集結! 日本代表!!
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「もう一人いるんだ」
「「「「「ん?」」」」」
ヒロトが顔を向けた先を全員が振り向くと、見知らぬ少年がこちらに近づいてくる。彼から漂う雰囲気に闇野は警戒する。
「なんだ? この不気味なオーラは……」
「おいヒロト、あいつは?」
「フッ、失敬だな。――地球にはこんな言葉がある。『男子三日会わざれば刮目してみよ』ってね!」
「「あっ!」」
少年の言葉に壁山と栗松を始め、染岡と吹雪など何人かが反応して驚く。
「そのフレーズ!」
「わかったでヤンス!」
「レーゼ!」
「エイリア学園・ジェミニストームのキャプテン!」
エイリア学園の最初の刺客――ジェミニストームのキャプテンであるレーゼだった。試合に負けたり棄権すると雷門中を含め数々の中学校を破壊してきたのだ。
「やだなぁ、もう。それは宇宙人ネーム! 俺には、緑川リュウジってちゃんと名前があるんだから!」
「って、なぁにが緑川だ! 学校破壊しやがって!」
レーゼ――緑川リュウジは笑って名乗る。我に返った染岡は雷門中を破壊された怒りを表すようにコメカミに青筋を浮かべて詰め寄ると、緑川は申し訳なさそうに言う。
「いや、ホント、いろいろ諸々申し訳ない……。ここだけの話、結構がんばって宇宙人のキャラ作ってたんだよねぇ」
レーゼのときと正反対とも言えるくらい全然性格が違うので、過去に痛めつけられたことがある染岡も風丸たちも唖然としていた。
「まるで別人だ……」
「というわけでみなさん! 終わりよければ全てよし! これからは緑川でよろしく!」
「まぁたまた諺っス……」
「「「「「アハハハ!」」」」」
壁山のツッコミに同意するように場に笑いが溢れた。ふと緑川は瑞貴に気づくと、目をキラキラさせて即座に両手を握った。
「えっ?」
「瑞貴だよね!? 久しぶり! 俺、ずっと君に会いたかったんだ!」
「えーと……」
イプシロンに追放されて以来会ったことないのに、こんなに嬉しそうな顔をされることした記憶がない瑞貴は戸惑うと、ヒロトが隣に来て小声で教えてくれる。
「緑川の奴、自分が追放された日以来、瑞貴ちゃんのこと好……コホン。気に入ったらしくて。お日さま園でも俺や玲奈や瞳子姉さんに、その後のことや連絡したときの様子をしょっちゅう訊いてくるんだ」
「そ、そうなんだ……。改めてよろしくね。リュウジ、でいいかな?」
「もちろん!」
(((((またライバルが増えた!)))))
緑川の態度で円堂とヒロト以外の瑞貴に好意を持つ者たちは一斉にそう思った。
その空気に気づかない円堂は「みんなに紹介するよ!」と一緒に来た虎丸の元へ行く。本人は目の前にスゴい選手ばかりいるせいか、ガチガチのまま背筋をピシッと伸ばしている。
「宇都宮虎丸。監督に呼ばれた一人なんだって」
「初めまして! 虎丸と呼んでください!」
「ポジションは?」
「キーパー以外ならどこでもオッケーです! みなさんとサッカーやれるならどこでも! はい!」
鬼道の問いにも緊張しつつがんばって答えている。
すると綱海が今も瑞貴の両手を握っている緑川を離して瑞貴を肩を引き寄せて問いかける。
「なあ、瑞貴。一人どうにもノリの悪い奴がいるんだけどさあ、お前、知ってるか?」
綱海が顔を向けた先を見ると、壁際で特徴的な髪型をクシで整えている少年がいた。
「私も知らないけど、話しかけてみる」
「俺も」
瑞貴と円堂は少年の元へ行って話しかける。
「初めまして。私は井上瑞貴と言います」
「俺、円堂守。君も響木監督に呼ばれたの?」
「だったら?」
「「えっ」」
「「「「「ん?」」」」」
ヒロトが顔を向けた先を全員が振り向くと、見知らぬ少年がこちらに近づいてくる。彼から漂う雰囲気に闇野は警戒する。
「なんだ? この不気味なオーラは……」
「おいヒロト、あいつは?」
「フッ、失敬だな。――地球にはこんな言葉がある。『男子三日会わざれば刮目してみよ』ってね!」
「「あっ!」」
少年の言葉に壁山と栗松を始め、染岡と吹雪など何人かが反応して驚く。
「そのフレーズ!」
「わかったでヤンス!」
「レーゼ!」
「エイリア学園・ジェミニストームのキャプテン!」
エイリア学園の最初の刺客――ジェミニストームのキャプテンであるレーゼだった。試合に負けたり棄権すると雷門中を含め数々の中学校を破壊してきたのだ。
「やだなぁ、もう。それは宇宙人ネーム! 俺には、緑川リュウジってちゃんと名前があるんだから!」
「って、なぁにが緑川だ! 学校破壊しやがって!」
レーゼ――緑川リュウジは笑って名乗る。我に返った染岡は雷門中を破壊された怒りを表すようにコメカミに青筋を浮かべて詰め寄ると、緑川は申し訳なさそうに言う。
「いや、ホント、いろいろ諸々申し訳ない……。ここだけの話、結構がんばって宇宙人のキャラ作ってたんだよねぇ」
レーゼのときと正反対とも言えるくらい全然性格が違うので、過去に痛めつけられたことがある染岡も風丸たちも唖然としていた。
「まるで別人だ……」
「というわけでみなさん! 終わりよければ全てよし! これからは緑川でよろしく!」
「まぁたまた諺っス……」
「「「「「アハハハ!」」」」」
壁山のツッコミに同意するように場に笑いが溢れた。ふと緑川は瑞貴に気づくと、目をキラキラさせて即座に両手を握った。
「えっ?」
「瑞貴だよね!? 久しぶり! 俺、ずっと君に会いたかったんだ!」
「えーと……」
イプシロンに追放されて以来会ったことないのに、こんなに嬉しそうな顔をされることした記憶がない瑞貴は戸惑うと、ヒロトが隣に来て小声で教えてくれる。
「緑川の奴、自分が追放された日以来、瑞貴ちゃんのこと好……コホン。気に入ったらしくて。お日さま園でも俺や玲奈や瞳子姉さんに、その後のことや連絡したときの様子をしょっちゅう訊いてくるんだ」
「そ、そうなんだ……。改めてよろしくね。リュウジ、でいいかな?」
「もちろん!」
(((((またライバルが増えた!)))))
緑川の態度で円堂とヒロト以外の瑞貴に好意を持つ者たちは一斉にそう思った。
その空気に気づかない円堂は「みんなに紹介するよ!」と一緒に来た虎丸の元へ行く。本人は目の前にスゴい選手ばかりいるせいか、ガチガチのまま背筋をピシッと伸ばしている。
「宇都宮虎丸。監督に呼ばれた一人なんだって」
「初めまして! 虎丸と呼んでください!」
「ポジションは?」
「キーパー以外ならどこでもオッケーです! みなさんとサッカーやれるならどこでも! はい!」
鬼道の問いにも緊張しつつがんばって答えている。
すると綱海が今も瑞貴の両手を握っている緑川を離して瑞貴を肩を引き寄せて問いかける。
「なあ、瑞貴。一人どうにもノリの悪い奴がいるんだけどさあ、お前、知ってるか?」
綱海が顔を向けた先を見ると、壁際で特徴的な髪型をクシで整えている少年がいた。
「私も知らないけど、話しかけてみる」
「俺も」
瑞貴と円堂は少年の元へ行って話しかける。
「初めまして。私は井上瑞貴と言います」
「俺、円堂守。君も響木監督に呼ばれたの?」
「だったら?」
「「えっ」」