終わりなき脅威!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エイリア学園最強チーム、ザ・ジェネシスに全員の力で見事勝利することができた雷門イレブン。吉良星二郎も完敗と自分の愚かさを認めたが、それを許せない者もいた。
「ふざけるな……! これほど愛し、尽くしてきた私たちを、よりによってあなたが否定するな――っ!!」
ウルビダが怒りに任せてボールを蹴り、そのまま吉良に向かって行く。
「お父さん!」
吉良瞳子を始め、雷門イレブンもジェネシスも思いがけないことに体が動けない中、たった一人――いや、二人だけが動いていた。
「ぐっ……!」
「「「「「!?」」」」」
本来ならその場にいたのは基山ヒロトだ。もちろん原作通りの行動を彼が起こすはずだったが、代わりに吉良の前に立ってボールからかばったのは井上瑞貴だった。
「井上瑞貴……何故……!?」
「うっ…っつ……」
「瑞貴ちゃん!」
「瑞貴!」
ウルビダは瑞貴の行動に驚いて目を見開く。とっさのことだったのであまりの衝撃に瑞貴は倒れてしまうと、ヒロトと円堂守が即座に駆け寄って瑞貴の体を支える。
「瑞貴、大丈夫か!?」
「しっかりして! 瑞貴ちゃん!」
「守…ヒロト……大丈夫だよ……っつ」
「――何故だ」
「「!」」
口では「大丈夫」と言いながらも痛みに体を抑えている瑞貴。だけどウルビダの信じられないというような言葉に、円堂とヒロトはウルビダを見る。
「何故止めたんだ! グラン、貴様も! そいつは私たちの存在を否定したんだぞ!? そいつを信じて戦ってきた私たちの存在を! 私たちは全てを懸けて戦ってきた! ただ……強くなるために! それを今更間違っていた!? そんなことが許されるのか!? グラン!」
「確かに……確かに、ウルビダの言う通りかもしれない……。お前の気持ちもわかる。でも、それでもこの人は――俺の大事な父さんなんだ!」
「!?」
今度はヒロトの言葉にウルビダは驚いた。
「もちろん、本当の父さんじゃないことはわかってる。『ヒロト』って名前が、ずっと前に死んだ父さんの本当の息子だってことも」
「本当の息子?」
「ええ……」
鬼道有人が瞳子に確認を取る。それは吉良の息子でもあり瞳子にとって実の兄だった。
「それでも構わなかった。父さんが、俺に本当のヒロトの姿を重ね合わせるだけでも!」
ヒロトたちエイリア学園は、吉良が設立した『お日さま園』という施設で育った。
主に瞳子が経営していたが、吉良も子供たちにたくさんのプレゼントを持って施設に来てくれる。みんな吉良が来る度に「父さん!」と呼んでとても嬉しそうに駆け寄っていた。
「ふざけるな……! これほど愛し、尽くしてきた私たちを、よりによってあなたが否定するな――っ!!」
ウルビダが怒りに任せてボールを蹴り、そのまま吉良に向かって行く。
「お父さん!」
吉良瞳子を始め、雷門イレブンもジェネシスも思いがけないことに体が動けない中、たった一人――いや、二人だけが動いていた。
「ぐっ……!」
「「「「「!?」」」」」
本来ならその場にいたのは基山ヒロトだ。もちろん原作通りの行動を彼が起こすはずだったが、代わりに吉良の前に立ってボールからかばったのは井上瑞貴だった。
「井上瑞貴……何故……!?」
「うっ…っつ……」
「瑞貴ちゃん!」
「瑞貴!」
ウルビダは瑞貴の行動に驚いて目を見開く。とっさのことだったのであまりの衝撃に瑞貴は倒れてしまうと、ヒロトと円堂守が即座に駆け寄って瑞貴の体を支える。
「瑞貴、大丈夫か!?」
「しっかりして! 瑞貴ちゃん!」
「守…ヒロト……大丈夫だよ……っつ」
「――何故だ」
「「!」」
口では「大丈夫」と言いながらも痛みに体を抑えている瑞貴。だけどウルビダの信じられないというような言葉に、円堂とヒロトはウルビダを見る。
「何故止めたんだ! グラン、貴様も! そいつは私たちの存在を否定したんだぞ!? そいつを信じて戦ってきた私たちの存在を! 私たちは全てを懸けて戦ってきた! ただ……強くなるために! それを今更間違っていた!? そんなことが許されるのか!? グラン!」
「確かに……確かに、ウルビダの言う通りかもしれない……。お前の気持ちもわかる。でも、それでもこの人は――俺の大事な父さんなんだ!」
「!?」
今度はヒロトの言葉にウルビダは驚いた。
「もちろん、本当の父さんじゃないことはわかってる。『ヒロト』って名前が、ずっと前に死んだ父さんの本当の息子だってことも」
「本当の息子?」
「ええ……」
鬼道有人が瞳子に確認を取る。それは吉良の息子でもあり瞳子にとって実の兄だった。
「それでも構わなかった。父さんが、俺に本当のヒロトの姿を重ね合わせるだけでも!」
ヒロトたちエイリア学園は、吉良が設立した『お日さま園』という施設で育った。
主に瞳子が経営していたが、吉良も子供たちにたくさんのプレゼントを持って施設に来てくれる。みんな吉良が来る度に「父さん!」と呼んでとても嬉しそうに駆け寄っていた。