開幕! 世界への挑戦!!
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フットボールフロンティアインターナショナル・アジア予選の相手は、優勝候補と言われるオーストラリア代表ビッグウェイブス。強豪と戦うことでイナズマジャパンは張り切っていたが、久遠道也と神崎シンが出した指示は――練習禁止。
「これは命令だ。オーストラリア戦までの二日間、一切合宿所から出ることを許さない」
「ちなみにこれは、監督と僕が出した結論だから反論は拒否するよ」
「久遠監督、神崎さん、どういうことですか!?」
「言葉通りだ」
「うん」
「俺たちは日本代表に召集されたばかりで、チームとして完成していません。この二日間は、チームの連携を高めてために使うべきです」
「監督は私だ。命令に従ってもらう」
鬼道有人の反論も、久遠が表情と声音で有無を言わさない。険悪な空気を察するがシンは続けて指示を出す。
「それぞれに個室を用意をしておいたから、互いの行き来は許可するけど、合宿所から出るのは却下。以上だよ」
☆☆☆☆☆
そうして円堂守を始めとする選手は言われた通りに自分の個室に戻る。それは井上瑞貴も同じだが部屋にあるボールを見て両腕を組む。
「ボールを使ったら音でバレるよね…両隣は何故か守と有人だし……。とりあえずストレッチを始めようっと」
原作で瑞貴はこの練習禁止の意味を知っている。みんなが自分自身で気づいていないのに実行すればバレたときの説明が難しいので、とりあえず体を解(ホグ)すことから始める。
コンコン。
「はーい」
ノックが聞こえたので扉を開くと、そこにいたのは不動明王だった。珍しい来客に瑞貴も少し目を見開く。
「どうしたんですか?」
「お前はわかってるんだろ。監督とコーチの指示の意味」
「はい」
「なら付き合え、バカ女。お前なら俺の練習相手に丁度いい」
「……構いませんが、いつになったらマトモに呼んでくれるんですか?」
話しかけて練習に誘ってくれるということは、他のみんなより好感が違うとわかる。だけど真・帝国学園から一向に『バカ女』と呼ぶのでやめてほしい。
さすがに女子の部屋でやるつもりはないらしく、不動の部屋に案内されて紳士らしく扉を開けて先に中へ入れてくれた。不動も続いて入ろうとすると――。
「ハァ~。練習したい~」
「やっぱり、呪われた監督なんだよ。桜咲中が、フットボールフロンティアの決勝戦を棄権することになったのは、久遠監督が事件を起こしたからだよね。もしかしたら今度はこの日本代表で……」
「うん。俺も始めっから胡散くせー奴だと思っていたんだ」
円堂と基山ヒロトと綱海条介と風丸一郎太と鬼道が階段のそばに集まっている。どうやら練習したいため抜け出そうとしたが、下にいる久遠に見つかって追い返されたのだろう。
幸いこっちに気づいていなかったので、不動は瑞貴を先に部屋の中に留めて鬼道たちに言う。
「うるせーな」
「不動……!」
「たった二日、練習できないくらいで自信をなくしちまうなら、代表を辞退するんだな」
そう言うと不動も部屋の中に入って扉を閉める。
「これは命令だ。オーストラリア戦までの二日間、一切合宿所から出ることを許さない」
「ちなみにこれは、監督と僕が出した結論だから反論は拒否するよ」
「久遠監督、神崎さん、どういうことですか!?」
「言葉通りだ」
「うん」
「俺たちは日本代表に召集されたばかりで、チームとして完成していません。この二日間は、チームの連携を高めてために使うべきです」
「監督は私だ。命令に従ってもらう」
鬼道有人の反論も、久遠が表情と声音で有無を言わさない。険悪な空気を察するがシンは続けて指示を出す。
「それぞれに個室を用意をしておいたから、互いの行き来は許可するけど、合宿所から出るのは却下。以上だよ」
☆☆☆☆☆
そうして円堂守を始めとする選手は言われた通りに自分の個室に戻る。それは井上瑞貴も同じだが部屋にあるボールを見て両腕を組む。
「ボールを使ったら音でバレるよね…両隣は何故か守と有人だし……。とりあえずストレッチを始めようっと」
原作で瑞貴はこの練習禁止の意味を知っている。みんなが自分自身で気づいていないのに実行すればバレたときの説明が難しいので、とりあえず体を解(ホグ)すことから始める。
コンコン。
「はーい」
ノックが聞こえたので扉を開くと、そこにいたのは不動明王だった。珍しい来客に瑞貴も少し目を見開く。
「どうしたんですか?」
「お前はわかってるんだろ。監督とコーチの指示の意味」
「はい」
「なら付き合え、バカ女。お前なら俺の練習相手に丁度いい」
「……構いませんが、いつになったらマトモに呼んでくれるんですか?」
話しかけて練習に誘ってくれるということは、他のみんなより好感が違うとわかる。だけど真・帝国学園から一向に『バカ女』と呼ぶのでやめてほしい。
さすがに女子の部屋でやるつもりはないらしく、不動の部屋に案内されて紳士らしく扉を開けて先に中へ入れてくれた。不動も続いて入ろうとすると――。
「ハァ~。練習したい~」
「やっぱり、呪われた監督なんだよ。桜咲中が、フットボールフロンティアの決勝戦を棄権することになったのは、久遠監督が事件を起こしたからだよね。もしかしたら今度はこの日本代表で……」
「うん。俺も始めっから胡散くせー奴だと思っていたんだ」
円堂と基山ヒロトと綱海条介と風丸一郎太と鬼道が階段のそばに集まっている。どうやら練習したいため抜け出そうとしたが、下にいる久遠に見つかって追い返されたのだろう。
幸いこっちに気づいていなかったので、不動は瑞貴を先に部屋の中に留めて鬼道たちに言う。
「うるせーな」
「不動……!」
「たった二日、練習できないくらいで自信をなくしちまうなら、代表を辞退するんだな」
そう言うと不動も部屋の中に入って扉を閉める。