呪われた監督!
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今年から開催される、フットボールフロンティアインターナショナル・通称FFIという少年サッカーの世界大会。井上瑞貴は女子という性別の壁に不安を持ったが、無事に選考試合に合格して日本代表になることができた。
大会のため選手とマネージャーと関係者は雷門中の合宿所に泊まることになり、朝のトレーニングを終えた瑞貴はキッチンにいる音無春奈と木野秋に声をかける。
「おはよう、春奈ちゃん。秋ちゃん」
「瑞貴先輩! おはようございます!」
「おはよう瑞貴ちゃん。いつも早いね」
「秋ちゃんたちだって早いじゃん。朝食の支度手伝うよ」
「いいですよ! これは私たちの仕事で、選手の瑞貴先輩はゆっくりしててください!」
「とはいっても、なんだか落ち着かなくて……」
日本代表に選ばれたとはいえ長年の習慣はなかなか抜けない。それに大人数の食事の準備は大変なのを察したので、瑞貴の説得に負けた秋と春奈は結局了承した。
そして無事に全員分を作り終えた頃、選手のみんなも次々食堂に入って来る。だけどまだ来ていない者もいた。
「じゃあ私、他の人を起こしに行ってくる」
「「お願いね/しまーす」」
瑞貴は次々と他のみんなを起こしていき、最後は自分の隣室である円堂守の部屋の前に立ちノックをする。しかし返事がないので扉を開くと、案の定大口を開けて寝ていた。
「守、守ってば。起きて」
「母ちゃん、あと5分……」
「またか……」
以前にも同じことがあったので瑞貴はガックシと肩を落とす。でも遅刻は厳禁なので思いっきり息を吸い込んで……。
「起きろぉ――っ!!」
「うわぁ!」
さすがに大声に驚いた円堂は上半身を起こして目を擦(コス)る。だけどまだ半分寝ぼけているようだ。
「なんだよ~いきなりデッカい声で……瑞貴!?」
「いつまで寝てるの。早く起きないと練習始まるよ」
「えっ、あっ、どわ!」
寝起きのせいで自分たちが合宿をしていると気づいていない。とりあえず起きたので部屋を出る瑞貴を円堂は追おうとしてベッドから派手に落ちてしまった。
それから食堂に戻った瑞貴は朝食を受け取ると、離れた場所で食べている不動明王の向かいに座った。続いて食堂に入って来た円堂も朝食を受け取っていく。
「いただきます」
「……なんで俺の前で食べているんだ、バカ女」
「バカ女はやめてください。どこで食べても変わらないですよ」
「お前は変わらなくても俺が変わる」
「別に不動くんの食事の邪魔はしませんから、気にしたら負けです」
ズバズバと言うのに瑞貴はサラリとかわしていく。あきらめたのか不動も食事の続きを始める。なんだかんだ言いつつ、追い出そうとしない不動の優しさに瑞貴はクスッと笑った。
「おかわりっス!」
「そんじゃあ俺も!」
「はいはい! 今行きますよ~!」
壁山塀吾郎がご飯のおかわりを頼んだので、何故か張り合っている緑川リュウジも頼むと、目金欠流が炊飯器を乗せたカートで向かう。その様子を他の選手は微笑ましく見ていた。
「フットボールフロンティアインターナショナルかぁ……。負けないぜ、目指すは優勝! 世界一だ!」
窓の外の空に向かって拳を突き上げる円堂を見て、優しく微笑んでいる瑞貴を不動と木暮夕弥はハッキリと見ていた。
大会のため選手とマネージャーと関係者は雷門中の合宿所に泊まることになり、朝のトレーニングを終えた瑞貴はキッチンにいる音無春奈と木野秋に声をかける。
「おはよう、春奈ちゃん。秋ちゃん」
「瑞貴先輩! おはようございます!」
「おはよう瑞貴ちゃん。いつも早いね」
「秋ちゃんたちだって早いじゃん。朝食の支度手伝うよ」
「いいですよ! これは私たちの仕事で、選手の瑞貴先輩はゆっくりしててください!」
「とはいっても、なんだか落ち着かなくて……」
日本代表に選ばれたとはいえ長年の習慣はなかなか抜けない。それに大人数の食事の準備は大変なのを察したので、瑞貴の説得に負けた秋と春奈は結局了承した。
そして無事に全員分を作り終えた頃、選手のみんなも次々食堂に入って来る。だけどまだ来ていない者もいた。
「じゃあ私、他の人を起こしに行ってくる」
「「お願いね/しまーす」」
瑞貴は次々と他のみんなを起こしていき、最後は自分の隣室である円堂守の部屋の前に立ちノックをする。しかし返事がないので扉を開くと、案の定大口を開けて寝ていた。
「守、守ってば。起きて」
「母ちゃん、あと5分……」
「またか……」
以前にも同じことがあったので瑞貴はガックシと肩を落とす。でも遅刻は厳禁なので思いっきり息を吸い込んで……。
「起きろぉ――っ!!」
「うわぁ!」
さすがに大声に驚いた円堂は上半身を起こして目を擦(コス)る。だけどまだ半分寝ぼけているようだ。
「なんだよ~いきなりデッカい声で……瑞貴!?」
「いつまで寝てるの。早く起きないと練習始まるよ」
「えっ、あっ、どわ!」
寝起きのせいで自分たちが合宿をしていると気づいていない。とりあえず起きたので部屋を出る瑞貴を円堂は追おうとしてベッドから派手に落ちてしまった。
それから食堂に戻った瑞貴は朝食を受け取ると、離れた場所で食べている不動明王の向かいに座った。続いて食堂に入って来た円堂も朝食を受け取っていく。
「いただきます」
「……なんで俺の前で食べているんだ、バカ女」
「バカ女はやめてください。どこで食べても変わらないですよ」
「お前は変わらなくても俺が変わる」
「別に不動くんの食事の邪魔はしませんから、気にしたら負けです」
ズバズバと言うのに瑞貴はサラリとかわしていく。あきらめたのか不動も食事の続きを始める。なんだかんだ言いつつ、追い出そうとしない不動の優しさに瑞貴はクスッと笑った。
「おかわりっス!」
「そんじゃあ俺も!」
「はいはい! 今行きますよ~!」
壁山塀吾郎がご飯のおかわりを頼んだので、何故か張り合っている緑川リュウジも頼むと、目金欠流が炊飯器を乗せたカートで向かう。その様子を他の選手は微笑ましく見ていた。
「フットボールフロンティアインターナショナルかぁ……。負けないぜ、目指すは優勝! 世界一だ!」
窓の外の空に向かって拳を突き上げる円堂を見て、優しく微笑んでいる瑞貴を不動と木暮夕弥はハッキリと見ていた。