集結! 日本代表!!
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少年は素っ気なく返事したので、あとを追ってきた染岡が食いかかる。
「マトモに挨拶もできねぇのか!?」
「どうしようと俺の勝手だろ」
「なんだコイツ!」
「ちょっと竜吾!」
「よせよ」
少年の態度が気に入らず、さらに食ってかかろうとする染岡を、瑞貴と綱海が肩を抑えて止める。
「名前くらいは、教えてくれてもいいだろ?」
「……飛鷹征矢」
「よろしくな、飛鷹!」
「よろしくお願いします」
「ああ。よろしく」
ガラッ!
とりあえず少年――飛鷹征矢とも自己紹介ができて一段落すると、急に体育館の扉が開いた。その音に全員が反応すれば、今回みんなを集めた張本人である響木と秋と夏未と春奈が現れる。
「監督!」
「みんなそろってるか?」
バシュン!
響木が自分たちの元に集まる瑞貴たちを見渡していると、シュートを撃った音が聞こえた。反応した鬼道が撃ち返すと、それを余裕でトラップしたのはまたもや意外な人物だった。
「不動!」
佐久間が叫んだ名は真・帝国学園のキャプテンだった不動明王。エイリア学園事件のとき影山零治の配下となって、勝つために佐久間と源田幸次郎を引き込んで禁断の必殺技を遠慮なく使わせたのだ。
以前と違って髪には白いメッシュが入っており、頭のペイントもなくなっている。だけど相手を挑発する空気はまるで変わっていないので鬼道は声を荒げる。
「不動! なんの真似だ!?」
「挨拶だよ挨拶。シャレのわかんねぇ奴」
「響木さん! まさかあいつも!?」
佐久間の問に答える代わりに、響木は白い歯を出してニッと笑うと叫んだ。
「これで全員そろったな。いいかよく聞け! お前たちは――日本代表候補の強化選手だ!」
「日本代表? いったい何の?」
突拍子のない言葉を言われたので全員なんのことかわからない。その間にも響木は説明を続ける。
「今年からフットボールフロンティアの世界大会――フットボールフロンティアインターナショナル……通称・FFIが開催される。少年サッカー世界一を決める大会だ。お前たちはその代表候補なんだ!」
「「世界……」」
円堂と瑞貴は顔を見合わせると、次いで円堂だけ体を震わせて振り向き、高々と拳を上げた。
「スゲーぞ! みんなー! 次は世界だ――っ!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「世界か……!」
「ついに世界と戦えるんだな」
「うん」
「円堂さん! がんばりましょう!」
「腕がなるぜぇ! 日本一の次は宇宙一、宇宙一の次は世界一ときたー!」
「そもそも宇宙一にはなってないけどね。ウッシッシッシ」
「…………」
鬼道も豪炎寺も風丸も立向居も染岡も……木暮は相変わらずだがやる気満々だ。だけど盛り上がっているみんなを余所に瑞貴だけは戸惑っている。
「あの、響木監督」
「ん?」
「私も…出られるんですか? その……女子の私もFFIに」
「ああ。サッカー協会がフットボールフロンティア全国大会やエイリア学園事件のお前の実力を認めて許可した。もちろん合格すれば代表になれる」
その答えにやっと実感が湧いてきた瑞貴は目を見開いて蕾から花が開いたような満面の笑みを浮かべる。そんな瑞貴に円堂は肩を組んだ。
「やったな、瑞貴!」
「うん! 私もみんなと一緒に世界と戦えるんだ!」
性別の壁で今まで出られるかどうか不安だったが、候補として選ばれたことにスゴく嬉しかった。
「いいか。あくまでこの二十二人は候補だ。この中から十六人に絞り込む」
「まず十一人ずつ二つのチームに分けます。そのニチームより二日後、日本代表選考試合を行います」
「では、メンバー編成を発表します」
響木に続いて夏未が説明し、秋から選考試合のチームが発表された。
Aチーム……円堂、瑞貴、壁山、綱海、飛鷹、吹雪、土方、佐久間、染岡、ヒロト、松野。
Bチーム……鬼道、豪炎寺、風丸、栗松、木暮、不動、虎丸、緑川、立向居、闇野、一斗。
「マトモに挨拶もできねぇのか!?」
「どうしようと俺の勝手だろ」
「なんだコイツ!」
「ちょっと竜吾!」
「よせよ」
少年の態度が気に入らず、さらに食ってかかろうとする染岡を、瑞貴と綱海が肩を抑えて止める。
「名前くらいは、教えてくれてもいいだろ?」
「……飛鷹征矢」
「よろしくな、飛鷹!」
「よろしくお願いします」
「ああ。よろしく」
ガラッ!
とりあえず少年――飛鷹征矢とも自己紹介ができて一段落すると、急に体育館の扉が開いた。その音に全員が反応すれば、今回みんなを集めた張本人である響木と秋と夏未と春奈が現れる。
「監督!」
「みんなそろってるか?」
バシュン!
響木が自分たちの元に集まる瑞貴たちを見渡していると、シュートを撃った音が聞こえた。反応した鬼道が撃ち返すと、それを余裕でトラップしたのはまたもや意外な人物だった。
「不動!」
佐久間が叫んだ名は真・帝国学園のキャプテンだった不動明王。エイリア学園事件のとき影山零治の配下となって、勝つために佐久間と源田幸次郎を引き込んで禁断の必殺技を遠慮なく使わせたのだ。
以前と違って髪には白いメッシュが入っており、頭のペイントもなくなっている。だけど相手を挑発する空気はまるで変わっていないので鬼道は声を荒げる。
「不動! なんの真似だ!?」
「挨拶だよ挨拶。シャレのわかんねぇ奴」
「響木さん! まさかあいつも!?」
佐久間の問に答える代わりに、響木は白い歯を出してニッと笑うと叫んだ。
「これで全員そろったな。いいかよく聞け! お前たちは――日本代表候補の強化選手だ!」
「日本代表? いったい何の?」
突拍子のない言葉を言われたので全員なんのことかわからない。その間にも響木は説明を続ける。
「今年からフットボールフロンティアの世界大会――フットボールフロンティアインターナショナル……通称・FFIが開催される。少年サッカー世界一を決める大会だ。お前たちはその代表候補なんだ!」
「「世界……」」
円堂と瑞貴は顔を見合わせると、次いで円堂だけ体を震わせて振り向き、高々と拳を上げた。
「スゲーぞ! みんなー! 次は世界だ――っ!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「世界か……!」
「ついに世界と戦えるんだな」
「うん」
「円堂さん! がんばりましょう!」
「腕がなるぜぇ! 日本一の次は宇宙一、宇宙一の次は世界一ときたー!」
「そもそも宇宙一にはなってないけどね。ウッシッシッシ」
「…………」
鬼道も豪炎寺も風丸も立向居も染岡も……木暮は相変わらずだがやる気満々だ。だけど盛り上がっているみんなを余所に瑞貴だけは戸惑っている。
「あの、響木監督」
「ん?」
「私も…出られるんですか? その……女子の私もFFIに」
「ああ。サッカー協会がフットボールフロンティア全国大会やエイリア学園事件のお前の実力を認めて許可した。もちろん合格すれば代表になれる」
その答えにやっと実感が湧いてきた瑞貴は目を見開いて蕾から花が開いたような満面の笑みを浮かべる。そんな瑞貴に円堂は肩を組んだ。
「やったな、瑞貴!」
「うん! 私もみんなと一緒に世界と戦えるんだ!」
性別の壁で今まで出られるかどうか不安だったが、候補として選ばれたことにスゴく嬉しかった。
「いいか。あくまでこの二十二人は候補だ。この中から十六人に絞り込む」
「まず十一人ずつ二つのチームに分けます。そのニチームより二日後、日本代表選考試合を行います」
「では、メンバー編成を発表します」
響木に続いて夏未が説明し、秋から選考試合のチームが発表された。
Aチーム……円堂、瑞貴、壁山、綱海、飛鷹、吹雪、土方、佐久間、染岡、ヒロト、松野。
Bチーム……鬼道、豪炎寺、風丸、栗松、木暮、不動、虎丸、緑川、立向居、闇野、一斗。