」
「「「「「オォ――ッ!!」」」」」
「やるじゃねぇか!」
「僕の情報収集能力、お見せしましょう!」
得意気にそう言うと、目金はさっそくデッキにDVDをセットする。みんなも真剣な面差しでテレビの前に集まった。
画面には黄色と緑を強調するユニフォームを着た選手たちが映っている。
「瞳子姉さんのときは考えることもやってたんですけど、桜咲中の事件が効いているんですね」
「むしろお前が俺に普通に構うのが不思議だな。真・帝国のことを忘れてねぇだろ」
不動は鬼道のチームメイトで瑞貴の友達である佐久間次郎と源田幸次郎に、体を痛める禁断の必殺技を使わせたのだ。逆に瑞貴は首を傾げて「忘れてませんよ」と言った。
「経緯はどうあれ、あれは次郎たちが望んでやったことですから。人は上辺だけじゃなく本質を見抜かないと相手を理解することはできません。久遠監督だって同じですよ」
そう言うと瑞貴は不動と正面で向かい合ってニコッと満面の笑みを浮かべる。
「それに不動くんの『勝って世界一になりたい』という気持ちは私と一緒です!」
「っ! ……バカ女」
「またバカ女って言いましたね!?」
不動はそっぽ向いていたがその頬は少し赤かった、やはり瑞貴といると自分の調子がおかしくなる。
「――始めるぞ」
「はい!」
不動が取り出したボールを見て瑞貴は力強く頷いた。
――昼食時間になりマネージャーたちが作ってくれたご飯を食べていく。
「ハァ……。練習したい……」
「俺もっス! お腹減らないから食欲ないっス!」
「…………」
溜息を吐く円堂はともかく、フォークに大きな塊でまとめたスパゲティを平気で食べる壁山塀吾郎に木野秋は苦笑した。
「ごちそうさん」
「飛鷹、もう部屋に戻るのか?」
「どうしようと俺の勝手だ」
「それはそうだが……」
トレーを片付けて部屋に戻ろうとする飛鷹征矢に風丸が声をかけるが、彼の態度に壁山と栗松鉄平はあまりよく思っていない。
「なーんか嫌な感じっス」
「でヤンス」
「っ!」
「「ヒィッ!」」
半分振り向いて睨み付ける飛鷹の眼光に、壁山と栗松は悲鳴を上げたあと誤魔化すように食べていく。
「飛鷹。少し話さないか? 俺たち、お前のことを何も知らないからさ」
「キャプテン。ありがたい話ですが、俺は知ってもらいほど大した人間じゃありません。失礼します」
そう言って飛鷹は食堂から出て行った。
「礼儀は弁(ワキマ)えてるみたいだけど、よくわからない奴だな」
「うーん……」
「格好とかどこか不良っぽいですよね」
「そう? みんな考え過ぎよ」
「みなさーん!」
飛鷹のことを風丸と円堂と音無春奈と秋が話していると、廊下から駆け出してくる目金欠流がDVDを持ってきた。
「オーストラリア代表の情報を入手しました!」
「「「「「オォ――ッ!!」」」」」
「やるじゃねぇか!」
「僕の情報収集能力、お見せしましょう!」
得意気にそう言うと、目金はさっそくデッキにDVDをセットする。みんなも真剣な面差しでテレビの前に集まった。
画面には黄色と緑を強調するユニフォームを着た選手たちが映っている。