終わりなき脅威!
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「すまない……本当にすまない……。私が愚かだった……」
「父さん……」
吉良の深い心の痛みをこの場いる全員が知った。それだけではなくテレビ中継されているため、雷門総一郎にも、神崎シンにも、財前宗助にも、この試合を見ていた人がエイリア学園誕生の発端を知った。
全ては――愛する息子を失った一人の父親の悲しみが引き起こしたことだったのだ。
「……いいな。こんなにも子供を愛してくれて、大切だと思える父親がいて」
「瑞貴……」
瑞貴は幼い頃に両親を亡くして一人で暮らしていたため、父とも母とも呼べる人がいない。だからジェネシスには吉良がいて羨ましく思ったのだ。それに気づいたのか、円堂は声をかけようとすると――。
ドッカ――ンッ!!
「なんだ!?」
「地震か!?」
突然の大きな爆発音と共に基地が揺れ、鬼道や土門飛鳥を始め全員が驚くと、あちこちから基地の瓦礫や破片が落ちてくる。響木正剛はこれから起こることを察した。
「いかん! 崩れるぞ!」
「みんな! 出口へ――」
木野秋の指示通りグラウンドに来た道を見るが、すでに瓦礫の山で逃げ道が塞がれている。
ブロロロロ――……!!
すると反対方向からエンジン音が聞こえて、現れたのはイナズマキャラバンだった。
「みんな! 早く乗るんだ!」
「古株さん!」
「ジェネシスのみなさんも行きましょう!」
古株の絶妙な機転により、円堂や瑞貴を始め、雷門イレブンもジェネシスもキャラバンに乗り込む。しかし、ただ一人――吉良だけが座り込んだまま動かずにいた。
「父さん!」
「「!」」
俄然として動かない吉良の元へ、ヒロトと瑞貴と円堂は駆け寄る。
「父さん、逃げるんだ! 早く!」
「私のことはいい……。私はここでエイリア石の最後を見届ける……。それがお前たちに対するせめてものの償いだ」
「っ!」
「「何バカなことを言ってんだ!」」
吉良の自分勝手な言葉に我慢ができなくなった円堂と瑞貴は叫ぶ。
「こんな所で死んでどうするんだよ!? そんなことしてヒロトたちが喜ぶわけないだろ!?」
「今まで瞳子監督やエイリア学園のみんなが、どうしてあんたのためにここまでするか考えたか!? あんたが好きだからだ!」
「「まだわからないのか!? みんなには、あんたが必要なんだ!」」
ここで吉良を失っては、瞳子が、ヒロトたちエイリア学園のみんなが今までやってきたことが無駄になる。計画を止める者と協力する者と道は違えど、吉良のためという根本的なことは同じだ。
ヒロトは片膝を地に付けて吉良と正面に向き合う。
「行こう、父さん」
「こんなヒドいことをした私を……ヒロト…お前は許してくれるというのか……!?」
「うん……!」
瞳に涙を溜めてもヒロトは笑顔で頷いた。
「父さん……」
吉良の深い心の痛みをこの場いる全員が知った。それだけではなくテレビ中継されているため、雷門総一郎にも、神崎シンにも、財前宗助にも、この試合を見ていた人がエイリア学園誕生の発端を知った。
全ては――愛する息子を失った一人の父親の悲しみが引き起こしたことだったのだ。
「……いいな。こんなにも子供を愛してくれて、大切だと思える父親がいて」
「瑞貴……」
瑞貴は幼い頃に両親を亡くして一人で暮らしていたため、父とも母とも呼べる人がいない。だからジェネシスには吉良がいて羨ましく思ったのだ。それに気づいたのか、円堂は声をかけようとすると――。
ドッカ――ンッ!!
「なんだ!?」
「地震か!?」
突然の大きな爆発音と共に基地が揺れ、鬼道や土門飛鳥を始め全員が驚くと、あちこちから基地の瓦礫や破片が落ちてくる。響木正剛はこれから起こることを察した。
「いかん! 崩れるぞ!」
「みんな! 出口へ――」
木野秋の指示通りグラウンドに来た道を見るが、すでに瓦礫の山で逃げ道が塞がれている。
ブロロロロ――……!!
すると反対方向からエンジン音が聞こえて、現れたのはイナズマキャラバンだった。
「みんな! 早く乗るんだ!」
「古株さん!」
「ジェネシスのみなさんも行きましょう!」
古株の絶妙な機転により、円堂や瑞貴を始め、雷門イレブンもジェネシスもキャラバンに乗り込む。しかし、ただ一人――吉良だけが座り込んだまま動かずにいた。
「父さん!」
「「!」」
俄然として動かない吉良の元へ、ヒロトと瑞貴と円堂は駆け寄る。
「父さん、逃げるんだ! 早く!」
「私のことはいい……。私はここでエイリア石の最後を見届ける……。それがお前たちに対するせめてものの償いだ」
「っ!」
「「何バカなことを言ってんだ!」」
吉良の自分勝手な言葉に我慢ができなくなった円堂と瑞貴は叫ぶ。
「こんな所で死んでどうするんだよ!? そんなことしてヒロトたちが喜ぶわけないだろ!?」
「今まで瞳子監督やエイリア学園のみんなが、どうしてあんたのためにここまでするか考えたか!? あんたが好きだからだ!」
「「まだわからないのか!? みんなには、あんたが必要なんだ!」」
ここで吉良を失っては、瞳子が、ヒロトたちエイリア学園のみんなが今までやってきたことが無駄になる。計画を止める者と協力する者と道は違えど、吉良のためという根本的なことは同じだ。
ヒロトは片膝を地に付けて吉良と正面に向き合う。
「行こう、父さん」
「こんなヒドいことをした私を……ヒロト…お前は許してくれるというのか……!?」
「うん……!」
瞳に涙を溜めてもヒロトは笑顔で頷いた。