呪われた監督!
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続いて瑞貴がドリブルしていくと、綱海のスライディングをかわしながら周りを一瞥する。
「瑞貴! そのまま吹雪にパスだ!」
「……不動くん!」
「フンッ!」
なんと瑞貴は鬼道の指示を聞かずあろうことか不動にパスをした。もちろんこれは不動にパスを出せば最善だとわかった瑞貴の独断だ。
「よし。井上! いい判断だ」
「「「「「!?」」」」」
不動に続いて指示を無視した瑞貴を褒める久遠に、他のみんなは驚きと不満が募っていく。
それから夕方になったが練習はまだある。そんな中――。
「お疲れ様でした! それじゃあ俺、これで失礼します! また明日、よろしくお願いします!」
「そういえばあいつ、昨日もそうだったな……」
夕方の休憩時間になると虎丸は帰っていく。彼の行動に土方は不思議に思った。
「不動」
「はい」
「…………」
久遠に呼ばれた不動を緑川は敵視を始めた。それはプレーにも表れて、休憩後の練習にドリブルしながら横から追いかける不動を見る。
(お前なんかに負けない。レギュラーの座は必ず勝ち取ってやる!)
「緑川! こっちに回せ!」
「…………」
隣で綱海が声をかけるが緑川は無視した。その結果、横からスライディングする吹雪に気づかず、ボールはラインの外に出てしまう。
「おい緑川。さっきから何一人でやってんだ。パスだって言ってるだろ」
「フンッ」
「なんだよ!? ちょっと待てよ!」
「おい綱海、よさないか」
緑川の態度が気に入らない綱海が声を上げると土方がそれを制した。だけど緑川の様子に栗松や風丸や円堂や瑞貴は心配する。
「どうしたでヤンスかねぇ……」
「なんか、いつもの緑川さんじゃないっス……」
☆☆☆☆☆
次の日の練習は昨日より不穏な空気がさらに漂っていた。
「パスだよパス! パスだってば! チェッ! なんだよ、なんでパスくれないんだよ!?」
木暮がドリブルする不動に必死に声をかけたが無視されたので苛立ちがスゴい。それはピッチの外にいる目金たちにまで伝わっている。
「なんか、雰囲気悪くなってませんか?」
「大丈夫なのかしら? この調子で……」
「…………」
秋と顔を見合わせた春奈は久遠を見ると決心し、目金を引き連れて雷門中を出た。……中学サッカー協会に忍び込み、久遠のデータを入手するために。
その間にも練習は進んでいき、栗松と虎丸を追って壁山が走っていくが息が上がってその場に止まった。
「壁山! 足が止まってるぞ!」
「は、はいっス!」
だけど急いで走ったせいで足がもつれて転んでしまうが、久遠は「壁山!」と再び呼んで叱咤し、壁山も起き上がって走り続ける。
「壁山くん……」
彼のことを秋や冬花を始め、瑞貴も円堂も心配そうに見ていた。
「瑞貴! そのまま吹雪にパスだ!」
「……不動くん!」
「フンッ!」
なんと瑞貴は鬼道の指示を聞かずあろうことか不動にパスをした。もちろんこれは不動にパスを出せば最善だとわかった瑞貴の独断だ。
「よし。井上! いい判断だ」
「「「「「!?」」」」」
不動に続いて指示を無視した瑞貴を褒める久遠に、他のみんなは驚きと不満が募っていく。
それから夕方になったが練習はまだある。そんな中――。
「お疲れ様でした! それじゃあ俺、これで失礼します! また明日、よろしくお願いします!」
「そういえばあいつ、昨日もそうだったな……」
夕方の休憩時間になると虎丸は帰っていく。彼の行動に土方は不思議に思った。
「不動」
「はい」
「…………」
久遠に呼ばれた不動を緑川は敵視を始めた。それはプレーにも表れて、休憩後の練習にドリブルしながら横から追いかける不動を見る。
(お前なんかに負けない。レギュラーの座は必ず勝ち取ってやる!)
「緑川! こっちに回せ!」
「…………」
隣で綱海が声をかけるが緑川は無視した。その結果、横からスライディングする吹雪に気づかず、ボールはラインの外に出てしまう。
「おい緑川。さっきから何一人でやってんだ。パスだって言ってるだろ」
「フンッ」
「なんだよ!? ちょっと待てよ!」
「おい綱海、よさないか」
緑川の態度が気に入らない綱海が声を上げると土方がそれを制した。だけど緑川の様子に栗松や風丸や円堂や瑞貴は心配する。
「どうしたでヤンスかねぇ……」
「なんか、いつもの緑川さんじゃないっス……」
☆☆☆☆☆
次の日の練習は昨日より不穏な空気がさらに漂っていた。
「パスだよパス! パスだってば! チェッ! なんだよ、なんでパスくれないんだよ!?」
木暮がドリブルする不動に必死に声をかけたが無視されたので苛立ちがスゴい。それはピッチの外にいる目金たちにまで伝わっている。
「なんか、雰囲気悪くなってませんか?」
「大丈夫なのかしら? この調子で……」
「…………」
秋と顔を見合わせた春奈は久遠を見ると決心し、目金を引き連れて雷門中を出た。……中学サッカー協会に忍び込み、久遠のデータを入手するために。
その間にも練習は進んでいき、栗松と虎丸を追って壁山が走っていくが息が上がってその場に止まった。
「壁山! 足が止まってるぞ!」
「は、はいっス!」
だけど急いで走ったせいで足がもつれて転んでしまうが、久遠は「壁山!」と再び呼んで叱咤し、壁山も起き上がって走り続ける。
「壁山くん……」
彼のことを秋や冬花を始め、瑞貴も円堂も心配そうに見ていた。