集結! 日本代表!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「転校生でしょうか?」
「何も聞いてないわ」
「なんだ?」
「どうしたの?」
「いや、あの子」
「「ん?」」
円堂も瑞貴もみんなの様子に気づいて声をかけると夏未が示した方向に振り向く。少女を見ると瑞貴は目を見開き、円堂は少女の元へ駆け寄った。
「ねぇ! フユッペじゃない?」
「「「「フユッペ!?」」」」
「「えっ!?」」
突然円堂が呼んだ名に、一年組と秋と夏未は驚いて声をあげる。
「フユッペだろ!? 俺! 俺! 円堂守!」
「誰、ですか?」
「だから俺! 円堂守だよ! サッカーのマモルくん!」
円堂は身振り手振りで教えると少女は優しく笑った。反応があったことに円堂は喜ぶ。
「あっ! 思い出した?」
「ごめんなさい。ホントにわからないんです。人違いじゃないですか?」
「えっ?」
「サッカーが好き。だから見ていただけ」
「――冬花」
「あっ、お父さん」
本当に円堂に心当たりがないらしい。すると離れた場所に現れた男性が少女――冬花の名を呼ぶと反応した。親子なのだろう。
男性は円堂を鋭い目で見つめ、次いでその目のままベンチの周りにいる瑞貴たちを見る。突然のことでみんながポカンとしていると、瑞貴はとりあえず会釈をした。
「帰るぞ」
「はい。あっ、じゃあね。サッカーのマモルくん」
冬花は男性を追いかけると途中で振り向いて円堂に手を振った。去ったのを確認した秋と染岡は円堂の元へ行く。
「知ってる子?」
「だと思うんだけど……小一んとき、よく一緒に遊んだんだよなぁ」
「小一じゃあ覚えてないかもなぁ。サッカーのマモルくん」
「うーん……」
染岡のからかいも反応せず再び円堂は冬花と男性を見つめる。同じように瑞貴も二人を見て思った。
(とうとう、このときが来たんだ……)
☆☆☆☆☆
自宅で瑞貴は夕食の片付けを終えると携帯が鳴ったのですぐに取る。着信の表示には響木正剛の名前があった。
「響木監督? はい。もしもし」
〈瑞貴。今度の休みの朝、雷門中の体育館に来てくれ〉
「今度の休み……ですか?」
予定では次の休日は部活が休みだ。それなのに響木からの呼び出しなんて珍しい。
「わかりました」
〈それと何人かが県外から来るんだが、お前の家に泊めてくれないか?〉
「えっ? 別に構いませんけどどれくらいですか?」
〈そうだな……八人くらいだろう〉
「八人!?」
以前エイリア学園の事件で県外メンバーを泊めていたが、そのとき神崎シンがいくつか用意してくれた二段ベッドや布団がなければ了承しなかっただろう。
「それも休日に起こることに関係あるんですか?」
〈それは当日に知らせる。数日は滞在させる予定で、あいつらも中学生だからホテル代も高いだろう。すまんが頼まれてくれないか?〉
「ハァ……了解しました」
〈悪いな。それじゃあ〉
通信を切った瑞貴はカレンダーを見る。呼び出された日は一之瀬が土門の家に泊まり込みを開始し、数日後には二人がアメリカに帰る日だ。それぞれ印があるので、響木の依頼の理由がわかった。
「なるほどね……」
♪ピリリリ ピリリリ♪
再び携帯が鳴り、今度は『円堂守』と表示されていた。
「もしもし?」
〈あのさ、瑞貴は響木監督から今度の休日の朝に来るように呼ばれなかった?〉
「うん、さっき連絡があったよ」
〈俺もなんだ。だから、久しぶりに一緒に行かないか? 集合場所は俺の家で〉
「いいけど……目覚ましちゃんとセットしとくんだよ」
〈わかってるって! じゃあな!〉
自信満々に通信を切った円堂だが、瑞貴は「大丈夫かなぁ……」と心配そうに呟いた。
「何も聞いてないわ」
「なんだ?」
「どうしたの?」
「いや、あの子」
「「ん?」」
円堂も瑞貴もみんなの様子に気づいて声をかけると夏未が示した方向に振り向く。少女を見ると瑞貴は目を見開き、円堂は少女の元へ駆け寄った。
「ねぇ! フユッペじゃない?」
「「「「フユッペ!?」」」」
「「えっ!?」」
突然円堂が呼んだ名に、一年組と秋と夏未は驚いて声をあげる。
「フユッペだろ!? 俺! 俺! 円堂守!」
「誰、ですか?」
「だから俺! 円堂守だよ! サッカーのマモルくん!」
円堂は身振り手振りで教えると少女は優しく笑った。反応があったことに円堂は喜ぶ。
「あっ! 思い出した?」
「ごめんなさい。ホントにわからないんです。人違いじゃないですか?」
「えっ?」
「サッカーが好き。だから見ていただけ」
「――冬花」
「あっ、お父さん」
本当に円堂に心当たりがないらしい。すると離れた場所に現れた男性が少女――冬花の名を呼ぶと反応した。親子なのだろう。
男性は円堂を鋭い目で見つめ、次いでその目のままベンチの周りにいる瑞貴たちを見る。突然のことでみんながポカンとしていると、瑞貴はとりあえず会釈をした。
「帰るぞ」
「はい。あっ、じゃあね。サッカーのマモルくん」
冬花は男性を追いかけると途中で振り向いて円堂に手を振った。去ったのを確認した秋と染岡は円堂の元へ行く。
「知ってる子?」
「だと思うんだけど……小一んとき、よく一緒に遊んだんだよなぁ」
「小一じゃあ覚えてないかもなぁ。サッカーのマモルくん」
「うーん……」
染岡のからかいも反応せず再び円堂は冬花と男性を見つめる。同じように瑞貴も二人を見て思った。
(とうとう、このときが来たんだ……)
☆☆☆☆☆
自宅で瑞貴は夕食の片付けを終えると携帯が鳴ったのですぐに取る。着信の表示には響木正剛の名前があった。
「響木監督? はい。もしもし」
〈瑞貴。今度の休みの朝、雷門中の体育館に来てくれ〉
「今度の休み……ですか?」
予定では次の休日は部活が休みだ。それなのに響木からの呼び出しなんて珍しい。
「わかりました」
〈それと何人かが県外から来るんだが、お前の家に泊めてくれないか?〉
「えっ? 別に構いませんけどどれくらいですか?」
〈そうだな……八人くらいだろう〉
「八人!?」
以前エイリア学園の事件で県外メンバーを泊めていたが、そのとき神崎シンがいくつか用意してくれた二段ベッドや布団がなければ了承しなかっただろう。
「それも休日に起こることに関係あるんですか?」
〈それは当日に知らせる。数日は滞在させる予定で、あいつらも中学生だからホテル代も高いだろう。すまんが頼まれてくれないか?〉
「ハァ……了解しました」
〈悪いな。それじゃあ〉
通信を切った瑞貴はカレンダーを見る。呼び出された日は一之瀬が土門の家に泊まり込みを開始し、数日後には二人がアメリカに帰る日だ。それぞれ印があるので、響木の依頼の理由がわかった。
「なるほどね……」
♪ピリリリ ピリリリ♪
再び携帯が鳴り、今度は『円堂守』と表示されていた。
「もしもし?」
〈あのさ、瑞貴は響木監督から今度の休日の朝に来るように呼ばれなかった?〉
「うん、さっき連絡があったよ」
〈俺もなんだ。だから、久しぶりに一緒に行かないか? 集合場所は俺の家で〉
「いいけど……目覚ましちゃんとセットしとくんだよ」
〈わかってるって! じゃあな!〉
自信満々に通信を切った円堂だが、瑞貴は「大丈夫かなぁ……」と心配そうに呟いた。