呪われた監督!
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「これからアジア予選に向けて練習を始めるが、その前にひと言言っておく。ハッキリ言おう。今のお前たちでは――井上以外、世界に通用しない!」
「「「「「!?」」」」」
久遠の言葉に全員が驚いた。あくまでも全国の強豪から選ばれたメンバーだというのに、瑞貴以外は世界に通用しないと断言されたからだ。逆に瑞貴本人も混乱している。
「なんだその顔は? まさか自分たちが世界レベルだと思っていたわけではあるまいな? お前たちの力など世界に比べれば、吹けば飛ぶ紙切れのようなものだ」
「紙切れ……!?」
「私は、そんなお前たちを一から鍛え直すように頼まれた。中には私のやり方に納得できない者もいるだろう。だが口答えは一切許さん。お前たちは、私の言う通り実行することだけを考えていればそれでいい。――特に鬼道、吹雪、豪炎寺、円堂。私はお前たちをレギュラーだと全く考えていない」
この四人は今までの試合で勝利に導いてくれた実力のあるメンバーだ。それは一緒に戦った者やライバルとして戦った者がよく知っている。もちろん久遠もその試合のデータを全て見た上で真っ向から否定したのだ。
「試合に出たければ死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみろ。井上、お前も世界に通用するからといって情けないプレーをするなら容赦なくレギュラーから落とすからな」
「はい!」
「それじゃ、練習メニューを言うね」
厳しい久遠と違って、穏やかな声音でシンがボードを取り出して指示を出す。
ウォーミングアップのあと実践形式で行うことになり、鬼道と緑川がボールの取り合いをしている。円堂は鬼道に声をかけた。
「いけ! 鬼道!」
「ふっ!」
「いきなり本気かよ!?」
「風丸!」
容赦なしのプレーに緑川は声を上げる。そして鬼道は風丸にパスをすると風丸は瞬足で一気に基山ヒロトと栗松鉄平を抜いた。
「へへっ。抜かせねぇぞ!」
しかし綱海も負けてない。あっという間に風丸からボールを奪ったのだ。
「ヒロト!」
「いくよ、円堂くん!」
「来い!」
「流星ブレード!」
「正義の鉄拳G2!」
パスを受け取ったヒロトは一気にゴール前に切り込んで流星ブレードを撃つ。対して円堂は正義の鉄拳で迎え撃つがヒロトの流星ブレードのパワーに敵わず、完全に弾き返すことができなかった。手にはまだ痺れが残っている。
「った~。やっぱスゴいな、ヒロトは」
「円堂くんもね」
お互い顔を見て笑い合う。かつては敵同士だったが、ヒロトも純粋にサッカーを楽しむことができて強くなってきた。
「みんな調子良さそうですね」
「ええ」
春奈も秋もみんなの様子に感嘆の声を上げる。
飛んできたボールを飛鷹が止めようと足を上げるが、見事空振りしてうしろにいる栗松の元へ落ちた。飛鷹はまたクシを取り出して髪を整えながら口笛を吹くので栗松は呆れた顔をする。
「飛鷹さん、またですね……」
「ええ……」
「…………」
「なるほど……」
春奈も秋も飛鷹の様子に呆れている。その間にも久遠は無言で、シンはメモを取りながらフィールドを見渡している。
「「「「「!?」」」」」
久遠の言葉に全員が驚いた。あくまでも全国の強豪から選ばれたメンバーだというのに、瑞貴以外は世界に通用しないと断言されたからだ。逆に瑞貴本人も混乱している。
「なんだその顔は? まさか自分たちが世界レベルだと思っていたわけではあるまいな? お前たちの力など世界に比べれば、吹けば飛ぶ紙切れのようなものだ」
「紙切れ……!?」
「私は、そんなお前たちを一から鍛え直すように頼まれた。中には私のやり方に納得できない者もいるだろう。だが口答えは一切許さん。お前たちは、私の言う通り実行することだけを考えていればそれでいい。――特に鬼道、吹雪、豪炎寺、円堂。私はお前たちをレギュラーだと全く考えていない」
この四人は今までの試合で勝利に導いてくれた実力のあるメンバーだ。それは一緒に戦った者やライバルとして戦った者がよく知っている。もちろん久遠もその試合のデータを全て見た上で真っ向から否定したのだ。
「試合に出たければ死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみろ。井上、お前も世界に通用するからといって情けないプレーをするなら容赦なくレギュラーから落とすからな」
「はい!」
「それじゃ、練習メニューを言うね」
厳しい久遠と違って、穏やかな声音でシンがボードを取り出して指示を出す。
ウォーミングアップのあと実践形式で行うことになり、鬼道と緑川がボールの取り合いをしている。円堂は鬼道に声をかけた。
「いけ! 鬼道!」
「ふっ!」
「いきなり本気かよ!?」
「風丸!」
容赦なしのプレーに緑川は声を上げる。そして鬼道は風丸にパスをすると風丸は瞬足で一気に基山ヒロトと栗松鉄平を抜いた。
「へへっ。抜かせねぇぞ!」
しかし綱海も負けてない。あっという間に風丸からボールを奪ったのだ。
「ヒロト!」
「いくよ、円堂くん!」
「来い!」
「流星ブレード!」
「正義の鉄拳G2!」
パスを受け取ったヒロトは一気にゴール前に切り込んで流星ブレードを撃つ。対して円堂は正義の鉄拳で迎え撃つがヒロトの流星ブレードのパワーに敵わず、完全に弾き返すことができなかった。手にはまだ痺れが残っている。
「った~。やっぱスゴいな、ヒロトは」
「円堂くんもね」
お互い顔を見て笑い合う。かつては敵同士だったが、ヒロトも純粋にサッカーを楽しむことができて強くなってきた。
「みんな調子良さそうですね」
「ええ」
春奈も秋もみんなの様子に感嘆の声を上げる。
飛んできたボールを飛鷹が止めようと足を上げるが、見事空振りしてうしろにいる栗松の元へ落ちた。飛鷹はまたクシを取り出して髪を整えながら口笛を吹くので栗松は呆れた顔をする。
「飛鷹さん、またですね……」
「ええ……」
「…………」
「なるほど……」
春奈も秋も飛鷹の様子に呆れている。その間にも久遠は無言で、シンはメモを取りながらフィールドを見渡している。