集結! 日本代表!!
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世界中のサッカー少年たちが見つめるモノ。史上最大の戦い――フットボールフロンティアインターナショナル。様々な国の少年が世界一を目指して走り出す。
イギリス――。
「遊び相手にもならないな」
「エドガー。もうここはお前のステージではなさそうだな」
「はい。私の敵は……あの空の向こうにいるのですね」
アメリカ――。
「ノってきたな、ディラン!」
「ああマーク! 世界はそこまで来ている! ミーの調子もギンギンさ!」
「それに、『あいつら』が帰って来るぞ」
「何っ!? あいつらが!?」
「うん」
「そうか……! 楽しみだね!」
「ああ。俺たちはまたあいつらと共に翼を手に入れる!」
「いよいよ完成するんだな……世界に羽ばたく、最強のアメリカが!」
イタリア――。
「いけ、フィディオ! リーグ得点王はお前のモノだ!」
「いや。世界には俺よりスゴい奴らがいるはずだ……。もうすぐ始まる! 俺たちの世界への挑戦が!」
そして、この小さな国にも――。
「点はやらない。僕がここにいる限り! ……なんてね! ねぇ、師匠。いつになったら『彼』と戦えるの?」
「焦るな、もうじきだ。もうじき世界への扉が開く。そのフィールドにきっとあいつは現れる。……守」
☆☆☆☆☆
あのエイリア学園の事件から三ヶ月。地上最強のサッカーチームとして戦った少年少女たちは、それぞれの学校へと戻りサッカーを楽しんでいる。……だけど変わったことも起こる。
「アメリカに帰る!?」
ある日、一之瀬一哉の口から出た衝撃的な言葉に、井上瑞貴は思わず手に持っていた作成中のコサージュを落としてしまった。それに対し一之瀬は申し訳なさそうな顔をして頷く。
「うん……。土門も一緒に呼ばれたんだ。これから始まる世界大会のアメリカ代表に出てほしいって」
「飛鳥まで……」
確かに代表メンバーが召集するなら現地でやるだろう。そろそろ世界大会の時期だとわかっていたとはいえ、瑞貴は家族同然の一之瀬や仲間の土門飛鳥と別れるのが寂しく思う。
「出発はいつになるの?」
「あまり時間はないかな。準備するためにも学校に行けないし、出立の何日か前からは打ち合わせも含めて土門の家に泊まることになったんだ」
「そっか……」
最後まで一緒にいれないのであからさまに落ち込んでいる瑞貴に、一之瀬は優しく頭を撫でる。
「俺も瑞貴と離れるのは寂しいよ。でも、これは俺がアメリカをサッカー大国にしたいという夢を叶える第一歩なんだ。応援……してくれる?」
「それはもちろん! 一哉の夢だもん!」
「ありがとう。……瑞貴も一緒に連れて行きたかったな」
「ん? なんか言った?」
「なんでもないよ」
後半は小声だったので瑞貴は首を傾げると一之瀬は笑って首を振った。
この世界大会は男子サッカーだ。だけど瑞貴は女子である。いくら公式試合参加を認めるライセンスの持ち主だとしても、候補にすら選ばれるかわからないのだ。
☆☆☆☆☆
――部活の時間になり全員が伸び伸びとサッカーをしている。一之瀬と土門はいないが、瑞貴以外のサッカー部のメンバーには転校するとしか連絡してないらしい。
瑞貴がパスを受け取って絶好のシュートチャンスになり、ゴールにいる円堂守は構える。
「来い!」
「いくよ!」
瑞貴はゴールの端を狙って撃ったものの、円堂はジャンプして見事に止めた。……その光景を、木の陰で一人の少女がジッと見つめていた。
それからも全員が一進一退の激しい攻防を続けていく。最後に染岡竜吾が撃ったシュートを円堂が止めて手に収まると時間が来たので声を上げる。
「よーし! ここまでだ!」
「みんなー! 休憩よー!」
木野秋の掛け声と同時に選手全員はマネージャーからタオルとドリンクを受け取っていく。
雷門夏未はドリンクを飲む円堂とタオルで汗を拭きながら休憩後の練習を打ち合わせする瑞貴を見つめ、次いで眉を下げて顔をうつむけていた。
「飲み終わったらこちらで回収しまーす。……夏未さん、どうしたんですか?」
「えっ? ううん。なんでもないわ。――ん?」
音無春奈が様子に気づいたが夏未は否定する。すると先ほど練習を見ていた少女に気づくと、向こうも気づいたらしく軽く会釈をした。
「知り合いですか?」
「ううん。初めて見る人よ」
「「「「「ん?」」」」」
二人の会話が聞こえたので他のみんなも少女に注目する。一斉に見られたので気まずそうに少女は目を逸らした。
イギリス――。
「遊び相手にもならないな」
「エドガー。もうここはお前のステージではなさそうだな」
「はい。私の敵は……あの空の向こうにいるのですね」
アメリカ――。
「ノってきたな、ディラン!」
「ああマーク! 世界はそこまで来ている! ミーの調子もギンギンさ!」
「それに、『あいつら』が帰って来るぞ」
「何っ!? あいつらが!?」
「うん」
「そうか……! 楽しみだね!」
「ああ。俺たちはまたあいつらと共に翼を手に入れる!」
「いよいよ完成するんだな……世界に羽ばたく、最強のアメリカが!」
イタリア――。
「いけ、フィディオ! リーグ得点王はお前のモノだ!」
「いや。世界には俺よりスゴい奴らがいるはずだ……。もうすぐ始まる! 俺たちの世界への挑戦が!」
そして、この小さな国にも――。
「点はやらない。僕がここにいる限り! ……なんてね! ねぇ、師匠。いつになったら『彼』と戦えるの?」
「焦るな、もうじきだ。もうじき世界への扉が開く。そのフィールドにきっとあいつは現れる。……守」
☆☆☆☆☆
あのエイリア学園の事件から三ヶ月。地上最強のサッカーチームとして戦った少年少女たちは、それぞれの学校へと戻りサッカーを楽しんでいる。……だけど変わったことも起こる。
「アメリカに帰る!?」
ある日、一之瀬一哉の口から出た衝撃的な言葉に、井上瑞貴は思わず手に持っていた作成中のコサージュを落としてしまった。それに対し一之瀬は申し訳なさそうな顔をして頷く。
「うん……。土門も一緒に呼ばれたんだ。これから始まる世界大会のアメリカ代表に出てほしいって」
「飛鳥まで……」
確かに代表メンバーが召集するなら現地でやるだろう。そろそろ世界大会の時期だとわかっていたとはいえ、瑞貴は家族同然の一之瀬や仲間の土門飛鳥と別れるのが寂しく思う。
「出発はいつになるの?」
「あまり時間はないかな。準備するためにも学校に行けないし、出立の何日か前からは打ち合わせも含めて土門の家に泊まることになったんだ」
「そっか……」
最後まで一緒にいれないのであからさまに落ち込んでいる瑞貴に、一之瀬は優しく頭を撫でる。
「俺も瑞貴と離れるのは寂しいよ。でも、これは俺がアメリカをサッカー大国にしたいという夢を叶える第一歩なんだ。応援……してくれる?」
「それはもちろん! 一哉の夢だもん!」
「ありがとう。……瑞貴も一緒に連れて行きたかったな」
「ん? なんか言った?」
「なんでもないよ」
後半は小声だったので瑞貴は首を傾げると一之瀬は笑って首を振った。
この世界大会は男子サッカーだ。だけど瑞貴は女子である。いくら公式試合参加を認めるライセンスの持ち主だとしても、候補にすら選ばれるかわからないのだ。
☆☆☆☆☆
――部活の時間になり全員が伸び伸びとサッカーをしている。一之瀬と土門はいないが、瑞貴以外のサッカー部のメンバーには転校するとしか連絡してないらしい。
瑞貴がパスを受け取って絶好のシュートチャンスになり、ゴールにいる円堂守は構える。
「来い!」
「いくよ!」
瑞貴はゴールの端を狙って撃ったものの、円堂はジャンプして見事に止めた。……その光景を、木の陰で一人の少女がジッと見つめていた。
それからも全員が一進一退の激しい攻防を続けていく。最後に染岡竜吾が撃ったシュートを円堂が止めて手に収まると時間が来たので声を上げる。
「よーし! ここまでだ!」
「みんなー! 休憩よー!」
木野秋の掛け声と同時に選手全員はマネージャーからタオルとドリンクを受け取っていく。
雷門夏未はドリンクを飲む円堂とタオルで汗を拭きながら休憩後の練習を打ち合わせする瑞貴を見つめ、次いで眉を下げて顔をうつむけていた。
「飲み終わったらこちらで回収しまーす。……夏未さん、どうしたんですか?」
「えっ? ううん。なんでもないわ。――ん?」
音無春奈が様子に気づいたが夏未は否定する。すると先ほど練習を見ていた少女に気づくと、向こうも気づいたらしく軽く会釈をした。
「知り合いですか?」
「ううん。初めて見る人よ」
「「「「「ん?」」」」」
二人の会話が聞こえたので他のみんなも少女に注目する。一斉に見られたので気まずそうに少女は目を逸らした。